ＴＮＲの理解と難しさ

　約３０年前からコソコソとしていたTNRですが、その頃は耳カットの概念もなく、開業もしてないから、居間や風呂場で去勢・避妊していました

実家にも薬品・器具を持ち込んでしていましたが、実の父親ですら、「俺の家でそんな事をするな！野蛮人！！」など言われ、掴み合いの喧嘩になってました

 

今でこそ、関心が出て、サクラ耳とか、愛護活動が認知されてきましたが、それでも現実は厳しいです

 

捕獲張り込みをしてると、その地区の住民から苦情を言われます

エサをやるな・迷惑してる！！と

罠を置いたままお宅に説明に伺いますが、全く理解されません

TNRすることで猫は減っていくから、猫嫌いにもメリットはあるはずなのに、話が通じません

同じ人間とは思えないほどで、コイツは人間か？亜種とかじゃなく？と腹立たしい事この上ないのですが、喧嘩しても猫に被害が及ぶかもしれないので我慢です

きっと普段から鬱憤がたまっていてスケープゴート、サンドバックにされるんでしょう

 

家庭菜園のところに糞をするだの文句が止まりません

トマトくらい買って食えよと思うのですが、大抵は高齢者なので戦争を引きずっているのか自給自足です

 

手術してもいいがリリースはせず、他所へ放せとか（遺棄は犯罪です）そのまま処分しろなど（論外です）言い出します

 

ここでムキになって論破しようとしたり、ハンディをやるから拳で勝負しようなどと言うのは愚策です

 

自分も組織の中で２０年間、全方位に頭を下げ続けて気配りだけで生きてきたスキルがありますから、相手の言うことに全肯定しながら、「とりあえず今日の所は・・」と粗品タオル、石鹸、スポンジなど渡します

これは毎年１２月にお客さんにも配りますが、町内のTNR苦情緩和に配ってるものです

TNRで揉めた時にこの余った粗品を使います

なんで赤字の上に、こんな思いしなきゃならんのか？と言う話ですが手術してリリースした猫を守る為です

 

こういう文句を直に言ってくる輩はまだ、いい方です

本当に恐ろしいのは黙って虐待をする人間です

プラスチック製のトゲトゲの猫除けならまだしも、自作で釘を打ち込んだベトコンの罠みたいなの置いてる家もあります

自分が踏んで、その上に倒れればいいのにと思います

 

文句を言えば多少、溜飲が下がるのか　粗品の効果なのか相手も大抵、この辺で解放してくれます

こういう人にとって猫は家や車を汚す衛生害虫みたいなもんなのでしょう

大概、立派な家や車があり、敷地も広いです

 

正直、玄関ドアに痰を絡ませた唾でも吐きかけて帰りたいところですが、監視社会でもあるから、閉まった玄関に向かって黙礼です

 

罠の所へ戻ると囮の餌も含めて食い逃げされてます

もうこれでこの日のTNRはダメです

 

ごくまれに「噂では聞いてたけど、本当にTNRしてる人って居るのね！ありがとう！」と言われることもありますが、救われる気持ちになります

 

まだまだ、理解は低いし、色んな考え・価値観があるので受け入れろと言うのも無理な話かもしれません

私が猫を愛するように　そういう人は別のものを大事にしてるのでしょうから