寄生虫対策　垂らすか　飲ませるか　打つか

寄生虫が出た！と電話がかかってくることがあります

 

うちには顕微鏡がないので、糞便検査は出来ません

「え？顕微鏡もないの？！」と思われるかもしれませんが、６畳一間でやってるので、これ以上、物や設備を入れるのは物理的に無理なのです

 

去勢３頭とか手術があれば、術後はゲージを組み立てて足の踏み場もなくなります

 

虫を持ってくるか、虫の写真を撮ってくるか、画像をメールで送ってくれと言いますが、気色がわるいせいか、虫は発見するや否や０．２秒でゴミ箱にダンクシュート！！既にゴミ収集車が持っていった！もしくは便所に流した！！と言うので手っ取り早く駆虫した方がいいだろうと聞き取りです

 

糞便検査も検出率１００％ではありませんし、糞便検査に５００円とか掛けるよりブロードライン１３００円、ドロンシット５５０円、ドロンタール５５０円ですから

 

虫は大抵、以下の４つです

 

猫回虫　素麺のような３～７ｃｍの長さ

 

瓜実条虫　米粒・メロンの種のような３～７ｍｍ　のサイズ

（これは虫の片節に過ぎず、虫本体は腸の中で最大８０ｃｍ）

 

猫条虫　きし麺みたいな幅のある虫　２０～３０ｃｍ

 

マンソン裂頭条虫　群馬名物ひもかわ饂飩のような虫　２５０ｃｍ

 

　※この他に鉤虫・多包条虫・コクシジウムなどもあります

 

大抵はブロードラインで対応します

 

ブロードラインはノミ・ノミ卵・ノミ幼虫・マダニ・回虫・フィラリア・鉤虫・瓜実条虫・猫条虫・多包条虫を落とします

この薬が出た時、感動すらしました

マンソン裂頭条虫以外に有効なのです

しかも瓜実条虫はノミが媒介しますから、同時に落としてくれるのは実に合理的です

 

ただ、個人の意見ですが、消化管内の寄生虫を皮膚に滴下するもので駆虫するのは、やはり効果が薄いように思います

 

実際、猫条虫が落ちないことがあったのです

２回投与したけど駆虫できませんでした

 

ここはやはり経口投与できるドロンシットです

一発で落ちました

さすがバイエル

ドイツの会社

 

しかもドロンシットは１/２錠でいいので２７５円です

ですが八百屋のキャベツではないから１/２カットで売ってくれと言われても困るので、１錠５５０円で買っていただいてます

念のために残りは３週間後くらいの再投与で使うのもいいですし

 

ただ、マンソン裂頭条虫には猫が５㎏なら３錠やる必要があり、錠剤がデカいので難儀します

人間なら発泡性入浴剤のバブみたいなもんを飲めと言われるようなもんでしょう

そのためかドロンシットは注射もあります

が、これがゴマ油のような粘稠度なんです

注射する方もしにくいし、猫も痛そうです

 

同居猫も同時に駆虫した方がいいか？と聞かれますが

 

猫回虫は虫卵を経口摂取することで感染し、

瓜実条虫はノミが媒介するから答えはイエスですが

 

猫条虫はネズミ（の肝臓）を食べなければ寄生虫のライフサイクルが回らないし、マンソン裂頭条虫は中間宿主のヘビやカエルを食べなければ感染はしないので答えはノーです

 

ただし、うちの自宅には梁にヘビがとぐろを巻いてる！とか自宅が竪穴式住居もしくはドブネズミも同居！と言うならした方がいいでしょう

ですが、その前に引っ越し・居住環境の改善を強く おすすめします

 

コクシジウムには犬用のプロコックス、多頭飼いなら豚用のコクシトールか豚用バイコックスを使います