動物にも　人にも優しくある人間でいたい

大家畜時代、鑑定殺というのがあった・・・と前に書きました

病気の原因究明のため解剖・検査する動物を殺すことです

今、考えると　経済動物であることを差し引いても「安楽」とは言えない殺し方もありました

伝染病発生時の処分となれば時間の制限もあり、猶の事です

 

大上段に構える国家防疫・食糧生産へ寄与　というものがあったとしても、動物好きで獣医になった者として　非常に辛かったです

 

経済動物ですら、そうですから犬猫を殺処分する獣医の心は如何ばかりかと思います

そういう辛い思いをしてる方の為にもTNRは必要だと思うし、さらには譲渡して飼い猫になって欲しいと思います

 

その鑑定殺ですが、自分の居たところだけかもしれませんし、時代のせいかもしれませんが ある不文律がありました

 

本人が妊娠している

奥さんが妊娠している

身内に危篤・重病の人が居る

 

そういう者には薬剤注入～頸動脈に解剖刀を入れての放血殺、あるいは電気ショックを与えてからの放血殺という段階には手を出させない。。。

その役目を免除する

というものでした

 

要は殺生させない‥という事です

 

実に古いしきたりっぽい　

縁起担ぎのようなものですが、皆、納得の決まりでした

 

肉を食べ、薬や化粧品を使ってる時点で、犠牲になった命を頂いてる訳ですから、ナンセンスかもしれませんが、その不文律は理解しやすいと思います

 

別に祟りがある訳でも　呪われる訳でもない

迷信です

ですが、そういう状況の人を思いやり、辛い役目を買って出る

自然にそういう役目は決まってました

 

自分は独身で　健康しか取り柄がなかったから、その役をすることは多かったです

一番、きつい仕事をしようという気持ちもありました

若かったし、せめて動物に対して感謝の気持ちを込めることしかできませんでしたから

 

喩え迷信でも　縁起担ぎでも　無意味ではないと思ってます

意味はあると思いたいです

 

それは鑑定殺だけでなく

 

動物を虐待する

悪戯に苦しめる

 

動物だけでなく

人間相手でも非道な事をする

相手の事を虐げる

暴力を振るう

恫喝する

 

そういう人には自業自得に何かがあるのではないかと思います

もしかしたら　既に因果応報でそういう悪行をする精神に堕ちているのかもしれません