痛みを取り除いて生活の質を第一にしてあげたい

デポ・メドロールに　ご質問、頂きました

 

長期効くステロイドです

 

口内炎で食べられない子に使います

 

ステロイドを敬遠する獣医もいるけど　メタカムも長期連用で腎臓が悪くなるし

 

痛みを止めるのに　コレ！！という正解は　難しいです

 

全抜歯という手法も勿論、ありますが、いきなり全抜歯する決心がつかないなら　デポ・メドロールで様子を見ながら考える。。。と言う手もあります

 

 

 

デポ・メドロール：持続性合成副腎皮質ホルモン剤（ステロイド）

 

ひどい炎症やアレルギーに使います

 

抗生剤と併用します

 

歯周病・口内炎の猫の抗生剤は　私はジスロマック か アジスロマイシンを併用してます

 

デポ・メドロールは頻回に 使うものではないです

 

これをやって数か月、持たせるようにしたいところです

 

うまくいけば半年～１年に１回とかで維持できます

 

猫には医原性クッシング（ステロイド長期使用で出る）は少ないですが　要注意で使ってます

 

 

メタカム：メタカム０．０５％経口懸濁液（猫用）

 

運動器疾患に伴う急性の炎症及び疼痛の緩和に使用

本剤を反復投与する場合は5日間を限度とする

猫に優しい、唯一の液状内服NSAIDs

 

• NSAIDs（エヌセイズ　Nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略称、非ステロイド系消炎鎮痛薬のこと)　痛みを和らげたり、炎症を抑えたりする薬です
• プロスタグランジンという炎症を起こす物質の産生を抑えることにより、効果を発揮する

 

※ステロイドはアラキドン酸代謝に関わる酵素の発現抑制を介してプロスタグランジンの産生を抑制することと、種々の炎症性サイトカインの産生抑制する

 

NSAIDsがプロスタグランデジンを作る過程を抑えるのに対し、ステロイドはその前段階であるアラキドン酸の働きを抑えるため、NSAIDsよりも強い抗炎症作用がある

 

また、ステロイドの作用はグルココルチコイド受容体（glucocorticoid receptor：GR）に結合することで現れるが、ほとんど全ての組織や細胞にGRが存在するため、その生理作用や薬理作用は多岐にわたる・・・つまり　口だけに効いて欲しいのに　全身に効いてしまう！！んですね

 

 

ですが、メタカム、長期連用で腎臓がわるくなるのです　

腎臓の悪い子には使えないのです

 

　まあ、エヌセイズだって広く効いちゃいますからね

 

そして　メタカム、高い！！！

 

１５ｍｌ　で２５００円です

 

１ｍｌ　１６７円もします

 

ピンドン（ドンペリロゼ）より高いです！！

 

　　　※ピンドン７５０ｍｌ　５万で計算したケース

 

　　　６７円/ｍｌです

 

　ただし店で飲むと３倍はします

 

 

運動器疾患に伴う・・・とあるように　メタカムは　スコティッシュフォールドやマンチカンに出る骨軟骨異形成症（骨瘤）にも使います

 

 ※折れ耳のスコティッシュフォールドは100%この病気にかかっているとも言われてます

折れ耳は染色体異常による奇形で、骨軟骨異形成という病気の症状が耳に現れるからなのです

愛玩・改良という人間の罪深さの結果です

 

 

オンシオール（猫用非ステロイド性消炎鎮痛剤）なども　そうですね

運動器疾患に伴う急性の疼痛及び炎症の緩和に使用するクスリで これもNSAIDs（エヌセイズ）鎮痛薬ですから腎臓病の猫ちゃんには使えない・・・

 

ですが　ソレンシアというネコ化抗NGFモノクローナル抗体製剤が販売されました

 

猫の変形性関節症に伴う疼痛の緩和に1か月に1回、皮下投与します

 

 

NSAIDsとは作用機序が異なり、肝臓・腎臓・胃腸への影響が最小限

1回の注射で1ヵ月間、疼痛を緩和！！

 

猫の変形性関節症(OA)に伴う疼痛管理は新たなステージへ！！

 

　猫の変形性関節症の疼痛管理に、ついに抗体製剤が登場！！！

 

　・・・と鳴り物入りです

 

　ｵｵ！！（｡・'ω'・｡）　月、１回で済む！！

 

ラプロス出た時も　鳴り物入りだったよね～

　(*´･ω･)(･ω･｀*)ﾈｰ

 

 

ただ１本、６０００円近くするので　高いです　米２０ｋｇ買える！！

 

原価でこれだから　病院では１万くらい取られるでしょう

 

ピンドンが２～３倍になるキャバクラと同じ料金システムです

 

　⊂⌒っ´・ω・)っﾌｩ･･･

 

ソレンシアは　猫の変形性関節症に待望の新薬 ！！として2023年2月20日に販売され出したものです

 

まだ新しい薬ですね

 

 

ソレンシア作用機序：神経成長因子(NGF)をターゲットとするモノクローナル抗体製剤

 

NGF(神経成長因子)が慢性疼痛に関与するとされ、ソレンシアははNGFと結合することにより、NGFが関与する疼痛シグナル伝達を妨げ、OA（変形性関節症）に伴う疼痛の緩和する

 

ソレンシア（猫用）と　リブレラ（犬用）　がある

 

 

まあ、ウチにはスコさんやマンチカンさんは来ないでしょうから　仕入れることもないでしょう・・・

 

アンチノールと言うサプリも骨軟骨異形成の子によく使われます