捨てる神あれば拾う神あり

今日、休診日ですが　猫を診てくれ・・と来院がありました

 

ガリガリに痩せて　口腔粘膜は真っ白　貧血も酷い・・・恐らく　無理でしょう

 

・・・厳しい・・・そう 思いました

 

エイズか何か発症してるのかもしれません

 

猫さんは外猫で通ってきてる子。。。と言う事でした

 

元気に回復することはないだろう とハッキリ 言いました

 

 

その方 は家で猫も飼ってるけど、外の子も面倒みてくれてる優しい方でした

 

補液して　栄養剤や　強肝剤　抗生剤なども入れました

 

補液中に ちゅ～る を出すと少し舐めますが　口に違和感があるようで　２口３口で食べるのをやめます

 

本当なら留置など入れて補液して 預かり入院させるんでしょうけど　この子が元気に回復し、また外の世界で走り回る・・・ことはないだろうから　その優しい方に看取られる方がいいだろうと思いました

 

その方は「月末に家を空けるんだが。。。」と仰いましたが

 

月末までは持たないと思うので　そう言いました

 

万が一　月末まで生きてたら　自分が預かる旨、伝えました

 

お金を払おうとしましたが　断りました

 

もし次回、来ても　　月末預かることになっても　お金は要らないと伝えました

 

 

理由は　この猫は耳カットしてある子なのです

 

昔、自分がTNRした猫だったのです

 

 

本来ならば　その負担を負う人は　別に居ます

 

この猫の親猫の代からエサやりだけしてる人が払うべきなのです

 

エサやりだけしてるお宅があり、ここから猫が殖え　あちこちに行くので「TNRさせてくれ」と言いに行ったので　その人の事は知ってます

 

その人は １円もお金は出しませんでした

 

まあ、無料でTNRする！とこちらも言ってるから　それはいいのですが,,,,

 

 

そして

 

もっと言えば　大元になった猫を捨てた人が払うべきです

 

　　言っても 詮無いことではあるけど・・・

 

 

　⊂⌒っ´・ω・)っﾌｩ･･･無責任すぎるよ

 

 

その一方で　自分の家に来た猫に愛情を持ち、このように 治療に連れてきてくれる人もいらっしゃる・・・

 

そこに救いを見出します

 

お帰りになる際、a/d缶、ちゅ～る、粗品タオルなど　持って帰ってもらいました

 

外の猫に愛情をかけて下さった事への 私からのささやかなお礼です

 

何か少しでも　その子が口にしてくれたら・・・と思います