なぜ、黄身が２つ入ってる卵が売られているのですか？

…と 質問、入りました　なので　鶏について語りたいと思います　🐔　🐓

 

猫クリニックなのに！正気か？と思われるかしれませんが、とっくに狂ってるので　構わず驀進します　( •̀ω •́ゞ)✧ﾋﾞｼ!

 

 

前に　若い鶏が産む卵は小さい　年を取った鶏が産む卵はデカイ！と記事にしました

 

なので！！　(☼ Д ☼) ｸﾜｯｯ!!!

 

 

大きいのが得！！　∩(´∀｀)∩ﾜｧｲ♪　と喜んで買ってる奴は　浅はか！！

 

鶏舎に長くいる訳ですから、色んなものに曝露されているわけです

 

保菌するリスクも上がるし

 

栄養価は・・・そこまで　変わらないと思います

 

年寄り鶏の方が 白身の量が増えるけど　黄身の量は変わりません

 

黄身の方が栄養あるけど、それが同じサイズなら　白身が多い分、年寄り卵の方が量的には得かもしれません

 

 

白玉と赤玉だと　赤玉（褐色卵）のが　栄養ありそうに感じるけど　こちらも 差はないです

褐色卵を産む鶏の方が抗病性があるという発表を聞いたことあります

 

特に蚊に対して　強いので　夏場は褐色系の鶏の人気があったかな…養鶏農家には

ボリスブラウンとか

 

 

黄身の色は　鶏の餌の色です

 

濃くさせる為にパプリカとか入れてるんです

トウモロコシの代わりに米とか食わせると白っぽい黄身になります

 

 

鳥は総排泄腔ですから（クロアカとも言います）泌尿生殖器官と消化管の末端開口が同じで１つです

 

そう、💩するところから卵は出てるんです

 

(｀・ω・´)ｷｯﾊﾟﾘ

 

卵の形成は・・・

 

卵胞から卵黄が分泌され、卵管（輸卵管）に入り　卵黄周囲に卵白が分泌され、次に 殻の成分が分泌されて　卵は出来るのです

 

ベルトコンベアみたいな作業が鶏の体内で起こってるのです

 

この時、若い 、卵を産みたての鶏で　黄身が２つ（あるいはもっと）分泌されて２黄卵になるんです

 

 

でも、それ１００％じゃないし　２黄卵を売りにしてるパックって 確実に全て２黄卵って分かるの？と思うかもしれませんが　実は検卵って凄い機械で選別してるんです

 

大きさ・ふん汚れ・割れ・ヒビ・血卵・無黄卵・２黄卵・羽毛の付着・割れた卵が殻に着いたもの・殻が薄いもの・・・などを選別し　汚染卵・異常等は 弾くんです

 

多少の汚れはＧＰセンターで洗浄するけど　ベッタリ汚れたものは規格外で弾きます

 

ＧＰ：鶏卵自動選別包装施設(Grading＆Packaging)

 

滅茶苦茶、凄いオートメーションシステムなんです　

 

凄い値段がする機械で検卵してるんです

 

黄身が２つの卵は　若い鶏が産んだにも拘らず　大きいので 機械でなくとも分かりやすいです

 

若い鶏は 産み始めは小さめの卵しか産まないのに いつもより大きな卵を産めば、それはほぼ間違いなく２黄卵なんです

 

若いから排卵が不安定なんですね

 

産卵初期の鶏群の大きい卵　それが２黄卵（双子卵）なんです！！！

 

通常のパックには２黄卵がないのは　上記、検卵工程で弾かれてるからです

 

余談ですが　黄身（きみ）の事を　九州では　きなみ　と言います

本州では通じませんでした

 

ショック！Σ(´∀｀；)