
支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 95人
- 募集終了日
- 2023年3月6日
小さな天使たちが起こした素敵な奇跡のお話

今回は2022年の終わりに起こった、ちょっと素敵な奇跡のお話です。
さて、話の発端は2020年の9月に遡ります。
私は保護猫活動の現場で、瀕死の子猫を保護しました。
その子猫は酷い風邪と栄養失調に加えて、全身に真菌の症状が現れており、生きているのが不思議なほどの衰弱ぶりでした。
全身が真菌でボロボロだった。
私は子猫をカンナちゃんと名付け、3か月ほど看病とお世話を続けました。
そして、忘れもしない2020年の11月29日、カンナちゃんは新しい里親さんの元へと旅立っていきました。
当時の私はカンナちゃんを里親さんへ譲渡することに迷いはありましたが、新たな猫を受け入れるキャパシティを確保するため、カンナちゃんを送り出すことを決意したのです。
悲しかったが新たな暮らしに馴染んでくれた。
そして、新しい里親さんは、本当にカンナちゃんを可愛がってくれています。
里親さんは半年に一度ほどカンナちゃんの現状報告と何点かの写真をメールしてくれるのですが、送ってくれた写真を見るだけでカンナちゃんがとても大事にされていて、そして健やかに育っているのが良く分かります。
特に驚いたのが、里親さんがカンナちゃんのことを考えて、新築の家を建てて引っ越ししてくれたことです。
新築の家を建てたのはカンナちゃんのためだけでは無いそうですが、間取りや内装などはカンナちゃんのことを第一に考えた設計を取り入れてくれたそうです。
こうして、カンナちゃんが素晴らしい里親さんに巡り会えて幸せに暮らしていることを考えると、譲渡という選択肢が間違ってはいなかったのだと思えました。
その一方で、立派に育ったカンナちゃんにもう一度で良いから会ってみたい、という気持ちもありました。
もう一度だけでも会いたいと思っていた。
そんな思いが募っていた2022年11月30日のことです。
私はこてつの定期健診で、いつもの病院へ出かけていました。
病院へ行く前にこてつが珍しく言うことを聞いてくれなかったせいで、普段より病院へ行く時間が遅れてしまったのですが、こてつの診察については特に問題なく終わりました。
病院が苦手ではないらしい。
その後お会計を済ませて、受付横のモニターを何気なく眺めた時に、私は言葉にならない衝撃を受けました。
私が通っている病院では受付の横に順番待ちのモニターがあり、飼い主の苗字+ペットの名前(「菊川こてつ」みたいな感じ)でネット予約順に表示されているのですが、そこにはカンナちゃんの里親さんの苗字とカンナちゃんの新しい名前が表示されていたのです。
カンナちゃんの里親さんの苗字は少し珍しいので、他の人と間違えるということはありません。
私は病院の待合室で里親さんとカンナちゃんが来るのを待つことにしました。
そして、15分ほど経ったころ、里親さんとカンナちゃんが病院へやってきました。
私が里親さんへ声を掛けると、里親さんの方はずいぶんと驚いた様子でした。
同じ病院に通っていたのはメールのやり取りで知ってはいましたが、同じ日に診察に来るというのは本当に奇跡のような偶然です。
私は里親さんに勧められて、カンナちゃんと対面させてもらいました。
こてつと違い病院が嫌いらしい。
2年ぶりに再会したカンナちゃんはふっくらとした身体つきに育っていて、本当に大切にされているのが良く分かりました。
私は里親さんに抱えられているカンナちゃんを軽く撫でながら、保護した当時のことを思い返していました。
橋のたもとにうずくまっていたカンナちゃんが、全身ボロボロの状態で最後の力を振り絞るように鳴いていたこと。
手を伸ばして掴んだカンナちゃんが驚くほど軽かったこと。
家に保護してからもなかなか真菌が治らなかったこと。
元気になった後のカンナちゃんが、家の子たちと部屋中を運動会していたこと。
走馬灯という表現がぴったりくるほど、様々な思いが胸の中を駆け巡りました。
私の家にいた当時も元気に遊び回っていた。
そして偶然にも病院で再会したカンナちゃんは、私が想像していた以上に健やかに育ってくれていました。
私は涙が流れるのを止められませんでした。
それは、悲しいわけでも嬉しいわけでもなく、ただ感極まった時に流れる涙です。
私は診察室にいるカンナちゃんを眺めながら、確信していました。
旅立ちからの2年間で一度も再開できなかった私とカンナちゃんですが、絆は切れたわけではなく確かに紡がれたままなのだと。
綺麗に育ってくれて喜びしかなかった。
カンナちゃんの元気な姿を見届けた私は、里親さんにきちんとお礼を伝えて、家路を急ぎました。
その後、家に着いてこてつを部屋に戻しながら、ふと思ったのです。
もしこてつがいつも通り素直にキャリーケースに入っていたら、病院へ行く時間が遅れることはなかったので、カンナちゃんと再会することはできなかったのでは・・・?
ひょっとしたら何かを察したこてつが、私に病院へ行く時間をずらすように伝えたかったのかもしれません。
窓際の日向ぼっこが大好き。
当のこてつは何食わぬ顔で寝転んでいましたが、私はこてつにお礼を言いながら、いつもより多めのオヤツをご褒美としてあげました。
こうして、こてつとカンナちゃんが起こしたちょっと不思議な奇跡は、私にとって忘れられない出来事となったのでした。
(おわり)
リターン
500円+システム利用料

お礼のメール
感謝のメールをお送りします。リターン希望なしの方向けのコースになります。
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- 10
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- 2023年4月
1,000円+システム利用料

お礼のメール&保護猫画像
感謝のメールをお送りします。ご希望の方には保護猫画像も一緒にお送りします。
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