抜けられない貧困(その3)

肢体不自由の子ども

日本には、公教育の中で、特別支援教育と言うジャンルが確立しています。

地方公共団体のどの地域にも特別支援学校が設置してされており、学校にも特別支援学級が設置されています。

しかし、カンボジアには、特殊教育がほとんど存在しておりません。

下の子はThainaちゃん(13歳女の子)です。

後天性小児麻痺で、4歳の時に発症して、それ以来ずっと寝たきりの状態です。

お父さんがおらず、お母さんが工場に働きに出て家族を支えていますが、病院に行く費用がありません。

今回、少しですが、その費用を寄付させていただきました。

Thainaちゃんは、手足が動かない、話せない等の障害が残っていますが、耳は聞き取れていて、私が話しかけるとにこっと微笑み返してくれました。

こういった子供たちが教育を受ける権利が、カンボジアでは保障されていないのです。

何とかして、プノンペンの大きな病院で治療を受ける手助けをしたいと思っています。

抜け出せない貧困が、こういうところにもあります。