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伊勢国府・泰平山府南寺。諦めた50年に一度の本尊開帳実現にご支援を

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支援総額

1,150,000

目標金額 4,000,000円

支援者
43人
募集終了日
2025年9月30日

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プロジェクト本文

 

泰平山府南寺

 

国府 千手観世音菩薩 略縁起

 

「補陀落山府南寺(ふだらくさんふなんじ)」の本尊は「国府の観音」とも「上寺の観音」とも称されている千手観世音菩薩です。聖徳太子の創建に係ると言われ、聖徳太子が仏法を広めるにあたり、意見の分かれた物部守屋の降伏を、皇大神宮へ祈願し「仏法を興隆せんと思わば、まず当国(伊勢国)に一宇の伽藍を建立し、専ら祈念致すべし」との霊告を得ました。

 

聖徳太子が伊勢国を巡遊し、この地(伊勢国府)に至ったとき、雨宝童子の「汝を待てり。この南の山は観音有縁の地にして、ここに千手観世音菩薩像を奉安すれば、諸願は成就すること疑いなし」との神託を得、直ちに霊木を求めて高さ1丈3尺の千手観世音菩薩を刻み、七堂伽藍を建立して安置しました。山号は観音浄土の名、「補陀落山」から名付け、この地の北に「国府」があり、府の南に在ることから「府南寺」を寺号としたと言われています。

 

さらに聖徳太子は当山守護の鎮守として飛龍権現・摩利支天を奉安して、士卒全てに勝軍厄除の観音の守りを授与し、物部守屋との戦に勝利しました。これにより推古天皇の勅願所となりました。

 

千手観世音菩薩の左右の脇侍には上品の勝軍地蔵尊と毘沙門天王が奉安されています。なお、当時の観音山境内の池泉を天人影向ケ池(てんにんようごうがいけ)または観音池と称し、観音堂前には聖徳太子お手植えの松があり、岸の松と言われました。本尊は治病・除厄・開運・安産、さらに古くは養蚕に霊験が顕かと伝えられ、遠近から多くの参詣者が集いました。

 

|補陀落山府南寺ご詠歌(花山法皇)

いろづくや上寺山の岸の松風の音して穐(あき)を知らせむ

 

 

国府 阿弥陀如来 略縁起

 

「泰平山無量寿寺(たいへいざんむりょうじゅじ)」は、聖徳太子が物部守屋を討ち果たした後、皇大神宮へ祈願の折、神託を受けて創建したと伝えています。後、聖武天皇の意を受けた行基により修営され、聖武天皇の勅願所となりました。

 

弘仁年間(810〜824)弘法大師が諸国巡錫の折に当寺に立ち寄り、本尊阿弥陀仏の霊威に感嘆して17日間の大供養会を行い、その模様は「道俗男女の参籠群集するもの雲霞(うんか)の如く盛んであった」と言われています。

 

この時初めて弘法大師が、伊勢国府の天下泰平な土地柄から無量寿寺の山号を「泰平山」と名付けられたと言われています。これらは国府阿弥陀如来のご利益であり、また本地垂迹(ほんじすいじゃく)の神秘でもあり、世の人は皆、密教における胎蔵界の中の阿弥陀如来が天照大神の元々のお姿であると深く崇めました。故に国府阿弥陀如来は、皇大神宮・天照大神の本地仏(ほんじぶつ)とされています。(覚乗上人の竹布の袈裟の伝説)

 

伊勢の皇大神宮を日本国の最も古く、篤い信仰を集める場所として参詣する善男善女は、無量寿寺に心を寄せ参拝するのが習わしでした。

 

|泰平山無量寿寺のご詠歌二首

ただ頼めよろづの罪は深くともわが本願のあらんかぎりは

弥陀頼む人を空しくなすならばわれこの国の神と言はれじ

 

 

泰平山 府南寺 略縁起

 

天正(1573〜1592)の兵災後、「補陀落山府南寺(国府千手観世音菩薩)」が「泰平山無量寿寺」に移され二ヶ寺が合併して「泰平山府南寺」となりました。

 

 

従って現在の「泰平山府南寺」は、本尊が二体(元々の泰平山無量寿寺の国府阿弥陀如来と移された補陀落山府南寺の国府千手観世音菩薩)となり「伊勢国府」(現在の亀山市、鈴鹿市、四日市南部)の氏仏の寺院として飛鳥時代から1400年の歴史を有しながら、本尊は秘仏として永年に亘り今もなお人々を救い見守り続けています。

 

真言宗御室派(総本山仁和寺)の準別格本山、寺格は二等格院として今日に至ります。

 

★三重四国八十八箇所 21番札所(弘法大師の縁日は21日)
★伊勢西国三十三所観音霊場 18番札所(観音菩薩の縁日は18日)

 

また、本尊を守護する「金剛力士像」は運慶作と伝えられた鎌倉時代の仏教彫刻の傑作。東大寺南大門の金剛力士像との共通点が多く、国の重要文化財に指定されています。

 

 

東門駐車場には、江戸時代にはすでに大樹とあり樹齢300年を超えるバラ科ナシ属の落葉高木で種子はほとんど発芽しない植物学上非常に珍しい県の天然記念物に指定されている「アイナシ」の木が、春先には雪を被ったかのように真っ白な花を咲かせ、秋には直径3cm程の可愛らしい梨の実が生ります。

 

 

近代に入り、明治8年11月8日に「国府学校(現在の鈴鹿市立国府小学校の前身)」が府南寺の庫裡を借用し、開設されました。

 

毎月18日奉修される護摩法要は、火の持つ力によって苦しみ、迷いを浄化し、非日常を体感できる法要です。毎月欠かさずご参拝される方もお見えになります。

 

 

|国府阿弥陀如来(竹布の袈裟)伝説

昔々、奈良の西大寺に覚乗(かくじょう)という、それはそれは偉いお坊様がいた。大変頭がよく、一を聞けば十を知ることは言うにおよばず、一度読んだ書物はすべて暗記しているという人であった。また、誰からも好かれ、身についた品性、善道、正義に従った人格は人々の模範であった。

 

ある時、この覚乗上人は考え込んでいた。「大神宮様(伊勢皇大神宮の天照大神)の本当の姿にお目にかかりたい」と。上人は、百日間の願掛けに入った。参籠(さんろう)祈願して九十九夜の丑(うし)の刻(午前3時頃)に上人の夢枕に「汝(なんじ)我が本当の姿を知りたいならば、夜明けに二見ヶ浦に来てみよ」とのお告げがあった。

 

覚乗上人は、未明にもかかわらず、喜び勇んで二見ヶ浦へ急いだ。二見ヶ浦に着いて、しばらく海面を眺めていると、海面がにわかに照り輝き、一丈(約3メートル)程の金色の龍が現れた。覚乗上人は驚き、あまりの輝きに目がくらみ、本当のお姿を見つめるどころか立っていることさえ困難であった。覚乗上人は、とっさに身につけている竹布(絹製)の袈裟(けさ)を脱いで龍に投げかけた。すると不思議なことに龍は、満足気に水中に没し、辺りは何事もなかったように静まり返った。そこには浜辺に打ち寄せるさざ波の音だけがあった。

 

その後、覚乗上人は再び大神宮の真の姿をはっきりと拝みたいと思い、祈願に入った。祈願が満願の夜半、天から声が聞こえた。「覚乗上人よ、私の真の姿を見たいのなら、ここより北にある国府の里(現在の鈴鹿市国府町)泰平山無量寿寺(現在の泰平山府南寺)に向かうがよい。そこに安置されている国府阿弥陀三尊(阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩)こそが、私の本当の姿である。その阿弥陀三尊を拝めば、私の本当の姿が分かるであろう」と、はっきりした声でお告げがあった。

 

覚乗上人は、ことのほか大喜びし、国府の里の無量寿寺(府南寺)を訪れた。覚乗上人は、無量寿寺の良範(りょうはん)法印に今までのことを話した。すると、良範法印も「実は、私も前夜、本尊からお告げあった」と打ち明けるのであった。そのお告げの内容は、「夜が明ければ、一人の僧が来て阿弥陀三尊を拝ませてほしいと言ってくるが、決して断ってはならない」ということであった。

 

泰平山無量寿寺の本尊は、古来から秘仏とされ扉は閉ざされている。しかし、良範法印は、「これは、開帳(かいちょう)の時が来たお告げであろう」と考えた。そこで、神妙に扉を開けると、しばらくの間、本尊は神々しく光り輝いていた。

 

覚乗上人と良範法印をはじめ、集まってきた村人たちとともに阿弥陀三尊を拝んだ。覚乗上人は、頭を上げ、本尊を眺めた瞬間、「あっ!」と声を上げた。目の前に二見ヶ浦で覚乗上人自身が龍に投げかけた「竹布の袈裟」が、なんと阿弥陀如来像の肩にかかっているではないか。国府の里の阿弥陀如来が、伊勢皇大神宮の本地仏(ほんじぶつ)であると謂われる由縁である。この「竹布の袈裟」が今も府南寺に保存されている。

 

 

 

地域のルーツであり、人々の心の拠り所となった氏寺(祈願・信仰寺)です。江戸時代後期〜明治時代以降の檀家制度に支えられた寺院ではございません。歴史を紡ぐ信仰を対象とする氏仏の祈願寺ですので、檀家さんといった世襲制の特定の存在はなく、日常の財源はお賽銭の収入が基本となります。

 

府南寺の取り組みとして「未来ある子供達を育む」ことを目的として子供達の育成に力を入れております。現在は、主に国府小学校だけですが、今後は他の小学校の児童の皆さんにも府南寺の県指定、国指定の文化財学習だけでもして頂けたらと考えております。

 

現在の鈴鹿市立国府小学校は、府南寺の庫裏に明治8年11月8日に国府学校が設立されたのが起源となっており、毎年府南寺の歴史、地域の歴史、国の重要文化財である「金剛力士像」、県の天然記念物である「アイナシ」の学習にやってきます。

 

令和7年度の2年生が天然記念物「アイナシ」を校外学習(知人によるドローンによる撮影)

 

6年生は毎年の恒例となっており、心のあり方「自利」「利他」についての住職による講話、心を整える瞑想体験等もさせて頂き、6年生以外の学年もその都度ニーズに合わせて受け入れさせて頂いています。未来ある子供達には、とにかく力強く生き抜いて頂けたらと考えております。

 

日々、お寺の存在意義、お寺の「役目」とは何かを考えながら葛藤の毎日です。このような取り組みが、歴史を紡ぐ本来の日本のお寺の在り方として全国にも波及することを心から願っております。

 

 

令和5年度の2年生(本堂にて)

 

 

令和5年度の6年生の来寺風景

 

 

令和6年度の6年生が自由に書いた「書」

 

 

令和5年度の6年生森恵音さんの作文

 

 

地域の歴史、寺から学ぶ(伊勢新聞)

 

 

鈴鹿児童が寺で瞑想体験緊張したら深呼吸(毎日新聞)

 

 

「ctycnsケーブルNews府南寺文化財学習」

 

※掲載している新聞記事、cnsケーブルNewsについては、掲載の許諾を得ております。

※画像、動画についても学校、保護者より掲載の許諾を得ております。

 

 

ご開帳

 

府南寺の本尊は秘仏です。本尊のご開帳は、50年に一度となっております。

 

昨年で、前回の開帳から丁度50年が経ちましたが、歴史を紡ぐ信仰寺であるため、基本的に檀家制度に基づく寺院ではなく、財政的な面からご開帳の開催を断念しておりました。

 

しかしながら、近隣住民の方々を始め遠方の方々のご協力もあり、2024年には汲み取り式のトイレを解体し、水洗トイレを新築することができ少しずつ人をお迎えする準備ができてまいりました。

 

そのご支援を力に、単に財政的問題だけで、永年開催し続けてきた開帳を断念する事は、ご本尊はもちろん、地元の方々にも、全国からお問い合わせ頂く方々にも申し開きできないと考えを改め、今から少しずつ準備を始め2029年にご開帳を成し遂げ、皆様に本尊である「国府阿弥陀如来」、「国府千手観世音菩薩」との結縁を結んで頂けたらと決断させて頂きました。

 

地元の方々も、遠方の方々も、日頃手を合わせる習慣が無くなってしまわれた方々も1400年以上、今もなお人々を救い見守り続ける「国府阿弥陀如来」、「国府千手観世音菩薩」とのご縁を結ばれ、功徳が回向されますことを心よりご祈念申し上げます。

 

50年前の開帳の様子
50年前の開帳の様子

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

まずは第一段階として、早急に府南寺運営委員会の開帳部門を立ち上げ、その活動場所として、庫裏の一部を解体し、運営委員が協議する場所、事務仕事ができる活動場所を確保したいと考えております。

 

運営委員の活動場所の確保

 

現在、開帳開催のために人が集い話合いや作業をする適当な場所もなく、今の状態では物理的に前に進めることが非常に困難な状況です。

 

開帳を実現するに当たっては、まずは様々な方々との打合せや連絡を取る必要があり、事務作業ができる場所が必要です。寄進して頂く方々にもその様子をご覧頂くことができたら安心してご協力して頂けると考えます。

 

 

仁王門(南門)の修繕

 

府南寺の正面でもある仁王門(南門)の東通用路の扉が腐食して扉がない状態になっています。防犯上の面、稚児行列の見学者通用口としても扉を取り換える必要があります。

 

開帳開催に当たって、通用口の扉が腐って取り外されているままでは、お見えになった方も幻滅されてしまいます。稚児行列の際、仁王門東通用口を使われる方も多数お見えになると考えられ、安全面においても防犯上の面からも非常に危惧されます。

 

 

回向柱の設置

 

2028年10月には回向柱を建て、本開帳の日程が書かれた大看板を仁王門(南門)と東門に設置し、1年後に本開帳があることをアピールしていきたいと考えております。

 

そのため、今回のプロジェクトに引き続き、回向柱の設置、大看板の設置と本開帳までに観音堂正面と東側にスロープ設置費用の確保は第二段階のクラウドファンディングにて実施させて頂きたいと考えております。

 

本尊のご開帳

 

【半開帳】

本開帳開催に先駆け1年前倒しで地元やメディア含め関係者に半開帳を実施し、1年後に本開帳を実施することを告知します。2028年10月までに回向柱と大看板を仁王門(南門)と東門に設置したいと考えております。

 

【本開帳】

2029年10月27.28日(土.日)と11月3.4日(土.日)の4日間

参加者の制限はおこなわない。

10月27日(土)開白法要

28日(日)稚児行列(午前中)

11月3日(土)法要

4日(日)杉本昌隆八段講演会(午前中)

法要(閉扉)

 

本開帳中は、仁王門も開帳し、国指定重要文化財で運慶作と伝わる鎌倉仏教彫刻の傑作である「金剛力士像」を間近で見学してもらえます。

 

【特別祈願】

10月29日(月)〜11月2日(金)

希望者には、個別に家内安全、無病息災、諸願成就をご祈願させて頂きます。

 

【法要 】

半開帳では、住職による護摩法要を実施する。本開帳での4日間の法要の形式については、現時点では未定。基本的には、護摩法要をベースにした法要を行う。

 

【回向柱】

本堂前に建てられる角塔婆で、本尊様との「善の綱」で結ばれています。回向柱に触れることで、本尊様に触れるのと同じご利益があると云われており、本尊様とのご縁が結ばれると云われています。

 

2028年10月頃〜2029年11月4日(日)までの約1年間設置する。後、回向柱から御守りを作成する。開帳時にお守りの見本を提示し、予約を募り、後日郵送する。

 

【稚児行列】

2029年10月28日(日)の午前中

定員200〜300名(付添計は500〜600名)

児童募集年齢年中(5歳)〜小学校3年生(9歳)募集年齢は、確定ではない。子供の無病息災、成長を願いながら鮮やかな衣装を身にまとい、子供達が保護者と共に街道を練り歩きます。

 

行列のルート(2列縦隊)平田野中学校(体育館)→三宅神社→国府小学校→府南寺(自由解散)→平田野中学校約1.5km15分〜20分

 

【杉本昌隆八段講演会】

2029年11月4日(日)午前中

定員300〜400名会場

平田野中学校体育館

社会教育の一環として藤井聡太名人・竜王の師匠である杉本八段より「希望」をテーマとした講演をして頂きます。前座として小中高生による合唱(未定)や住職による府南寺の画像紹介等の予定。

 

【出店】

2029年10月28日(日)と11月4日(日)

鈴鹿市観光協会の協力の下、キッチンカー数台が参加する。

場所府南寺東側駐車場

 

【御守りと御朱印】

開帳を記念して新しく御守りを数種類作成する。開帳開催後、回向柱から御守りを作成する。開帳を記念して新しく御朱印を数種類作成する。

 

50年前の様子(本尊と綱で結ばれた回向柱、稚児行列)
50年前の様子(本尊と綱で結ばれた回向柱、稚児行列)

 

 

 

プロジェクト内容

 

今回のプロジェクトでは、諦めていた本尊開帳を4年後に成就するための第1段階として、運営委員の事務所開設並びに、仁王門東通用口の改修を行います。

 

第1回目のクラウドファンディングは、開帳を開催に当たっての準備です。

 

|資金使途

・事務所開設費用(増改築費用、事務所備品購入費用)

・扉、通用口の修繕、改修費用

 

|スケジュール

・10月初旬:工事着工

・年度内:完成予定

 

※今回の第1段階のご寄進依頼(クラウドファンディング)です。  今後も第2段階、第3段階のご寄進依頼を実施し、ご開帳に向けて環境整備を行う予定です。

 

三重県鈴鹿市は、F1等のレースで有名なモータスポーツの町という派手な印象がありますが、亀山市寄りの国府町は、鈴鹿市内で一番古い歴史を有する農村地域です。そのような中で存続が非常に難しくなっております府南寺のような歴史を紡ぐ信仰寺の存在を知って頂けたらと思います。

 

慌ただしい日常から少し離れて頂き、加持祈祷、或いは護摩法要を見学して頂き、心を整える非日常の必要性を感じ取って頂けたらありがたいです。

 

現代の日本人にとっては非常に難しいことであると思われますが、本来「心のあり方」の大切さを説く「宗教」とは、「仏教」とは、「信仰」とは、どうあるべきかを考える機会の一助になりましたら幸いに存じます。

 

第1段階(2025年度)

庫裏の東側を取り壊し、一部を改修して本尊ご開帳のため集って頂ける事務所を開設する費用、並びに扉が腐敗し外された状態になっている仁王門東通用口の改修費用に使わせて頂きます。

 

第2段階(2026〜2027年度)

第1回目クラウドファンディング成就致しましたら、観音堂前に回向柱を建て「善の綱」で国府千手観世音菩薩と繋ぎ、また、本開帳までに観音堂正面と東側にスロープを作り靴を脱がないでお参りでき、回廊を通れるようにしたいと考えております。また、仁王門と東門に本開帳を告知する大看板と第1回ご寄進者名の看板の設置を費用として使わせて頂きます。

 

第3段階(2027〜2028年度)

第2回目のクラウドファンディングが成就致しましたら本開帳での開白の法要から始まり、稚児行列(警備等の安全対策費用も含む人件費)の開催、広告、第2回、第3回のご寄進者の看板費用、次週には社会教育の立場から杉本昌隆八段による「希望」をテーマにして頂いた講演会、閉扉の法要に至るまでの費用として使わせて頂きます。

 

 

プロジェクトへの思い

 

お寺とは本来どのような場所であり、何をする所なのか、改めてこの開帳開催を契機に「このような歴史を有するお寺も存在する」ことを、なるべく多くの方に知って頂きたいと考えております。

 

代々お寺の収入は、志・お気持ちのみであり、決してお布施に関してご無理な定額請求することはありません。このような考え方(本来の布施のあり方)が一方では、物価高騰の今の時代にそぐわずお寺の運営を難しくしているのかも分かりません。

 

町中の寺院と異なり、人の集まりにくい田舎の無名な寺院(特に農地改革以降、世代が代わり心の拠り所としての信仰寺の存在意義が薄れてしまった)にとっては、資金が集まりにくく、イベントを断念せざるをえません。

 

また、イベントの資金を限られた信者様、知人にのみご負担をかけるのは限界があります。信仰寺は、幾ら歴史を有し、文化財を有しても寂れていく現状にあります。「住職の努力が足りない」と言われたらそれまでですが、私一人の力ではどうすることもできず、日々葛藤の毎日です。

 

より広く多くの方々に現状を知って頂き、歴史を紡ぐ信仰寺の存続にご支援賜ることができましたら幸いです。

 

例えば、クラウドファンディングをしていただける方が来寺可能であるなら、お困りごとを抱えておられる方には、しっかりと時間をかけてお話を聞かせて頂き、心が清浄になられるように加持祈祷をさせて頂けたらと考えます。

 

護摩法要を体験したい方には、特別に護摩法要を奉修させて頂き、非日常を体感して頂けたらと考えております。

 

50年に一度の開帳を実現することによって、本尊様の功徳が様々な形でご参加、ご協力頂いた方々に回向され、泰平山府南寺の歴史が途切れることなく紡がれていくことを願うばかりです。

 

そして、更に50年後、100年後の次世代の人々が「国府阿弥陀如来」、「国府千手観世音菩薩」のご加護によって笑顔の絶えない心豊かなに暮らせる歴史が受け継がれていくことを心より願っております。

 

また、国府小学校の子供達だけでなく、日本中の子供達が「自利・利他」の気持ちを忘れることなく、力強く生き抜いていけるよう心から願うばかりです。

 

 

 

関係者からのメッセージ

 

昭和37年7月11日府南寺にて生を受け、国府小学校、平田野中学校、津高等学校、東京理科大学理学部を卒業後、化学の高校教員として25年勤務しましたが、5年間無住職の状態となっておりました府南寺を立て直すべく50歳を前にして本山(仁和寺密教学院)での厳しく辛い修行を経て平成25年に泰平山府南寺の住職に就任させて頂きました。その後孤軍奮闘、少しずつではありますが光明が見え始め、住職に専念し13年が経とうとしております。

 

府南寺の本尊は秘仏でその扉は閉ざされております。ご開帳は、50年に一度と決められており、2024年にその50年目を迎えることとなり、府南寺のことをお知りになる全国各地の方からもお問い合わがありましたが、財政的な面から断念をしておりました。しかしながら、50年以上閉ざされたままの本尊様をはじめ、地元のご信者様、全国からお問い合わせ頂く方々には大変心苦しく、5年後の2029年であれば準備開催できるのではないかと考えるに至りクラウドファンディングのお世話になることを決意させて頂きました。

 

多くの方々のご支援を賜ることができ、成就することができましたら住職としてこれ以上に幸いなことはございません。また、なりより1400年以上紡がれて来た「国府阿弥陀如来」、「国府千手観世音菩薩」の歴史が後世に受け継がれますことを心より感謝申し上げます。合掌

 

佐藤令宜

真言宗御室派別格本山箸蔵寺名誉住職

仁和寺第四十八世門跡

府南寺で生を受け、幼少期を過ごした私にとって、このたびのご本尊開帳は、深い感慨とともに受け止めております。ご開帳される秘仏の阿弥陀如来は、伊勢に伝わる国府阿弥陀如来の伝説にまつわる、まさにそのご本尊様であり、「国府阿弥陀如来」ならびに「国府千手観世音菩薩」の御宝前に手を合わせることは、限りない功徳を得る勝縁です。この五十年に一度のご開帳が実現し、広く多くの方に結縁の喜びがもたらされますように。そして、五十年後、百年後のご開帳へと祈りの場を継承していくために、皆様のお力添えを心よりお願い申し上げます。

 

公益社団法人日本将棋連盟|棋士杉本昌隆

久米令真住職とは、私が六段の頃からのお付き合いになり、かれこれ20年以上が経ちます。久米住職は、丁度藤井聡太竜王・名人が私の所に弟子入りした翌年の2013年に仁和寺での本山修行を終え、5年間無住職の状態にあった府南寺の住職となられたとお聞きしております。

 

私はその後、数度となく訪れさせて頂きました。その際、観音堂(本尊は千手観世音菩薩)の毘沙門天像の前で1時間程座禅瞑想をさせて頂いた記憶がございます。勝負の世界に生きる私たち棋士ですが、苦しいときやつらいときには和の心を思い出します。いつも暖かく出迎えていただける久米住職と、荘厳さの中に寛容さがある府南寺は私にとっても心の支えです。史上最年少の14歳2カ月で棋士となった藤井聡太四段(当時)が各機戦で活躍中の15歳の頃の2018年4月に「未来ある子供達を育む」と題して府南寺の阿弥陀堂(本尊は阿弥陀如来)で鈴鹿市長を交えて座談会もさせて頂いた記憶もございます。

 

どうか沢山の方々のご支援の下盛大に執り行われ、更に50年、100年と歴史が紡がれますよう心よりお願い申し上げます。

 

府南寺運営委員会会長|大杉吉包

私の名前、吉包(よしかね)は77年前に府南寺で付けて頂きました。「吉を包む」は、名は体を表すの如く大変気に入っております。府南寺は、氏の寺であります。いわばこの地域のルーツです。今から1400年前聖徳太子がこの地に観音様、阿弥陀様を奉安され、そこに人々が集い、助け合いながら衣食住を共にし国府の里が形成され伊勢国府(現在の亀山市、鈴鹿市、四日市南部)の中心地(国衙)として発展し、長い年月を経て鈴鹿郡から鈴鹿市へと変遷して参ります。

 

府南寺は人々の心の拠り所、信仰の対象と言うだけなく、府南寺から東、丸竹池(鈴鹿サーキット付近)に至るまで広大な観音有縁の寺領地を農地改革等により多くの人々に提供され、地域が発展してきました。府南寺が今まで担ってきた功績は計り知れません。また、府南寺は国指定の重要文化財「金剛力士像」、県指定の天然記念物「アイナシ」等の歴史遺産を多数有する古刹中の古刹です。

 

50年に一度のご開帳という貴重な機会でございます。人は一人では生きてはいけません。日本の歴史ある神社・仏閣がもたらす「絆」を大切にしながら、今生かされていることに感謝しつつ、府南寺が皆様の手で後世の人々に受け継がれますことを心よりお願い申し上げます。

 

プロジェクト実行責任者:
久米令真(府南寺)
プロジェクト実施完了日:
2026年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

第一段階(2025年度) 庫裏の一部を解体し、開帳事務所としての活動場所を設置し、仁王門東通用口の改修をします。いただいた支援金は、事務所開設費用(増改築費用、事務所備品購入費用)、扉・通用口の修繕・改修費用として使用します。

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リターン

5,000+システム利用料


住職が、この度ご開帳される秘仏、千手観音様の御宝前で、3日間特別祈願した御守り(紫or赤)

住職が、この度ご開帳される秘仏、千手観音様の御宝前で、3日間特別祈願した御守り(紫or赤)

来寺することが困難な方には、住職がご祈願させて頂いた国府阿弥陀・観世音 泰平山府南寺 御守護の御守りをお送りさせて頂きます。

第1回のご寄進依頼(2025年8月10日〜9月30日)の後、10月1日〜12月31日に郵送。

申込数
9
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月

5,000+システム利用料


alt

純粋応援5000円コース

第1回のご寄進依頼(2025年8月10日〜9月30日)の後、10月1日〜12月31日にお礼状を送らせて頂きます。

申込数
7
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月

5,000+システム利用料


住職が、この度ご開帳される秘仏、千手観音様の御宝前で、3日間特別祈願した御守り(紫or赤)

住職が、この度ご開帳される秘仏、千手観音様の御宝前で、3日間特別祈願した御守り(紫or赤)

来寺することが困難な方には、住職がご祈願させて頂いた国府阿弥陀・観世音 泰平山府南寺 御守護の御守りをお送りさせて頂きます。

第1回のご寄進依頼(2025年8月10日〜9月30日)の後、10月1日〜12月31日に郵送。

申込数
9
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月

5,000+システム利用料


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純粋応援5000円コース

第1回のご寄進依頼(2025年8月10日〜9月30日)の後、10月1日〜12月31日にお礼状を送らせて頂きます。

申込数
7
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月
1 ~ 1/ 13

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