「話す」ことに敬意と対価を。 当事者の声と語る小さな循環の実験

支援総額

50,000

目標金額 50,000円

支援者
5人
募集終了日
2025年7月27日

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プロジェクト本文

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▼「話すことに価値を」~静かな対話から始まる小さな実験~

 

「話すことで報酬がもらえる?」

はい。それは“支援”でも“施し”でもありません。

話すことそのものに、価値と敬意を返す。

そんな新しい対話のかたちを育てていきたいと思っています。 

 

以下、当プロジェクトの説明は少し長いです。

“対話”の意味を大切に考える方にこそ読んでいただきたいと思っています。

そして、もし共感していただけたなら...そっと支えていただけたら嬉しいです。

 

 

▼自己紹介・導入

私は今何者でもありません。これからも何者かになろうとも思っていません。

ただ、障害福祉、とくに就労支援の現場をある程度知っている一般人です。

 

これまでの就労現場でたくさんの「声にならない声」に出会ってきました。

ほんの少し話を聞けば変わるかもしれない。変わったかもしれない。

そんな人たちが支援の網から静かにこぼれていく現実を、私は何度も見てきました。

関係性さえ続けば寄り添えたかもしれない。けれど、制度の限界や時間的・人的リソース不足がそれを確実に妨げていく。

目の前の「語られなかった声」が取り残されていくもどかしさを、私は知っています。

なので私は小さな実験を始めました。

 

「話したい」と思ったときに、安心して話せる場を、自分でつくってみようと。

そして、「話してくれたこと」に対して、報酬というかたちで敬意を返してみようと考えました。

 

 

 

▼プロジェクト内容

 

このプロジェクトは、お悩み相談や傾聴サービスではありません。 

誰かの話を“聞いてあげる”のではなく、

「語ってくれたこと」に対して報酬をお渡しする取り組みです。

 

話すことは大きなエネルギーを使う行為です。

特に、心の奥にあることを言葉にするには、勇気と労力が必要です。

語られた言葉には、その人だけの背景や葛藤が刻まれています。

その言葉は私にとって大きな学びや気づきになります。そして時には支援現場での実践にも還元されていきます。

だからこそ、「話すことそのもの」に対して報酬をお渡ししたい。

語ることが、ちょっとした「仕事」になってもいいのではないか。

そんな小さな循環を生み出せたら——そう思っています。

 

 

どんなことをするの?

クラウドソーシングサイト(例:ランサーズ、クラウドワークス、シュフティなど)で、

障害をお持ちの方や、制度の狭間にいて支援につながりにくい方などを対象にヒアリング案件などを出します。

事前にいくつかの問い

(例: 「○○なエピソードを教えてください」 「なぜそう思ったのか、感じたのか教えてください」)などをご用意。

こういった問いへ簡単にお答えいただた上で応募いただき、

電話(音声のみ)1対1の対話の中で、エピソードについて教えていただきます。

経験や想いを少しずつ言葉にしてもらうことで緩やかな雑談を行います。

 

 

対話の進め方

顔出しなし・電話のみなので、安心してお話しいただけます。

堅苦しいインタビューではなく、雑談のようなラフで自然な対話を目指します。

無理に話を聞くことはしません。「話したいことを、話したいペースで」が基本です。

 

 

話してくれた方への報酬について

お話しいただいたことへの対価として、謝礼(1回 3,000円~)をお渡しします。

対話の内容は基本非公開です。

ご本人の承諾がある場合のみ、フィードバックなどで活用させていただきます。

 

なお、本ヒアリングはクラウドソーシング運営ルールに則り、

クラウドソーシングサービス外で連絡を行う申請と許可を得たうえで実施します。

対話中は個人が特定される情報の共有は極力避けていただき、内容の第三者への転載や共有もご遠慮いただきます。

ご応募いただいた時点で、これらに同意いただいたものとして進行し、

正式な仕事としてクラウドソーシングに掲載することで一定の信頼と保護が担保されています。

 

 

■ 謝礼支払いについて

対象:障害をお持ちの方、精神的・社会的な困難を抱えている方、制度の狭間にある方など。

募集方法:クラウドソーシングサイトにてヒアリング案件等として募集。

人数や対象数など:10~15名程度を想定(資金額に応じて変動)。1回あたり3,000~5000円を想定。

決定方法:事前に提出いただいた内容(問いへの回答や簡単な記述・エピソード等)をもとに選考。

※既に同様の形式で複数の実績があり、クラウドソーシング運営のルールに則って適切な対応が可能。 

 

 

ご支援の使いみち

クライアント(語りて)への報酬。

※私自身に金銭の利益はありませんが、継続的に実施できる形をこれから模索していきます。

 

 

▼なぜ報酬を払うのか

私自身も深く悩んだ経験があります。

その中で痛いほど感じたのは「話す相手がいないこと」こそが最大の孤独の一つであり、大きな苦しさということ。

有料のカウンセリングや傾聴サービスを探したこともあります。

でも、“話すこと”にすらお金がかかる。“少し楽になる”ことにまで費用がかかる。

ただでさえ困窮しているのに。

その構造にずっと違和感を覚えてきました。

生きたいのに生きさせてくれない。

大げさかもしれませんが、少し話すだけでも当時は救われた気がしたものです。

だからこそ、「話すこと」のハードルも、「語ってくれたこと」への敬意や感謝も、

両方を大事にできるような仕組みがあったって良いんじゃないかなと、

そういった仕組みをほんの小さくでもつくってみたいと思ったんです。

 

 

■想像してみてください

ニュースで「障害のある人が事件を起こした」と報じられるとします。

そこにはまるで「善良な市民」vs「危険な存在」という構図が描かれ、

その人の背景や想いが語られることはほとんどありません。

でも、もしかしたらその人にも語りたかったことがあったのかもしれない。

助けを求めたけれど、届かなかった声が埋もれていたのかもしれない。

このプロジェクトは、そうした「語られなかった言葉」に光を当てる試みでもあります。

誰かがその声を受け取っていたら、起きなかった未来があったかもしれない。

だから私は、「話すこと」を“支援”でも“施し”でもなく、社会の中でめぐる小さな対話として成立させられたらと考えています。

 

 

▼試験的な第一歩としてのヒアリング活動

実は、すでにこの仕組みを使って小さな実験を少し行っています。

クラウドソーシングのプラットフォームを通じて、障害当事者の方々に向けたヒアリング案件を試験的に実施してみました。

結果としては、「ここだから話せた」「他では言えなかった」──そんな声が少しずつ積み重なり、

語り手と私との間に、静かな“循環”が生まれるのを実感することができました。

 

 

▼今、お願いしたいこと

これまでの活動は自己資金で行ってきました。

「話したい」と感じてくれる方が増える中で、この対話の循環を継続するには皆さまのお力が必要です。 

このクラウドファンディングでは、語りに敬意を返す仕組みを、これからも静かに、でも確かに続けていくための資金を募っています。

物理的なリターンはご用意していません。

けれど、あなたのご支援があったからこそ、誰かの「語りたい」が受け止められ、その語りが私たち支援者や他の語り手の気づきとなり、静かに現場で活かされていきます。見えるかたちでは返せないけれど、確かに誰かの“少し楽になる瞬間”につながっている。

そう信じて私はこの小さな循環を丁寧に育てていきたいと思っています。

また、もし可能であれば、クライアント(語り手)ご本人の同意を得たうえで、匿名のメッセージなどお届けできればと考えています。

 

正直なところ、このプロジェクトの成功確率は非常に低いと思っています。

内容も突飛で、読み手によっては怪しく感じられるかもしれない…自分で書いていて、そう思ってしまいます。

それでもほんの少しでも何かが伝わるかもしれない。そんな小さな希望を込めてチャレンジしてみた次第です。

 

この活動では、お金や注目が大きく動くわけではありません。

でも見えないところで静かに循環が生まれ前向きになる方もいる――私はそう信じています。

「話してくれる人の語りに、ちゃんと敬意を返す」 その当たり前を続けるため、

この静かな実験にそっと光を当ててくれる方、少しだけ力を貸してもらえたら嬉しいです。

 

 

▼実験から見えた「循環」のかたち(エピソード)

既に行ったヒアリングを通して出会ったある男性の方と、今ではプライベートでも自然に雑談を交わすような関係性が生まれました。

その方は、アルコール依存や双極性障害を抱え、生活保護を受けながら暮らしていると話してくれました。

(ここに掲載することも承諾をいただいています)

会話を重ねる中で私はその人の知性や思考の深さ、表現の豊かさに何度も驚かされました。

「賢い人ほど、悩みが深くなることがある」そんなことを思い知らされるような、特異で、それでいて温かい関係性です。

元々はヒアリング案件として始まったもの。雑談相手を探していたわけではありません。

でも言葉を交わすうちに、私のほうが多くの示唆をもらっていたのだと気づかされました。

その気づきは福祉の現場でも活きています。

対応に悩んでいたある利用者との関わりの中で、彼とのやりとりをヒントに試したところ効果がみられました。

別のクライアント(語り手)からの情報も活かしていくことで、その利用者との対応にさらに磨きがかかりました。

語りが私を動かし、現場に還元され、また別の語り手に磨かれる。

言葉・気づき・実践・改善がめぐっていく。

 

これはただの「ヒアリング」ではなかったなと思いました。

誰かが一方的に何かを受け取る関係ではなかったんだなと。

関係がめぐり、言葉が循環し、支え合いが連鎖する。そんなささやかな循環の一例を実感した出来事でした。 

プロジェクト実行責任者:
市川裕之
プロジェクト実施完了日:
2025年8月29日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

このプロジェクトは、障害当事者や支援の狭間にいる方が、自らの経験や思いを安心して語れる「対話の場」をつくる試みです。顔を見ずに話せる電話で、1対1の対話を実施し、語ってくださった方に対して報酬をお渡しします。「話すこと」自体に敬意を払い、報酬という形で可視化することで、「話すことに価値がある」新たな循環を目指しています。活動は私個人が実施し、対象者はクラウドソーシングを通じて募集。対話は音声のみ・非公開を原則とします。 いただいた資金の使途は、謝礼100%を想定し、私自身への利益はありません。語ることが誰かの希望になる、その循環を静かに支えるための資金です。

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