現代詩の母、永瀬清子。その生家を改修し"詩作の聖地"へ。

支援総額

3,031,000

目標金額 2,500,000円

支援者
219人
募集終了日
2020年4月24日

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2020年02月22日 08:30

故高畑勲監督と『諸国の天女』

先日「RSKイブニングニュース」で映像が流れましたが、故高畑勲監督は2018年2月に赤磐市に来訪され「永瀬清子の詩の世界」で講演されました。

その折には、奥様とご一緒に永瀬清子生家を訪問してくださいました。

また以前に、作品集「いつかだれかにわたしの思いを 第一回永瀬清子現代詩賞2016」に永瀬清子「諸国の天女」への思いをご寄稿をいただいています。

「日本女性史と永瀬さん本人の人生にぴたりと重なる女性たちの姿。(中略)『かぐや姫の物語』を手がけたときも、「諸国の天女」を何度も思い浮かべたのでした。」

 

諸国の天女  永瀬清子

諸国の天女は漁夫や猟人を夫として
いつも忘れ得ず想つてゐる、
底なき天を翔けた日を。

人の世のたつきのあはれないとなみ
やすむひまなきあした夕べに
わが忘れぬ喜びを人は知らない。
井の水を汲めばその中に
天の光がしたたつてゐる
花咲けば花の中に
かの日の天の着物がそよぐ。
雨と風とがささやくあこがれ
我が子に唄へばそらんじて
何を意味するとか思ふのだらう。

せめてぬるめる春の波間に
或る日はかづきつ嘆かへば
涙はからき潮にまじり
空ははるかに金のひかり

あゝ遠い山々を過ぎゆく雲に
わが分身の乗りゆく姿
さあれかの水蒸気みどりの方へ
いつの日か去る日もあらば
いかに嘆かんわが人々は

きづなは地にあこがれは空に
うつくしい樹木にみちた岸辺や谷間で
いつか年月のまにまに
冬過ぎ春来て諸国の天女も老いる。

※出典 「現代詩文庫 1039 永瀬清子」(1990年・思潮社)
 

リターン

10,000


【クラウドファンディング限定】オリジナル切手セット

【クラウドファンディング限定】オリジナル切手セット

▶︎お礼状
▶︎映像「きよこのくら」鑑賞券(2枚)
※詳細は 5,000円の欄をご覧ください。
▶︎クラウドファンディング限定永瀬清子オリジナル切手(84円10枚シート)

申込数
64
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

3,000


生家保存会からの礼状

生家保存会からの礼状

▶︎お礼状
永瀬清子生家保存会より礼状をお送りします。

申込数
37
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

10,000


【クラウドファンディング限定】オリジナル切手セット

【クラウドファンディング限定】オリジナル切手セット

▶︎お礼状
▶︎映像「きよこのくら」鑑賞券(2枚)
※詳細は 5,000円の欄をご覧ください。
▶︎クラウドファンディング限定永瀬清子オリジナル切手(84円10枚シート)

申込数
64
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月

3,000


生家保存会からの礼状

生家保存会からの礼状

▶︎お礼状
永瀬清子生家保存会より礼状をお送りします。

申込数
37
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年5月
1 ~ 1/ 14


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