トウモロコシの品種を選定するための収量調査が始まりました！

　先週の台風崩れの熱帯低気圧の影響で、多くのトウモロコシ品種が倒伏してしまいましたが、今日からトウモロコシの品種選定試験の収量調査が始まりました。この試験では市販されている飼料用トウモロコシの品種（13品種）の中から、庄内地域の気象条件に適応した品種で、たくさんの子実が取れ、しかも、赤かび病にかかり難い品種を絞り込みます。

　※トウモロコシが赤かび病に罹病すると、かび毒を生産する場合があり、そのトウモロコシを豚が食べると健康を害する恐れがあるため、非常に重要な品種選定基準になります。

　３ｍ近くまで成長した飼料用トウモロコシを畑の中から１本ずつ刈り出してくる作業は大変です。　

　その後、穀物調製調査棟へ運び込み、１本ずつ茎葉部と雌穂部（トウモロコシの実）ごとに長さや重さを測定します。さらに、茎葉部と雌穂部に分けて細断して乾燥器に入れ、70℃で48時間以上乾燥させて、乾物重量として算出します。また、特に子実は粉砕して 実際に、かび毒に汚染されていないかを分析します。

　これらの研究テーマは、学生さんの卒業論文にもなっており、朝早くから刈取りをして、細かい調査をする大変な作業です。今日が初めての調査でしたが、学生さんたちは、みんなで協力をして調査を進めてくれました！！

　これから9月下旬まで、約10日間隔で、品種ごとに、さらに子実の生育ごとに調査を続けていきますので、土日返上で、ほぼ毎日、調査をすることになります。

学生さんたち、大変だと思うけど、頑張れ～！！