子どもフードパントリー用の倉庫建設

 

5年以上にわたり、放課後等デイサービスとして、約300人の発達に特性を持った子供たちや不登校気味の子供たちの支援やケアをしてまいりました。

 

「どの子にも無限の可能性と良き持ち味が有る」を理念・指針として、教育現場経験者(元教員、支援員）、心理士、保育士等のスタッフが日々支援サポートに取組んでおります。

 

 

その中で、親御さんや先生方も見出せていなかったような、子供たちの無限とも言える可能性や能力に触れて驚いたり、共に喜んだりしてまいりました。

 

例えば自然体験等のイベントの後、誰もからも言われていないのに、「振り返りノート」を自ら作成してきて、皆に配布・記入して貰ったものも回収して自分で添削・励ましコメントを追記したり等と、先生方や大人も気が付かない細やかな配慮を実行したりする子もいたりして驚かされています。

 

 

 

核家族、日々の点数制による競争環境下等で、孤立しがちな現代っ子の環境。地域との交流も乏しく、コミュニケーションや自己表現も苦手な子供たち。

 

何かに貢献・お役に立って喜ばれた経験等も乏しいために、自信や自己肯定感も低い子供たちが増えてきております。

 

しかし一方、地域交流の場や貢献出来る場が与えられれば、予想もしなかった力や能力、やる気を発揮して、素晴らしい姿をみせてくれる子供たちに触れてきました。

 

例えば、地域の方への食品配布（パントリー）において、ナイーブで不登校気味の子ども達が、道行く人たちに積極的にチラシ配布をしたり、戸別訪問して情報提供活動したり等、周りも驚くような積極性・行動力を発揮したりもしています。

 

そこで、未来に向けたSDGs問題に取組む中で、さらなる子供たちの成長と地域貢献活動をーということで、運よくスタッフの中にフードロス活動経験の有るメンバーがいたことがきっかけで、今春よりフードロス問題に取組んでおります。

 

賞味期限等の単なるプリントミスや誤記だけで廃棄処分されてしまう食品の実態が判り、子供たちが中心となりメーカーから譲受け・受取、地域の方々への告知活動、無料配布パントリーと毎月活動を展開しております。

 

「こんなに戴いていいんですか？」（子どもが、お身体が不自由な独居お年寄り宅へ食品を届けた際）や「コロナで仕送りが激減していたので、大変助かります！」（大学生）等の嬉しいお声も毎月戴いております。

 

そして、だんだんと認知度が上がってくるにしたがって、メーカー等から頂ける食品も増えてきまして、本格的な保管用倉庫の必要性が増してきました。

 

 

そのために、今回その保管用倉庫建設費用募集のプロジェクト依頼をさせていただきました。

 

 

 

現在車庫として使用している場所（縦5×横5×高さ3ｍ）にシャッター、保管庫等を設置して倉庫を造る予定をしております。

 

 

保管倉庫が作られた後は、子供たちが中心となって、更に積極的に食品収集・保管管理・地域への配布等の活動を展開してゆく計画です。

 

 

 

今回のプロジェクトを通して、より多くの方に活動の実態を知っていただき、共にご協力・ご参加いただくことで、地域への貢献、子供たちの自立支援に繋がってゆくことを願っております。