未来の靴職人を育てたい

支援総額

2,055,000

目標金額 1,000,000円

支援者
44人
募集終了日
2022年3月31日

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プロジェクト本文

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【第一目標達成のお礼とネクストゴールの設定について】

このたびは西成製靴塾の新しい挑戦にご理解・ご支援いただき、誠にありがとうございました。2月18日からクラウドファンディングを開始し、3月1日に目標金額の100万円を達成することができました。こんなにも早く目標が達成されるとは、思いもしませんでした。私たちのこれからの活動を後押ししていただいているものと解し、気の締まる思いです。重ねて御礼申し上げます。

 

そこで、クラウドファンディングが終了する3月31日までの期間で、ネクストゴールを設定することにいたしました。

 

ネクストゴール目標金額:440万円このプロジェクトは、卒業生支援が大きなゴールです。今回、ご協力いただいた卒業生ブランドのリターンの完売を目指し、より多くの方々に手製靴の〝楽しさ〟を感じていただきたいと思います。

 

【資金使途】

プロジェクトページに掲げているサイト上のマッチング事業、イベントの開催、卒業生支援(3Dスキャンの活用・研究、卒業生の工房利用料の減額)をさらに充実させることに使用します。ネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、支援いただいた資金の範囲で、未来の靴職人のために活用させていただきます。 引き続き、ご支援ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

西成製靴塾 若松司・坂田真嗣

 

▼自己紹介

 

こんにちは。靴職人としての独立を目指している坂田真嗣といいます。2020年の春、コロナ禍の渦中ながら、革靴の手縫い製法を学ぶために「西成製靴塾」に入学し、昨年2021年5月に卒業。その後、西成製靴塾のスタッフを兼ねて、一人前の靴職人になるために日々、修行しております。このたび、卒業生を支援する取り組みを西成製靴塾が行うこととなり、わたしもスタッフとしてそれに関わることになりました。

 

そこで、まずは、「西成製靴塾とはなんぞや?」について少しお話したいと思います。

大阪の西成は有名ですが、革靴の製造業(製靴業)が西成の地場産業であることはあまり知られていません。明治時代の東京で始まった日本の革靴製造の150年ほどの歴史のなかで、大阪の浪速・西成でも革靴製造が興り、戦後1950~60年代は「靴を買うなら西成」と言われるほど盛況だったそうです。

 

 

その頃の大阪の紳士靴を作っていた職人さんの往年の技術(わざ)を後世に伝えようと1999年に設立されたのが、「西成製靴塾(以下、製靴塾)」です。

 

 

製靴塾の特徴はそうした技術(手縫い製法)を持つ地元の靴職人に直接師事できることです。師匠の一人である靴職人・花田和夫さんはそんな職人さんの最後の世代です。90歳を超える高齢ながら、往年の技術や職人の仕事に対する構えを丁寧に教えてくれました。それはわたしの貴重な財産になっています。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

しかし、第26期生のわたしが製靴塾最後の卒業生となりました。

 

製靴塾設立当初は全国的なものづくりブームがあり、入学希望者が多く集まってくれましたが、ブームが去ると徐々に入学希望者が減少していきました。じつはわたしの同期も自分を含め2名でしたし、一つ上の先輩も2名でした。

 

また、日本の靴業界は長期の不況で、せっかく製靴技術を身に付けた卒業生も就職先がなかなか見つからないという状況が続きました。これは製靴塾の長年の課題でもありました。

 

東京の老舗の靴学校「エスペランサ靴学院」も大阪の浪速区に移転することとなり、製靴塾は革靴の手縫い製法の技術を伝える学校から、靴職人・靴作家を目指す卒業生らを支援する場へと運営方針の転換を図ることにしました。

 

製靴塾は約20年の歴史のなかで約200名の卒業生を輩出し、その約1割の先輩が自らブランドを立ち上げ、靴作家・靴職人として活躍されています。このことを踏まえ、わたしたちの方針転換には、より多くの卒業生や靴職人・靴作家を志す人々のチャレンジを応援し、靴業界を盛り上げたいという想いが込められています。

 

 

たとえば、2017年10月に阪急うめだ本店10階で「靴職人の手仕事展」(https://umeda.keizai.biz/headline/2574/)を開催し、大きな反響を呼びました。靴作家・靴職人が活躍できる場はまだどこかに残っているはず。それを探り当てれば、靴業界はこれまでとはちがう盛り上がりを見せてくれると思います。

 

▼プロジェクトの内容

  • 趣旨

運営方針を転換して卒業生らを支援すると言っても、これまでの製靴塾の歩みを踏まえたものであるべきだと、わたしたちは考えました。製靴塾の今後の取り組みは、「手製で靴を作ることにどんな意味があるのか」というこの時代に繰り返される問いに向かっていくことになると思います。そこで、わたしたちが製靴塾で学んできたことの魅力について考えをまとめてみることにしました。

 

手製靴の魅力を思いつくままに並べてみると、(1)足へのフィット感、(2)履き心地のよさ、(3)耐久性、(4)修理可能、(5)お客様のリクエストへの細かい対応、(6)対面的な接客の良さ、(7)結果的にコストパフォーマンス高い、などが思い浮かびます。

 

これらを眺めてて気づくのは、製法が実現する靴の性能・機能と対面接客というサービスの質(直接性)とが結び付いていることです。ふつう、これらは製造業やサービス業として別々に区別されるのですが、どうやら、手製靴を作り提供する場ではそれらが結びついているようなのです。なぜなのでしょうか?

 

 

 

それはたぶん〝手〟です。

〝手〟でものを作り、〝手〟から〝手〟に渡す。ものを作り出す〝手〟には、こうした人の出会いという物語を紡ぎ出す磁場が備わっている。そんなことが予感されているのだと思うのです。

 

〝革靴の手縫い製法の技術を伝える学校から、靴職人・靴作家の創業を支援する場へ〟

それは「〝手〟の物語を紡ぎ出す場を作っていくにはどうすればいいか」という課題に置き換えられるものだと思います。

 

今回のクラウドファンディングはそうした場づくりの試みの第一歩です。

 

  • 返礼品

最初に、返礼品を通じて「手製靴」の魅力に触れていただきたいと思いました。

わたくし坂田が「見習いオーダー靴」と称して支援者のみなさんの靴を作らせていただきます。創業するまでの修行の身ではありますが、一所懸命にお作りいたします。

 

返礼品の制作には、製靴塾を卒業した手製靴ブランド8名にもご協力いただきました。パターンオーダーやフルオーダーなど注文の仕方に応じて、またドレスシューズからカジュアルシューズ、女性向けのヒールパンプスまでご用意しました。キーケースや財布などの革小物もあります。

 

卒業生ブランドが作る靴はどれも個性的な魅力に溢れています。リターンの欄だけでは紹介しきれないので、個別のサイトを持っているブランドにはURLを貼っておきます。ご参照ください。

  • COCO hand work shoes【20万円・オーダーメイド靴】 http://coco-shoe.com/
  • kokochi sun3(こうべくつ家)【20万円・フルオーダー靴】:http://kutsuya-koubou.com/
  • Ippo ippo【10万円・Kuu】
  • mille foglie(ミッレ・フォーリエ)【20万円・パターンオーダー靴】:https://mille-foglie.jp/ 
  • no formaggio(ノー・フォルマッジョ)【5千円・キーホルダー、1万円・キーケース】
  • 工房OGU【10万円・ヒールパンプス】
  • 靴工房Risette【20万円・フルオーダー靴】:https://www.risette-shoe.com/
  • s. scrofa(スース・スクローファ)【1万円・レザー財布、10万円・パターンオーダー靴】:https://susscrofashoes.wordpress.com/ 

作家・職人の〝手〟で作れた革製品の趣きを感じていただけると思います。

 

  • 卒業生を支援する場

第二に、靴職人・靴作家の創業を支援する場の構築です。製靴塾ではこれまでに、靴のお手入れ体験会やベビーシューズ教室、一日で作るサンダルやルームシューズ講座を定期的に開催してきました。これらは主にお客様向けのイベントでしたが、これからは卒業生同士または作り手と買い手で出会う交流会やセミナー(たとえば3Dスキャンの活用・研究会など)、受注会などのイベントを開催したいと思っています。そして、その一環として、ネット上にお客様と卒業生をはじめとする作り手で出会えるようなサイト(マッチングサイト事業)の立ち上げに取り組みたいと考えています。

 

その立ち上げ資金をご支援いただければ幸いです。 

 

  • シェア工房

第三に、教室の貸スペース事業「シェア工房」(https://www.nishinari-seika.com/share.html)という支援です。「靴づくりに没頭したいけど、工房・アトリエがない」という靴職人・靴作家志望の方に、製靴塾の教室スペースや設備をご利用いただけるようにしました。本格的なアトリエを持つ準備期間のためのスペースとしてもご利用いただけます。

 

 

現在は利用者への利用料補助も行っており、その維持費をご支援いただければ幸いです。 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

もともと製靴業は西成の地場産業でした。今はずいぶん元気をなくしてしまっていますが、まだまだ復活のポテンシャルは枯れていません。

 

製靴塾では2020年4月より、「靴と生きる人と街」をコンセプトにしたフリーペーパー『靴のつむじ』https://www.nishinari-seika.com/tsumuji.html)を半年に1回発行しています。その取材で地元の靴メーカーや資材屋の経営者さん、メーカーに勤める靴職人さんのお話を聞くたびに、何かのきっかけがあれば、現代に見合った地場産業の再興ができるのではないか、という感触を持ちます。

 

 

この取り組みを足がかりに、卒業生ばかりでなく地元のメーカーさんや職人さんのお役に立てるような仕組みを作り、〝靴のまち・西成〟の復活を目指したいと思います。

 

もしよろしければ、一緒に「未来の靴職人」への支援をよろしくお願いします。

プロジェクト実行責任者:
寺本良弘(西成製靴塾)
プロジェクト実施完了日:
2023年10月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

サイト上のマッチング事業。イベントの開催。卒業生支援(3Dスキャンの活用・研究、卒業生の工房利用料の減額。)

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
本プロジェクト実行のために必要な金額のうち、クラウドファンディングの目標金額との差額分に関しては、自己資金または借り入れなどで賄う予定です。(2022年02月01日時点) クラウドファンディングが成立したにも関わらず、上記の計画通り差額分を確保できなかった場合、規模を縮小して実施する予定をしております。

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リターン

5,000


キーホルダー

キーホルダー

■制作ブランド:no formaggio(第22期生)
世代や時代にとらわれず、日常の暮らしの中の いつでも、どんなときにも、履いていただける靴を目指しています。クラシカルなデザインを中心に、風合いの変化を楽しめる革素材を使い、1足1足丁寧にハンドメイドにより仕上げています。お好みのデザイン、サイズ、製法、革を含めた各部の色を選んでいただくことができます。
靴だけでなくバッグや革小物もお好みに合わせてサイズや色を変えてお作りします。

■商品について
・サイズ:約95mm×約20mm・φ約30mm
・シンプルなデザインのキーホルダー。色は4色(ブラック、ダークブラウン、ブラウン、レッド)をご用意。オイルをしっかり含んだ植物タンニン鞣し革(イタリア製)を使用しているので、とても良い触り心地で経年変化も楽しんでいただけます。

■革素材について
自然仕上げの革は表面加工していないため、動物個体のキズ、シミ、シワ、血管、毛穴などの痕跡がそのまま現れます。表面のシボも個体差により一枚ごとに違った風合いになりますので、ご了承下さい。

申込数
25
在庫数
25
発送完了予定月
2022年5月

10,000


L型ファスナーキーケース

L型ファスナーキーケース

■制作ブランド:no formaggio(第22期生)
世代や時代にとらわれず、日常の暮らしの中の いつでも、どんなときにも、履いていただける靴を目指しています。クラシカルなデザインを中心に、風合いの変化を楽しめる革素材を使い、1足1足丁寧にハンドメイドにより仕上げています。お好みのデザイン、サイズ、製法、革を含めた各部の色を選んでいただくことができます。

■商品について
・サイズ:W約120mm×H約80mm×D約20mm
・大事な鍵の落下防止を考慮し、ファスナー内に収納するようにしました。コードにリングを付けているので複数の鍵を取り付けていただけます。シンプルかつユニセックスなデザインで、色も4色(ブラック、ダークブラウン、ブラウン、レッド)をご用意。オイルをしっかり含んだ植物タンニン鞣し革(イタリア製)を使用しているので、とても良い触り心地で経年変化も楽しんでいただけます。

■革素材について
自然仕上げの革は表面加工していないため、動物個体のキズ、シミ、シワ、血管、毛穴などの痕跡がそのまま現れます。表面のシボも個体差により一枚ごとに違った風合いになりますので、ご了承下さい。

申込数
8
在庫数
42
発送完了予定月
2022年6月

5,000


キーホルダー

キーホルダー

■制作ブランド:no formaggio(第22期生)
世代や時代にとらわれず、日常の暮らしの中の いつでも、どんなときにも、履いていただける靴を目指しています。クラシカルなデザインを中心に、風合いの変化を楽しめる革素材を使い、1足1足丁寧にハンドメイドにより仕上げています。お好みのデザイン、サイズ、製法、革を含めた各部の色を選んでいただくことができます。
靴だけでなくバッグや革小物もお好みに合わせてサイズや色を変えてお作りします。

■商品について
・サイズ:約95mm×約20mm・φ約30mm
・シンプルなデザインのキーホルダー。色は4色(ブラック、ダークブラウン、ブラウン、レッド)をご用意。オイルをしっかり含んだ植物タンニン鞣し革(イタリア製)を使用しているので、とても良い触り心地で経年変化も楽しんでいただけます。

■革素材について
自然仕上げの革は表面加工していないため、動物個体のキズ、シミ、シワ、血管、毛穴などの痕跡がそのまま現れます。表面のシボも個体差により一枚ごとに違った風合いになりますので、ご了承下さい。

申込数
25
在庫数
25
発送完了予定月
2022年5月

10,000


L型ファスナーキーケース

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■制作ブランド:no formaggio(第22期生)
世代や時代にとらわれず、日常の暮らしの中の いつでも、どんなときにも、履いていただける靴を目指しています。クラシカルなデザインを中心に、風合いの変化を楽しめる革素材を使い、1足1足丁寧にハンドメイドにより仕上げています。お好みのデザイン、サイズ、製法、革を含めた各部の色を選んでいただくことができます。

■商品について
・サイズ:W約120mm×H約80mm×D約20mm
・大事な鍵の落下防止を考慮し、ファスナー内に収納するようにしました。コードにリングを付けているので複数の鍵を取り付けていただけます。シンプルかつユニセックスなデザインで、色も4色(ブラック、ダークブラウン、ブラウン、レッド)をご用意。オイルをしっかり含んだ植物タンニン鞣し革(イタリア製)を使用しているので、とても良い触り心地で経年変化も楽しんでいただけます。

■革素材について
自然仕上げの革は表面加工していないため、動物個体のキズ、シミ、シワ、血管、毛穴などの痕跡がそのまま現れます。表面のシボも個体差により一枚ごとに違った風合いになりますので、ご了承下さい。

申込数
8
在庫数
42
発送完了予定月
2022年6月
1 ~ 1/ 20

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