マトラの研修について

マトラに今回やってもらおうと思っているのことについてですが、

 

現在私の整備工場は、日本でいう車検、オイル交換などのサービス、

車検で落ちた箇所の修理、ブロークダウンいわゆる突然止まってしまう車の出張修理やけん引、故障修理、コンピューター診断、などです。

 

一般的なニュージーランドの整備工場であり、ニュープリマス全体でも、３０工場ほどあるでしょうか。それぞれが個人経営の店であり、ニュージーランドは個人経営にとても優しい国といえるでしょう。

 

ポーランド人の夫婦が１０年以上運営していた整備工場ですが、

ボスの年齢は６２歳で、心臓に病気があり、引退するのを機に、

彼が私に整備工場を譲り受けてくれないかと話を受けたのがきっかけでした。

 

少し迷いましたが、永住権という一つの区切りを終えて、

人生が開けていた中での選択でしたが、

今できる一番チャレンジングなことはこれだと思い、

今回決断をした次第です。

 

一通りの流れとして、

朝７時に会社に行きガレージを開きます。

毎４５分ごとに車検があり予約制です。

今はボスが車検を担当し、私は修理全般をしていますが、

私も車検の資格を持っているので、これからは私が担当しながら、フィジー人のメカニックに修理を担当してもらいます。

 

見積もり作業や、電話対応、故障診断など、直接お客さんとかかわることもやります。

ここが悪くて、部品がいくらで、工賃がいくらで大体これくらいになるという話から、車がこういう状態だから、どんな故障が考えられるだとか、

そういった接客など、マトラとともに実際に私のそばで働いてもらい、

一通りの流れを身をもって体験してもらいたいと思います。

 

ニュージーランドとタンザニア間では、設備から、働きかた、車の年式の古さ、故障の複雑さなど、の点から、かなり異なりますが、

先進国での働き方、仕事の流れ、お金の流れなどを知っていると知っていないでは違います。

生活や文化の違いがありますので、もちろん全部が全部タンザニアに当てはまりはしません。臨機応変力をいかして、そのうまみがある部分だけを活かしていけると信じています。

 

マトラにはその臨機応変力が備わっている思います。

彼と私は、南アフリカにあるトヨタの私立学校で、自動車最新技術の講習を受けに行ったことがありました。彼は技術に貪欲です。技術者あるものそうでなくてはならないと思っております。

また、タンザニア国内で日本人ボランティア全員でトランスミッションと呼ばれる自動車の部品のセミナーを開催したことがありました。

 

セミナーでは私たち８人の日本人で行４日間行ったものを、

彼は後日１人で、彼が勤める学校ですべての講義を行いました。私はその彼の記憶力と、技術に対する貪欲さに本当に驚きました。

 

彼は日本にも研修に来ました。

私の生まれの札幌で研修があったので、数日銭湯に行ったり、ご飯をおかんと食べたりしました。

彼とは５年来の友人であり私は彼を尊敬しています。

私の海外で整備士をする原動力となっているのは、彼の技術者としての純粋な新しいもの知りたいという貪欲な姿勢と、かれのリーダーシップあふれる人間性に惹かれ、私もこんな風になりたいなと思ったのがきっかけでした。

 

今回は彼のためにも成功させたいという気持ちであります。