女性に対する暴力撤廃国連信託基金 2022年度年次報告

女性に対する暴力撤廃国連信託基金は、2021-2025戦略計画の2年目にあたる2022年年次報告を発表しました。女性の権利・市民社会組織は、2022年も、女性と少女に対する暴力と差別から命を救う活動を継続しました。同年は、COVID-19のパンデミックやその他の世界中の重複する危機が長引く影響を受けて、女性と少女に対する暴力と差別のリスクが増大しました。2022年に国連信託基金の支援を受けた70の国・地域の186の組織は、女性と少女に対するあらゆる形態の暴力を終わらせるためのさまざまなイニシアチブを通じて、前向きで革新的な変化をもたらし、24,408,861人の女性と少女を含む47,578,975人に手を差し伸べました。危機的状況であろうとなかろうと、これらの助成金を受けた組織は、世界中の女性と少女のニーズに対応するために一層の努力を重ねています。

国連信託基金（UN Trust Fund）とは
女性に対する暴力をなくすための行動を支援する国連信託基金（UN Trust Fund）は、女性と少女に対する暴力（VAW/G）を防止し、根絶するための取り組みを支援することに特化した、世界的で唯一の多国間助成メカニズムです。1996年に総会によって設立され、国連ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関（UN Women）が国連システムを代表して運営しています。国連信託基金には、国連の機関や組織、市民社会組織（CSOs）、専門家がプログラム諮問委員会を通じて、その意思決定プロセスに参加しているのです。