2軒の家族に「置き薬」を届けました！

ご支援くださったみなさま

お世話になっております。

昨日、AfriMedicoメンバーはタンザニアでの10日間の旅程を終え、無事、日本に戻ってまいりました。
今回の訪問中、大きな進展が３つありましたので、少し長くなりますが、ご報告いたします。

 

１．置き薬ステーションが来週にも完成！

　置き薬を配る拠点となる、Bwama（ブワマ）村に建築中のステーションですが、皆様の支援をもとに工事は順調に進められております。また、薬を保管する戸棚や机・椅子なども今週末に調達できることになったことから、来週には完成する見込みとなりました！　へっぴり腰ながら、AfriMedicoメンバーも少しお手伝いをさせていただきました。

​

 

２．置き薬マネージャー決定、勤務開始に向けての準備がスタート！

　上記の置き薬ステーションには、各家に配置する置き薬を管理するマネージャーが常駐します。今回、そのマネージャー候補と直接会い、置き薬BOX配置のデモンストレーションなどのテストを行った結果、採用を決定しました。Bwama村の置き薬を任せたいと思える仲間が加わり、アフリカ版置き薬をスタートさせる目途がついたのです。この置き薬マネージャーはマラリア検査や村人の健康相談、医療教育に関するセミナーの実施等の役割も担うため、健康・医薬に関する知識とともに村人に溶け込むことが必須要件になります。そんな要件を満たす人をAfriMedicoだけで見つけるのは難しいのですが、2年近くもの間AfriMedicoに協力してくれているBwama村のコミュニティリーダーが適任者を紹介してくれました。村出身で看護師の資格をもつ青年Mtro（ムトロ）です。

　このMtro（ムトロ）、普段は少しシャイですが、各戸を訪問して置き薬を説明する段階になると、とたんに自信をもって村人と話すようになります。ある家庭でも、子どもが長らく皮膚トラブルで困っているという話を母親から聞くと、その場で子どもの様子を見た彼は、置き薬BOXの中からおもむろに薬を取り出し、「この薬が効くよ。使い方は1日3回患部に塗ること」と、説明書を見ることなく症状に応じた薬の使用方法まで説明したのです。そしてそれを聞いた母親は「じゃあすぐ使うから今この場で買うわ！」という、私たちの想定を上回る展開へ。Bwama村で置き薬の将来を担う、彼の成長が楽しみです！

 

　↓左側：子どもの健康状況を伝えるMtro（ムトロ）。右側の子どもは頭頂部が白化しており、真菌への感染が疑われました。

 

↓置き薬について説明するMtro（ムトロ）と、現地協力者（AfriMedicoタンザニアチームGosby（ゴスビー）、右側）

 

３．2軒の家庭へ置き薬の配置、さらなる拡大に向けて。

　上記のステーションの完成に先立って、採用を決定したMtro（ムトロ）の研修を兼ね、数軒の家に置き薬配置のお願いをしました。結果、2軒の家庭において、置き薬の配置が実現できました！

　これは、彼自らが自分の言葉で説明した「置き薬」の有用性をお客様がしっかりと理解した結果です。たった2軒ですが、非常に大きな2軒です。これをきっかけとして、より多くの家庭に置き薬を届けられるよう、精いっぱいサポートを続けたいと思っています。

 

↓記念すべき、当村における第一号のお客様（左）と置き薬マネージャー（右）