DD51-1142不具合について(中間報告)

先日、ご報告いたしました1142号機の不具合について、現状報告が、TEAM51の技術担当の辛島さんよりございましたので転記致します。

 

【以下転記】

７月22日に、Nagayama様よりご連絡がありました１１４２号機のエンジントラブルに付いてご報告致します。　

　この故障発生についてはプロジェクトチームでは把握しておりませんでした。　

　当時の技術担当（タイ国鉄ＯＢ）のWutさんがAS社を定年退職されているため状況の把握を依頼。Wutさんも聞いていないと言う事で詳細を確認して頂きました。　

　内容としてエンジンの始動ができなくなった。

エンジン自体は良好に稼働していたが始動する事ができない。　機関車は現在Nong pla Duk駅構内に留置されていて点検、修理を試みている。

　始動回路に不具合が発生し応急的にエンジンを始動させる事を繰り返した結果、始動モーターとエンジンクランク軸にある始動ギヤが破損。　ギヤが噛み合わずにモーターが空回りする状態になっています。　始動モーターに付いては不具合対応でギヤ部分を確保しておりましたが、エンジン側の歯車が破損することは想定外で予備を確保しておりません。

　我々に相談がなかった事は何故？と疑問に思う方が多いと思われますが。AS社の技術者の方々は・・。　自分達で修理するつもりだったからそんなに深刻な故障とは考えていないとの事です。

　現地ではすでに修理の為分解作業を始めています。ギヤは実測で測定し製作すれば良いからなんとかなる。　無いものは無い探しても見つからなければ作るしかない。　現地で何も無い中なんとか修理を試みている事に感動しました。

　我々チームとしては一月の活動で要望されていた部品を早期に現地に届けます。　また破損したギヤの図面（日本国有鉄道）を提供しギヤの製作に役立てもらう。　製作に時間がかかる為、国内で予備品が無いかを探す。

ギヤの予備に付いては国内の部品コレクターの方に相談すると役に立つならとら快く提供して頂きました。

　エンジン自体は故障していない為ギヤの、交換をする事で、再稼働は可能である事を報告致します。

やはり個人では限界がある為保管されている予備部品の一括購入などをAS社に提案して参ります。