今回(2024.1.6-9)のDD51メンテナンス作業について　ご報告

【1137号機】

・外観上は砂埃色褪せはあるものの大きな損傷はなし。

・機関始動は良好。エンジン音は概ね良好で回転にハンチングもなく回転数も良。機関、変速器からの油漏れもほぼ無く砂埃はあるも良好。

・ブレーキ関係は、ブレーキ弁欠油による固渋の為、給油を実施。　制御弁についても給油実施で感度は良好。ブレーキ試験ではブレーキ管に漏れがありE吐き出し弁より漏気あり。こちらは現場で悪化した場合に締切で対応。

・静油圧装置は油滲みはあるものの大きな不具合は認められず。　　 ・燃料タンク油量計ホースが劣化しておりR2では燃料漏れを起こしている。締切バルブを閉めにして確認時のみ開閉で対応であるが早めの取り替えが必要。

・燃料を最低限しか給油しておらず、カントのある場所で停車していたため、今回燃料計誤認によりガス欠となり本線入線直前にエンスト発生。止むなく本線上を第一エンジンのみで走行 。普段から燃料を満タンにしないのでゴミが拡散されるのが心配。

・機関車R側第二運転台下のSG水タンク配管が腐食してかなりの水漏れを起こしている。（要処置）

 

【1142号機】

・外観上上は１１３７号機と同じ程度で良好。砂埃が酷いが油で磨けば綺麗になる

・エンジン、変速器も油漏れはなく良好。始動状態、稼働中も1137号機と同じく良。

・静油圧装置は２両とも機関車に油滲みはあるものの大きな不具合は認められず。

・ブレーキ弁、制御弁の擦り合わせと給油。

・No1エンジンではヘッド点検蓋とA1番のヘッドカバーを開けて状態確認。１０年未整備にしては良好。

・動弁テコのスキマ調整としてはA1とB6でスキマゲージによる確認を行うが調整の必要なし。

・不具合としては燃料油量計ホースの劣化

・No1運転台床下で若干のエアー漏れがあるが場所の特定はできていない。重なり位置でBCが降下する事から作用シリンダー管ではないかと推定。

・No1機関では始動大歯車を取替していますが取付時に１８０度位置がずれている事から今後、弁調整する際に注意が必要。

・夏に取り換えた始動モーターの補助噛み合わせ（ますみんサイン入り）は正常に作動中

【共通】

・ AS社からの事項 点検表を先方の依頼により修正作り直し　(送付急ぐ)