JAXA「宇宙をもっと身近に。」宇宙体験・交流コンテンツの充実化へ
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寄付総額

7,285,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
429人
募集終了日
2022年9月26日

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2022年09月19日 12:00

JAXAアカデミー(II)交流型の宇宙教育

北川智子(JAXA宇宙教育センター センター長)

 

前回までの新着情報の記事では、宇宙教育センターの取り組み、JAXAアカデミー設立と、参加型のデジタル配信を始めたというニュースをお伝えしました。第1弾のJAXAアカデミーキッズのオンラインセミナーが、小学校高学年向けでしたので、その内容をお話ししましたが、今回は、高等教育、いわゆる大人向けのJAXAアカデミーをご紹介したいと思います。

 

まずJAXAアカデミーって何だ?と思った方。

JAXAアカデミーとは、宇宙航空について学びたいと思っているみなさんに直接的に教育機会を提供するための新しい試みです。今年の8月にJAXAの宇宙教育センターに新設いたしました。

 

今の日本では、義務教育の必須科目に「宇宙」はありません。

ですから、それぞれの教科の授業の中や、教科横断的に、授業のどこかの部分に宇宙の素材を扱うことで、幼稚園から中学までの宇宙教育の大半は実践されています。しかし、そうやって学んできた数学や物理は、実際の宇宙開発とどのようにつながっているのでしょう。

 

JAXAアカデミーは、レベルを大学1,2年に設定し、学術的にテクニカルな内容をオンラインで提供します。テーマに興味をもった誰もがすぐに自学自習を始めてもらえるようページを作り、それぞれの学びの成果を持ち寄って、新たな研究コミュニティができるような仕組みを作ろうとしています。具体的に説明しますね。

 

――― 軌道設計はかっこいい!

 

一般的に数学と物理の手法は、高校でどんどんテクニカルになっていって、卒業する頃には、レベルもかなり高く設定されています。今まではテストや入試のための勉強だったかもしれませんが、身につけた知識が実際の宇宙ミッションに使えると聞くとワクワクしませんか。

 

JAXAアカデミーの夏のホームワーク「スイングバイを使った軌道設計」は、探査機の軌道設計、つまり、探査機が進む飛行ルートを決める時によく使われるスイングバイという技を習得して、自分なりのミッションを作ることができるように誘導する内容です。JAXA宇宙科学研究所の尾崎直哉先生が作成した教材【高校数学・物理で学ぶスイングバイ軌道の作り方① 〜軌道伝播をしてみよう〜は、高校数学と物理の知識にPythonプログラミングに関する初歩的な知識を加えて、学習者が各自、軌道を設計して、その軌道を描いてみることができるように作られています。

 

SNS上でこの宿題への挑戦者を募集したところ、興味のある方々が果敢にチャレンジし、自分の設計したスイングバイを提出してくださいました。平均して質が良く、気合が入った作品ばかりでしたし、結局提出しなかったけどやってみた、という方も、実はたくさんいたはずです。

尾崎先生いわく、「18歳が博士課程の学生を凌駕するような結果をも出した」と、出題者を驚かせるスイングバイ作品もありました。

 

優秀者の発表と成果のシェアはもう少し先ですが、興味がある方は、ぜひ、HPを覗いて教材を見てください。

 

スイングバイの宿題のページはこちら

 

――― リュウグウという玉手箱。その中身は?

 

2020年の12月に、「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星リュウグウのサンプル。このリュウグウのサンプルのデータベースは、ウェブ上に公開されていて、写真や情報が世界のどこからでも見ることができます。

Ryugu Sample Database System

 

そのデータベースを自由に使って、夏休みに自由研究をしていただくというのがJAXAアカデミーの、もうひとつの夏のホームワーク「リュウグウのサンプルを研究しよう!」です。

 

■自身が【 研究者 】となって、リュウグウサンプルに関する新たな発見・考察をポスター形式にまとめ、オリジナルの着眼点や、考察への説明を募ったアカデミック部門。

 

■自身が【 クリエイター 】となって、リュウグウサンプルおよびデータベースを多くの人に紹介するための動画を作成してもらう、クリエイティブ部門。

 

■自身が【 ジャーナリスト 】となって、英語を使用したリュウグウサンプルおよびデータベースを国際的に紹介するための解説・インタビュー動画あるいはポスターを作成する、ジャーナリズム部門。

 

以上合計3部門をSNSで募集をし、待つこと1か月。国内外から応募をいただくことができました。

 

リュウグウのサンプルの宿題のページは、こちら

 

スイングバイとリュウグウのサンプルに関する夏休みのホームワーク。現時点で優秀作品は発表されていないのですが、発表後はJAXAが運営するSNSやウェブサイトなどで作品を公開し、より幅広い層の方々に結果を見ていただきたいと思います。

 

そのような例に刺激をうけて、JAXAアカデミーのサイトにある教材やデータベースへのリンクを再び訪ねてくださると幸いです。

 

――― 交流型の宇宙教育への第1歩

 

2種類の夏のホームワーク。

JAXA相模原キャンパスでの優秀作品の発表会は、10月23日に開催予定です。いらしてくださったみなさんとは、発表後にISASの研究者との懇談を宇宙科学探査交流棟で行います。

 

ウェブサイトで教材を展開し、SNSで呼びかけることで、これまでになかった学習コミュニティができるよう、JAXAアカデミーはヴァーチャルな世界での宇宙教育を進めてまいります。

 

同時に、リアルもイベントも忘れてはなりません。

今回は優秀者を相模原キャンパスにお招きし、発表会をライブ配信することで、オンラインとオンサイトでの出会いや交流から生まれていく新たな会話からの可能性は計り知れないものだと思っています。

 

このように、これからの宇宙教育は、交流型という形でも実践していきます。

新しいネットワーク構築のために、JAXAアカデミーは始動したばかりです。

 

みなさんがクラウドファンディングで“交流”のアップデートを応援してくださっている宇宙科学探査交流棟で、成果を語り合う対面でのイベントもたくさん計画していけると素敵ですね。

 

ギフト

3,000+システム利用料


alt

お気持ちコース

■感謝状(紙)
■寄附金受領書
■公式HPにお名前掲載(希望者)

*ご寄附にあたっては、必ずページ下部の「ご留意事項」をご確認ください。

申込数
90
在庫数
289
発送完了予定月
2022年12月

10,000+システム利用料


限定ピンバッチ・ステッカー(クラウドファンディング実施記念)

限定ピンバッチ・ステッカー(クラウドファンディング実施記念)

■限定ピンバッチ
■限定ステッカー
―――
■感謝状(紙)
■寄附金受領書
■公式HPにお名前掲載(希望者)

*ご寄附にあたっては、必ずページ下部の「ご留意事項」をご確認ください。
*ギフト(グッズ等の送付)をご希望でない方は、ご寄附時のアンケートでお答えください。感謝状と寄附金受領書のみ送付させていただきます。
*本限定ピンバッチを付けて宇宙科学探査交流棟へ入館いただきますとスペシャル特典(限定スタンプを押せる(予定))がございます。

申込数
118
在庫数
228
発送完了予定月
2022年12月

3,000+システム利用料


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お気持ちコース

■感謝状(紙)
■寄附金受領書
■公式HPにお名前掲載(希望者)

*ご寄附にあたっては、必ずページ下部の「ご留意事項」をご確認ください。

申込数
90
在庫数
289
発送完了予定月
2022年12月

10,000+システム利用料


限定ピンバッチ・ステッカー(クラウドファンディング実施記念)

限定ピンバッチ・ステッカー(クラウドファンディング実施記念)

■限定ピンバッチ
■限定ステッカー
―――
■感謝状(紙)
■寄附金受領書
■公式HPにお名前掲載(希望者)

*ご寄附にあたっては、必ずページ下部の「ご留意事項」をご確認ください。
*ギフト(グッズ等の送付)をご希望でない方は、ご寄附時のアンケートでお答えください。感謝状と寄附金受領書のみ送付させていただきます。
*本限定ピンバッチを付けて宇宙科学探査交流棟へ入館いただきますとスペシャル特典(限定スタンプを押せる(予定))がございます。

申込数
118
在庫数
228
発送完了予定月
2022年12月
1 ~ 1/ 12


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