アーカイブリレー⑨ ~黒田楽（にわとり楽）~

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NPO法人無形民俗文化財アーカイブズ理事長 池松卓成です。




９つ目の紹介は、黒田楽（にわとり楽）です



どうぞ引き続きよろしくお願いします。

説明

神幸祭の渡御に先立ち、黒田天満宮の境内と庄屋塚古墳後円部社殿前とお旅所前で、車座で舞い踊る。杖使いは4名で、それぞれ長さ6尺の樫の杖を持ち、舞の中で、「エイ、ヤア、トウ」と掛け声を合わせ、入り乱れて激しく杖を打ち合う。言い立ては1名で、舞いの中で、にわとり楽の由来を昔ながらの言葉で述べている。踊りの輪の中に楽師匠１名が入り、大うちわを持ち児童の楽に調子を合わせながら、舞を先導する。大太鼓の2人の頭には、それぞれ雄鶏・雌鶏の人形が羽飾りとともに付けられる。昔、黒田村に疫病が流行したとき黒田神社に疫病退散を祈願し、にわとりを真似た楽を奉納したという。以後、今日まで続いている。