
寄付総額
目標金額 1,500,000円
- 寄付者
- 135人
- 募集終了日
- 2018年5月22日
吉川先生と山中先生からの応援コメント
プロジェクトも残すところ4日となりました!
今週に入って、ますます多くの方から心のこもった応援メッセージをいただき、メンバー一同、大変感動しております。
現在126名の方から2,222,000円のご支援をいただき、NEXT GOALの達成まであと278,000円です。
最後まで、皆さまの温かいご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。
教育史がご専門の吉川先生(名古屋大学教授)と、地震学がご専門の山中先生(名古屋大学准教授)から、高木家文書についてコメントをお寄せいただきましたので、ご紹介します。
教育史研究における高木家文書の資料的意義
吉川卓治(教育発達科学研究科教授)
近世期を対象とした教育史研究は、かつては藩校や寺子屋などの教育施設でなされる教育に注目が集まっていた。しかし、近年では社会史研究の影響をうけながら「家」における出産や育児といったインフォーマルな教育を対象としたものに関心が急速に移りつつある。ところがそれはすでに刊行物となったもの(二次資料)や断片的な資料を用いた研究にとどまらざるをえないのが一般的となっている。これに対して、高木家文書においては、たとえば「御用日記」には、(西)高木家の子どもたちを対象としてお七夜、裳着、着袴などといった産育儀礼がしばしば執り行なわれていたことを見出すことができる。しかも、高木家文書の他資料と組み合わせることにより、そうした儀礼があったという事実だけでなく、その対象となった人物の出生順位や性別による違いまで判明する。さらには「御用日記」が寛延3年(1750)から明治3年(1870)というきわめて長期間にわたって存することから、一人の人物のライフコースのなかでの儀式の位置づけが明瞭にわかるうえに、その歴史的な変容までも明らかにすることができる。その意味で高木家文書は、教育史研究に飛躍的発展をもたらしうる他に類を見ない注目すべき資料群である。
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高木家文書の重要性
山中佳子(環境学研究科地震火山研究センター准教授)
南海トラフ巨大地震が100~200年間隔で発生していることはよく知られている。2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では貞観地震の再来ということがニュースでも取り上げられていたが,地震災害は歴史を遡ると繰り返し起こっており,過去の地震災害を知ることはその地の災害軽減に重要な情報を与えるだけでなく,地震学のサイエンスとしても将来の地震予測に重要な情報となる。現在我々は名古屋大が持つ高木家文書をはじめとする史料から南海トラフでの巨大歴史地震の震源過程を解明しようと取り組んでいる。
南海トラフ地震は近い将来起こる可能性が高いと言われ,現在国を挙げて観測網の強化がなされ,大震法の見直しも始まっており日本として重要な課題である。我々が直接知る昭和東南海,南海地震は過去の地震に比べると一回り小さい地震であった。その一つ前は安政地震である。地震学の観測が始まったのは明治以降であり,江戸時代以前の地震を調べる手段は古文書しかない。最近,海上保安庁の海底地殻変動観測で巨大地震を起こすかもしれないパッチ領域が見えてきた。これらパッチが本当に将来巨大地震を起こす元なのかを判断するためは安政地震や宝永地震の震源域の研究が必要である。
史料を使った歴史地震研究では,できるだけ連続的な史料であること,そしてその史料の信憑性が重要とされている。名古屋大学が持つ高木家文書は江戸時代の長期間にわたる情報が残る信頼のおける重要な史料の一つであるが,現状では張り付いたり虫喰いがあったりしてすぐに開くことがでないものもある。そこでここ数年,文科省『地震及び火山噴火予知のための観測研究計画の推進について(建議)』の事業費を使って高木家文書の一部の修復を行ってきた。また理学系はくずし字が読めないためこれらの翻刻作業も図書館の方々のご協力のもと進めてきた。こういった史料はまだまだ名古屋大学に存在する。
私は2年前から文科省研究環境基盤部会 学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会の委員を務めているが,現在走っている大型プロジェクトに『日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画』という課題がある。日本は古文書のアーカイブという点では世界の国々に比べて大変遅れており,この委員会でも日本における古典籍のアーカイブの重要性が主張されている。また2013年名古屋大で開かれたアーカイブスをどう守るかというシンポジウムの時,岐阜大を初めとする地方国立大学では古文書をたくさん持っているが文系の人材が減り,これらの維持が難しくなっていると言う話も聞いた。前出の文科省の作業部会でも古文書関係の人材の育成,確保も重要な課題として取り上げられている。近年文系だけでなく様々な理系分野でも古文書の重要性が叫ばれるようになった。また自治体等も地元の災害を知るなどの目的で古文書に注目している。
このようにこれから様々な分野で活用されようとしている古文書を是非名古屋大としても維持管理をしていってほしい。またくずし字が読めない人達が多い現状では現物保存だけでなくこれらの調査研究も名古屋大学として進めて行くべき重要な課題だと思う。
ギフト
3,000円
【3,000円】名古屋大学附属図書館支援事業ウェブサイトへご芳名を掲載します!
■領収書
■サンクスメール
■クラウドファンディング活動報告書(PDF)
■名古屋大学附属図書館中央図書館利用証(有効期限2年 ご希望の方のみ。他大学所属の学生、名大所属の方は対象外です)
■名古屋大学附属図書館の特定基金ウェブサイトへのご芳名(ご希望の方のみ)
- 申込数
- 68
- 在庫数
- 制限なし
10,000円

【10,000円】高木家文書関連グッズを進呈します!
■3,000円コースのリターンに加えて、
■高木家文書関係のクリアファイル(非売品) お好きな1点
① 木曽三川大絵図(幕末頃)
② 土岐郷風景
③ 木曽三川流域大絵図(宝暦治水前)
■高木家文書関係の絵葉書(非売品) 1点
■図書館イベントへのご招待(名古屋大学附属図書館までの交通費はご負担願います。)
- 申込数
- 44
- 在庫数
- 制限なし
3,000円
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