残り9日｜改めてのご挨拶、115系の失われし部品の復元②

クラウドファンディングも残り9日となりました。

大変厳しい状況ではございますが、支援金額は400万円を突破しました。

しかし、今回は「All or Nothing」形式での挑戦の為、

1000万円まで到達しない場合は全額返金となってしまい、車両の修繕ができない形となります。

ご支援者様含めまして、本プロジェクトの達成につきましてご心配頂いております。大変申し訳ございません。ですが、諦めず全力で頑張りますので、

引き続き情報拡散のご協力と皆様のご支援をお待ちしております。

 

クハ115-1106が第三の人生として担う役割は単なる車両保存ではありません。

万葉超音波温泉という皆様が日常的にご入浴されるスペースとなりますので、地域のコミュニティスペースとしての活用を検討しています。

客室を休憩室としてご入浴後に活用頂く、また鉄道ファン向けに実際の機器類が動作する運転シミュレーターの製作、ドア開閉体験、運転台機器操作体験などのメニューも用意します。

それだけではなく、客室を地元の幼稚園や保育園向けに活動の場として、またイベントスペース、ワーケーションの会場のような形での貸出も検討しています。

既に複数の鉄道関連団体様より車内貸切でのイベント開催や懇親会会場としての打診を受けております。また「ブライダルトレイン」として結婚式会場としてご利用いただくなど、非常に幅広い活用方法を検討中です。

 

単なる車両保存の域を超えた、地域振興の場として活躍する、保存車両の新たな提案を行いたいと考えております。

 

実現には皆様のご支援が欠かせません。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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今回は115系の失われた部品を復元②として、以前ご紹介した復元の第二弾となります。

115系車両は、ブランシュたかやまスキー場へ譲渡された際にJR側の予備部品確保と思われるためにいくつかの部品が撤去されました。

今回は保安装置「ATS-Ps」関連の部品についてご紹介します。

ATSは「Automatic Train Stop=自動列車停止装置」と呼ばれる、信号機の表示に従わなかった場合列車を減速、または停止させる保安装置です。

自動車でいれば自動ブレーキに近いものですが、鉄道の場合は信号の表示に合わせて動作しています。

詳しい説明は技術的なものになる為ここでは割愛しますが、クハ115-1106には2つの保安装置が搭載されていました。

「ATS-P」と「ATS-Ps」です。

いずれも、動作に必要な機器類が撤去されている状態でした。

特に頭脳部分ともいえる「車上装置」と呼ばれる代表機器はどちらも撤去されており、これらは現在部品の入手ができないため復元できておりません。

さらに「ATS-Ps」は運転席で動作状況を表示する表示灯と音声が発せられる部品も撤去されていました。これらは保存に際して視覚的にも部品がないと違和感が生じる箇所の為最優先で復元させる箇所でした。

↑音声が発せられる部品が取り外されて台座のみとなっている当初の状態(真ん中灰色の部品)

↑動作状態を表示する部品が外されて台座のみとなっている当初の状態(グレーの部品)

 

しかしこれらの部品は以前、廃車となった車両の鉄道部品販売で廃品として販売されており、奇跡的に二つとも同じ部品を入手することができました。

表示灯部分はそのままでは取付ができないため、台座を板金製作して取り付けました。

 

↑同じ部品を再取付し復活したATS-Psのスピーカー部

 

↑取付台座を新規に製作し、同じ部品を用意して取り付けたATS-Ps「表示灯部」(真ん中のグレーの部品)

 

現状頭脳部分となる部品がない為これらを動かすことはできませんが、

失われた部品は可能な限り復元を目指しています。

 

クラウドファンディングも残り9日と僅かです。

何卒宜しくお願い致します。