【保護犬ストーリー🌻そうたくん】

そうたくんは、モコちゃんと同じお家で過ごしたわんちゃんなので、飼い主さんが亡くなったことにより当団体にやってきました。

彼は人を噛んでしまうということを、一時的にお世話してくださる方からお話をきいており、誰も触れないため、試行錯誤しながらハウスに誘導し、引き取りました。

いざ引き取って、一緒に生活をしていくと、やはりうまく感情を表現できずに、そうたくんにとってももどかしい期間だっただろうなと思います。それでも、彼に寄り添い、課題を1つ1つ解決していき、気づけば1番の甘えん坊になっていました。もちろん、私達が何も問題なくお世話できても、新しい家族とも同じようにコミュニケーションが取れないと意味がありません。
そこで、次はボランティアさんと練習を重ねました。まずは、吠えずに一緒の空間にいるだけの練習、どうしたら気持ちが落ち着けるか工夫し、少しずつ初対面の人に対するそうたくんの対応が変わっていきました。そして、最後はお散歩に行ってもらったり抱っこをしたり、甘えてお腹を見せることまでできるように。
そして、いよいよ里親募集を開始し、いざ里親希望者さんと、今まで私達やボランティアさんと練習したことを実践。
結果は、何事もないようにスムーズに抱っこやお散歩、最後はお腹を見せて甘えるまでできたのです。思わず嬉しくて、うるっときたのを今でも覚えています。

保護犬の過去は様々です。当団体で、保護する前から人に攻撃性がある子はそうたくんが初めてでしたが、そのまま新しいお家に迎えていただいても、どちらにとっても幸せな生活を送るのは少し難しいかもしれません。しかし、保護中に、様々な方にご協力していただきトレーニングを重ね、社会化を積むことで、彼の今後の犬生は大きく変わりました。

自分の感情をうまくコントロールし、彼が彼らしく過ごせていることが、本当に嬉しいです。

そしてなにより、とても理解のあるご家族が、家族になりたいと言ってくださり、寄り添ってくださっていること大変感謝しております。大丈夫かな？とアフターフォローで様子を聞くと、そうたくんのペースで少しずつお家に慣れようとしてくれているので、全然大丈夫ですよ。と彼をマルっと受け入れてくださっています。

久しぶりに会ったそうたくんは初対面の人ともふれあうことができていて、沢山褒められると自慢げにご家族の元へ行くそうたくんの姿を見て、すっかり家族として幸せになってくれていることが感じられました。

これからもそうたくんご家族に幸あれ🌻