西洋剃刀の魅力！そのフォルムはとても女性的

 

 

昨日11/11(月)東京会場にて、

「美剃師のためのカミソリ美学Ⅱ」と題して、

本レーザーの魅力についてセミナーを開催しました。

 

特別ゲストに、岡山英之進先生(美剃り研磨愛好家・日本剃刀研究家)、

原田隆吉先生(洋剃刀研究家)の両巨頭をお招きして、

それはそれは、濃厚で熱々の半日となりました。

 

本レーザーとは、多くはドイツ製の西洋剃刀を指し、

今では使い手も少なく、貴重な剃刀という面持ちです。

 

かつての昭和世代の理容師はこのタイプの剃刀で修業時代を過ごしたもの。

古の道具を改めて見直すと、実に優れた構造と特性、

美しいフォルムがよりわかります。

その意味合いも当時は「???」だらけでしたが、

年を重ねた今だからこそ、理解できるようになった点もありました。

 

例えば、R900㎜の円線刃。

剃刀の刃は直線ではなく「丸み」を帯びた緩やかな曲線です。

 

次いで、刃の両側面は内側に反るコンケーブ(そり)。

剃る際の抵抗を緩衝する「くびれ」があります。

 

さらに、薄い刃先はぷっくりするコンベックス(むくり)。

刃の先端は尖らず「ふくらみ」、肌を傷めず毛を剃り切ります。

 

丸みにくびれにふくらみ..

そう、この剃刀はそもそも女性的なのです。

 

構造的に「丸と円と球」なので肌への接触が「点」となるため、

本レーザーによるシェービングは肌あたりが滑らかでヒリヒリしない、

極めて女性の素肌向きと言われます。

「なぜ」を知的に学べは新しい発見がありますね。

 

※レーザーとは【Razor】(剃刀)のこと。

 

 

シェービングビューティ伝道家

吉田昌央