【応援メッセージ】荻野 雅由さん（ニュージーランド・カンタベリー大学人文学部教員）

ニュージーランド・カンタベリー大学の荻野雅由さんから応援メッセージをいただきました。

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1994年に出会った時の渡部さんの強烈な印象は現在も続いています。

その印象は「情熱」です。

渡部さんとの出会いは、文部省（当時）の外国語教員施設日本語指導教員派遣事業の事前研修でした。渡部さんはオーストラリア、僕はニュージーランドに派遣される前の４ヶ月の集中研修を一緒に受けました。その時の渡部さんの印象が「情熱」でした。その情熱を源として、渡部さんは教師として、校長として素晴らしいご活躍をされてきました。出会いから約30年経った今も渡部さんとのありがたきご縁は続いていて、現在の渡部さんの情熱には広さと深みを感じています。

僕はニュージーランド在住24年となり、日本の公立高校とニュージーランドの高校・大学で教職経験を積んできました。学生としても英国とニュージーランドの大学で学び、それぞれの教育の長所と短所を肌で感じてきました。ニュージーランドの教育にも多くの課題がありますが、国連の世界幸福度ランキングで10位のニュージーランドは教育においても自由度の高さ、選択肢の多さ、個性の尊重などの点で魅力を感じています。

ニュージーランドでは5歳の誕生日から小学校の教育を始めます。これは、日本で4月に一斉に入学する方式とは対照的で、一斉に何かを行うことが当たり前ではないという気づきとなり、個性を重視する視点への再考を促してくれました。また、ニュージーランドでは高校や大学への受験がなく、そのため学習動機が受験に結びつかないため、内発的な動機づけが必要とされます。

「学び」「個性」「豊かさ」などの意味は自分が置かれている環境によって変わってきます。生成AIの時代における学習環境デザインの観点からは、教師自身も学習環境の一部であり、学習者本人も他者の学習環境の一部であるという認識、そして学びは関係と体験の中に埋め込まれているという教育観が重要性を増すと考えています。

こういった観点からも、一般社団法人アナザーステージの企業理念「子供たちに 豊かな時間と 確かな自信を」に深く賛同します。そして、豊かな自然と風土の隠岐の島でのさまざまな体験を通し、小中学生が新しい自分を発見して将来への情熱を再燃させる「島流しキャンプ in 隠岐の島」を心から応援しています。このプロジェクトを通して、これからの世界を担う若者を応援する機会をいただけたことに心から感謝いたします。

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プロフィール：荻野雅由（Ogino Masayoshi）

• ニュージーランド、カンタベリー大学人文学部教員

• 専門は応用言語学（博士）　日本語教育学

• ニュージーランドの大学教員トップ10の一人(2019)

• 『日本語教育 x Well-being』のパイオニアとして、コミュニケーションの先にある幸せと愛を共に育むことばの学びの実践と理論の構築を探究中

• ニュージーランド日本研究学会(JSANZ)副会長

• YouTubeチャンネル『人生における転機・支え・幸せ』ではことばに関わる人たちの人生観についてインタビューをしていますhttps://www.youtube.com/@shiawase_interview