心から感謝申し上げます。

この度は多くの皆様のお心をお寄せ頂きありがとうございました。

当山は明治以降、藩主のご祈祷をする事もなくなり、藩主から頂いていた領地を失い、その後、農地開放で残った農地もなくなり、本山で僧侶の育成をするようになると修行と学問の道場という役目も失い大変な時代を過ごしてまいりました。

また、大正時代には大火災に遭い、本堂、庫裡、開山堂などの諸堂の復興などに力を注ぎ、なかなか寺宝、文化財の修復まで行えずにきました。

平成に入り、県宝「釈迦一六善神」県宝「伝運慶作不動明王像」「紺紙金泥写経4点」「沙石集」「文殊菩薩画」「天神画」「如意輪観音画」「諏訪大明神普賢菩薩」「毘沙門天」「薬師十二神将」「4代藩主忠虎書」「山号額」「奉納刀4振」など多くの寺宝、文化財を修復してまいりましたが、まだまだ多くのものが手付かずの状態でありました。

昨年、緊急性のある掛軸の修復のための見積もりをしたところ3000万円という結果になりました。

お寺の歴史から決して多くない檀信徒と守り継いでまいりましたが、3000万円という額を用意することは難しい状況にありました。

そこで、全国の皆様のお力をお借りしようとクラウドファンディングに挑戦することにしました。

有名寺院のクラウドファンディングの成功のお話は聞いていたのですが、有名寺院でもなく、田舎のお寺が挑戦するには勇気がいりました。

しかし、多くの皆様に背中を押して頂き、できるところから始めようと「北斗曼荼羅」の修復から行う事としました。

まず、始めるにあたり応援コメントを色々な分野の皆様から頂戴する事ができました。とても心強く嬉しかったです。

そして、檀信徒の役員の皆様も檀信徒の皆様にお声をかけて頂き檀家様にも応援して頂きました。

そして、5月22日　いよいよスタートしました。

スタートすると早速ご支援を頂戴する事ができ良いスタートをきることができました。

お知り合いの皆様、友人の皆様、檀信徒の皆様、最初は身近な皆様のご協力が主で、ここでもまた勇気をもらいました。

日にちが進むにつれ、ご支援の輪が広がって、本当に多くの皆様のお心を頂戴いたしました。

期間中、チラシ配りを手伝ってくれた方、SNSなど情報拡散をしてくださった方、本当に多くの方のご協力を頂きました。

ご支援をして頂きました皆様、色々なご協力をして頂きました皆様、温かいお言葉をかけてくださった皆様。皆様に感謝しかありません。

頂きましたお心を大切に未来へと繋げてまいります。

そして、そのご恩を歴史文化伝統を一所懸命に未来へと繋げていくことで、少しでもお返しできたらと思います。

その責任を痛感しています。

そして、修復のみならず、皆様のお心で修復した掛軸を活かし、祈りを捧げ、皆様にお伝えし、皆様にご覧いただく機会を設けてまいります。

まだまだ全部の修復とはまいりませんが、生涯努力してまいりたいと思います。

この度はご協力を賜わり、心から感謝申し上げます。

本当に本当に…本当にありがとうございました。

私は幸せ者です。もう…なんと言って感謝すれば良いか…ありがとうございました。