ウクライナ緊急支援|国内に留まらざるを得ない人々に人道支援を

寄付総額

6,657,000

目標金額 1,000,000円

寄付者
405人
募集終了日
2022年5月31日

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2022年10月28日 17:00

子どもたちから「子どもでいられる時間」を奪う戦争

©CARE/Drawing by MATEI UDRISTE

 

ロシア軍によるウクライナ侵攻から、8カ月の月日が経ちました。戦争の長期化によって、ウクライナの人々は心身ともに疲弊しきっています。

 

本日は、CAREが支援する「THE SUITCASES OF ABANDONMENT」というプロジェクトに寄せられた、ウクライナ人の母親からのメッセージをお届けします。このプロジェクトは、ウクライナ難民からのメッセージやストーリーを通して、難民に対する理解と共感を深め、避難先のルーマニアの人々や、寄付者、国際支援者たちとの結びつきを強めることを目的としています。

 

 

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ある母親からのメッセージ


自分の子どもが、無力な状態にあることを見るのがどれほど辛いか、理解できる人はどれほどいるでしょう。避難をしなくてはならなかったり、離婚することになったり、または、より良い仕事のために引っ越しすることになった人もいるかもしれません。あなたの子どもは、あなたを見ています。全ての責任はあなたにあるのです。


「お母さん、他の学校には行きたくない、他の家には住みたくない」

 

しかし、あなたはそれが子どもにとって、より良い選択だとわかっています。私は過去 6 か月間で、 子どもたちと一緒に9回の引っ越しをしました。自分の利益のためではなく、身を守るためです。しかし私は、次の避難先と、その次の避難先で、子どもたちを十分に慰めることができませんでした。


子どもたちは、父親に一緒に来てほしいと言いましたが、彼はそれにうなずくことができず、避難先に留まることもできませんでした。私たちは父親も、子どもたちの友人も、祖父母も連れていくことができず、住み慣れた寝室を後にするしかありませんでした。

 

Olenaが自分の部屋で過ごせたのは 2 か月だけでした。彼女はクリスマスプレゼントとして、プリンセスとユニコーンのぬいぐるみと一緒に、自室をもらったのです。彼女の荷物をまとめたとき、私は彼女を気遣うことができませんでした。Olenaは私に、ユニコーンを壁から降ろして一緒に連れて行きたいと頼みましたが、これからどこにたどり着くのかもわからない状態で、それは不可能でした。

 

かつて、子どもたちはベッドの下のおばけを恐れていましたが、初めて爆発音を聞いたとき、そこに身を隠しました。戦争は、子どもたちから「子どもでいられる時間」を奪っています。


以前、彼女がたくさんの友達に囲まれ、幸せに過ごしていた頃、見知らぬ人と一緒にエレベーターに乗らないように教えていたのは、ばかげているように思えました。私は真剣に話していましたが、彼女はこのアドバイスを理解していませんでした。または、右左を確認せずに道路を横断しないこと。彼女は、その危険に気づいていませんでした。今では、爆発音が聞こえたら、アパートの汚い地下室に逃げ込むように教えています。


私は子どもたちの柔らかい肌に、電話番号、名前、生年月日を汚い黒のマーカーで書きました。ほんの 2 か月前までは、祖父母の家でお菓子を食べすぎるのを注意していました。子どもたちが、再び祖父母に会えるかどうかはわかりません。


2 月 24 日以降、子どもたちが何を食べていたのかわかりません。正確に思い出すのは難しいです。階下の地下室で乾いたパンを食べ、隣人からもらった怪しげな缶詰を食べてた気がします。こういったものは防腐剤が大量に入っているので、我が家にありませんでした。今思うと苦笑するしかありませんが、子どもを正しく育てようと自分自身を律していた、かつての私にとっては、重要なことでした。


私は娘に悪い言葉を言わないように、クラスメートに意地悪をしないように、分かち合うように教えていました。それなのに、地下室にいるとき、国境まで歩いているとき、ロメクスポの満員電車の中で、私は彼らをののしり、神に許しを請いました。ブチャで人を殺した人全員に、もっと悪いことが起きれば良いと思いました。

 

それを聞いたOlenaは言いました。
「でもお母さん、私たちはその言葉を使わないよ」


周りの人々は親切です。しかし、私たちの対応に疲れています。皆、仕事があり、用事があり、出費があります。そして、私たちはもう飢えているわけではありません。私たちはやっかいだと見られ始めています。それは自然なことです。しかし、これも望んだことではありません。私たちは自分たちの生活、奪われた生活に戻りたいと思っています。
 

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突然、理不尽に日常を奪われた人々は心に大きな傷を負っています。終わりの見えない避難生活の中でその傷が癒えることはなく、周囲からのサポートも限界に達しつつあります。

 

CAREは、緊急支援の段階を経て戦後の復興支援に至るまで、少なくとも2025年3月まで継続的に支援を続けてまいります。ウクライナの人々が希望ある未来を描ける日が来るまで、引き続き、皆さまもお心をお寄せくださいますようお願いいたします。

 

ギフト

1,000


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1,000円コース

●お礼のメール

申込数
99
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年8月

3,000


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3,000円コース

●お礼のメール
●寄付金受領証明書(希望者のみ)
※寄付金受領証明書の発送は、2022年8月末を予定しています。

申込数
76
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制限なし
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