水をかけられて迫害されていた、生まれたばかりの親子ネコ～その1～

2024 年 5 月頭、ネコを保護してほしいと連絡がありました。

「近所に生まれたばかりの子ネコが４匹と母ネコがいるが、水をかけて迫害しようとする人がいる。」――――

詳しく伺うと、近隣住民がネコを嫌がり水をかけ続けているようで、昨年も同母ネコは出産したが、同じように迫害行為をしたため子ネコたちは全員亡くなった、と話されました。

そして今回、子ネコ４匹中１匹は既に虹の橋を渡ってしまったようでした。

春らしさは増してきたものの、まだ朝晩は肌寒い時期。子ネコは生まれたばかりゆえ、自分で体温調節することはできません。

このままでは親子揃って全滅してしまう可能性があり、かなり危機感を感じた私たちは急遽保護することを決断しました。

実際に現場へ向かうと、親子はすぐに見つかりました。母ネコは子どもたちを気にする素振りを見せるものの、人間に怯えることはありません。

子ネコ３匹と母ネコをそれぞれキャリーバックの中に入れ、預かり先まで向かいます。移動中、子ネコの鳴き声を聞き、母ネコも可愛い声でお返事していました。

母ネコ：【ひかり】と命名。風邪で鼻が詰まっており、呼吸も早く苦しそう。。

最初は「シャー」と小さい声で言うが、とても大人しく、部屋に入って 30 分で撫でさせてくれる人懐っこい子でした。

子ネコ：【るり】・【ちぐさ】・【あお】と命名。目が閉じている子もおり、生後 13 日くらい。自力で歩くことは出来ないが、一生懸命ひかりのミルクを飲もうとふみふみします。

ただ、あおは風邪でくしゃみをしており、母乳もほとんど飲まず、３匹の中で一番小柄で体重も軽かったです。

猫は環境の変化に弱いため、ひかりが子育てを継続してくれるか心配していました。が、ありがたい事に子どもたちに一生懸命向かい合う様子が確認できたため、安心して子育てを任せる事ができました。

あおはミルクを飲まずなかなか体重が増えないため、ミルクボランティアさんに預けることになりましたが、それ以外の子たちもこれ以上風邪が悪化しないように、そして安心して生活できるように部屋を快適な環境にして過ごしてもらうようにしました。

～その2へつづく～