【2023年、2度目の多頭飼育崩壊現場対応 〜その4〜 】大事件発生～その後

～その3の続きです～

 

昨日保護出来なかったキジ猫を捕まえるために、朝からスタンバイ。

やはりキジ猫がいない・・・

どこにいるの？と聞いたら「おらん」と。昨日の夕方いたんだからおらんハズないのに何度聞いてもいないと言う。困ったな・・・本当に見つからない・・・

 

引越し業者さんが到着してしまったので、お願いして立ち会わせていただくことになりました。

猫がいたらすぐに教えてくださいとお願いし、出来るだけ小さい部屋から作業していただきました。

 

いない、どこにもいない。

家具も荷物も全部なくなった部屋を見渡して茫然としました。

 

再度飼い主にキジ猫はどうしたのかと聞くと、捕まるのが可哀想だから深夜に玄関を開けて逃がしたと言われました。

家の前は車の往来が激しい大通り、絶望感しかありませんでした。泣きそうな気持ちをグッとこらえてすぐさま捜索にかかりました。きっと近くにいるはず。迷い猫チラシも作成し近所を探しました。

 

ですが結局この日キジ猫を見つけることができず、明日の朝からスタッフ総出で探す覚悟を決め心配で眠れない夜を過ごすことになりました。

 

翌朝、飼い主が入所した施設から電話がかかってきました。

「○○さんの部屋に猫がいます！ギターケースの中に入れて持ち込んだようです！！」

 

 

すぐに迎えに行き飼い主としっかり話をしました。私たちが来る前にギターケースに隠して、引越し作業中もひた隠しに隠し、車に積んで運んだということでした。

思い入れのあるこの子だけは、どうしても諦めきれなかったのかもしれないがなんとも身勝手な行動。

マミは暗くて狭いギターケースの中に、水もご飯ももらえないまま丸一日閉じ込めれて、40℃近いガタガタ揺れるトラックの荷台に載せられて、保護した時には脱水症状を起こしぐったりしていました。

 

とにかく生きていてくれてよかった。

 

こんな劣悪な状態で飼育されていたにもかかわらず、この家の子達はみんな懐っこい。腹は立ちますが飼育環境は劣悪ながら、愛されていたのだなと感じました。

それが私たちにとって大きな救いだったかもしれません。

 

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その後10匹全ての子に新しい家族が見つかりました。

みんなとても大切にしていただき、愛情をたっぷり受けて元気に暮らしています。

 

マミももちろん元気です。