応援メッセージいただきました！姜咲知子さん

 

 

 

この世界から無くなってほしいものがあります。

 

「戦争」や「差別」です。

 

しかし、今この瞬間にも地球上のどこかで争いがあり、多くの命が危険にさらされています。
経済優先の社会システムにとりこぼされ、無知と思い込みによる偏見や暴力にさらされ、声をあげられない人たちが傷ついています。

 

 

そんな社会に数多くある課題を目にしたとき、無力感や絶望に襲われることも少なくありません。

 

 

私は幼いころから、社会にある矛盾や不公平さによって、誰かが傷つくことに敏感で正義感が強い子どもでした。

 

 

高校生の時は、部活動の一環で、関心のある社会問題について自分なりにレポートをまとめて発表したり、国際的なNGOの活動に参加してみたり、「チェルノブイリを知ろう高校生の会」という学校を超えた活動に参加して写真展を開催するなど、アクティブな10代でした。

 

 

しかし20代になって、社会の現実を知るようになると、自分にできることなんてたかが知れている、私のこの行動で社会は変わらないんじゃないか、という気持ちが強くなっていきました。そのせいか、選挙に行かなかったり、社会的な活動に関わることを辞めていた時期もありました。

 

 

でも一つだけ当事者としてずっと続けているアクションがあります。それは、姜という祖父の姓を名乗ることと、イェジンというコリアンニックネームを使うことです。この名前で活動をしていると、ネット上で悪口を書かれることもあったし、色眼鏡を感じることもありました。

 

 

それでも、私が私らしく生きられる未来のために、自分にできる最低限のアクションとしてこれを続けています。

 

 

私は願っています。
多様性が認められ、共に生きる社会を作りたいと。
誰もが理不尽に命を脅かされることなどない、暴力のない世界を作りたいと。
一人一人の存在がありのままで大切にされる民主的なコミュニティを作りたいと。

 

 

この不確かな時代、挫折しそうになったり、孤独を感じて目や耳をふさぎたくなることもあります。
何をやっても変わらないんじゃないかと絶望さえ感じることもあると思います。

 

 

でも、私は「NPO法人セブン・ジェネレーションズ」の提供するプログラムを通して、この世界を同じようなまなざしで見つめ、痛みに寄り添いながら、それぞれのフィールドで、よりよい未来のために日々の暮らしや活動を行っている仲間と出会い、前に進む力をたくさん頂きました。

 

 

今回、勇気を出して目の前にある社会課題に取り組む力を与えてくれる「チェンジ・ザ・ドリーム　シンポジウム」をe-ラーニング化するという素晴らしいプロジェクトが始まり、本当にワクワクしています。

 

 

プロジェクトを立ち上げてくださった皆様に感謝と愛を込めて、精いっぱい応援させていただきます。

 

 

【姜 咲知子(Kang Sachiko)　プロフィール】

岡山県出身、暮らしの実験室やさと農場スタッフ(2009年～）。主にイベント制作担当。1年を通じて田んぼや畑で農場体験を受け入れたり、草木染めやキムチ作りワークショップなど、都市の人たちが土や自然の恵みに触れるイベントを企画実施。震災後、地域通貨「さとのわ」、自主上映会と対話の場「語っぺシアター」を立ち上げる。コロナ下で行われた石岡市長選挙の際に候補者へのオンラインインタビューを実施し「石岡オンライン対話の会」がスタート。「いばらき原発県民投票の会」の共同代表を経て、現在民主主義のバージョンアップを目指して「VOICE and VOTE」に参画中。
尊敬する人：ジョアンナ・メイシー、サティシュ・クマール