もう凍死させない！12月30日早朝、霞が関で高齢の黒白猫を保護。

 

12月30日の深夜0時から早朝6時の活動報告です。

 

夜の静寂の官公庁街でボランティアが捕獲器を設置。

高齢の黒白猫さんがトラップインしました！　今季は、大晦日にかけて記録的な大寒波。もうビル風に吹かれて凍り付いた猫の死体を見たくない、というボランティアの思いが実を結びました。

 

▼写真は、昨年１１月２１日、猫を観察するために設置している捕獲器の中の監視カメラの映像です。なかなかトラップインしてくれないため、ハッチを結束バンドでとめて、捕獲器の中で食べることに馴れてもらおうという作戦。

 

この黒白猫さんは、家に迎えてくださる方が決まっています。

若く見えますが、推定２０歳。

３年前、地域猫たちを見守ってきた在勤の方からの相談を受けました。

「このままでは（他の地域猫たちと同様）悲惨な最期になってしまう。保護してくれたら、自分が家に連れて帰ります」という話になっていたのでした。

 

ところが…この地域で食べ物を与えている複数の人たちのうち、２組・３人が保護に激しく反発。それでは、あなたたちが家に連れて帰って最期までお世話してくれますか、と聞けば、「このまま猫を置いておいて。地域猫だから、食べ物を与えるのが癒しになっている、いなくなったら寂しい」。またか、という主張でした。

 

▼写真は、夏に撮影。

 

しかし、猫は野生動物でもなければ、都市で路上生活を送るべき動物ではありません。食べ物を与えているだけではお世話していることにならない、暖かいお家が必要です。自分たちが食べ物を与えたいから猫を保護しないで、というのでは、動物愛護・動物福祉に逆行すると思うのですが…。

 

そのため、ボランティアは深夜の車での「猫出勤」を繰り返すことになりました。捕まらないようにとばらまかれたフードを片付け、捕獲を試み続けたのでした。

 

 

▼写真は、今朝6時半トラップイン！

 

 

それからも、保護に反発する人たちの監視と、捕獲を妨害する行動は続き、保護しようとするボランティアとの攻防が続いていたのでした。苦節３年…

 

朝９時半、お家に連れて帰る予定の人とボランティアが協力動物病院で待ち合わせ。これから獣医さんが健康チェック、ウイルス検査等を行ってくれます。

先生方も年末まで緊急対応くださり、ありがとうございます。