ホームレスW杯出場へ!仲間外れを生まないスポーツの居場所を広げたい
支援総額
目標金額 3,500,000円
- 支援者
- 627人
- 募集終了日
- 2025年6月30日

貧困・虐待などで親を頼れない若者に伴走支援を|若者おうえん基金
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- 7,062,000円
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- 329人
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- 7日

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- 216,626,000円
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- 現在
- 36,000円
- 寄付者
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#地域文化
- 現在
- 1,723,000円
- 支援者
- 88人
- 残り
- 30日
プロジェクト本文
終了報告を読む
English page
サードゴール達成のお礼と引き続きのご支援のお願い(2025年6月30日追記)
皆様の温かいご支援のお陰で、先ほど第三目標の1000万円に到達することができました!
おかげさまで、8月にオスロで開かれるホームレス・ワールドカップへの参加に加えて、国内で「新しい居場所」を創出し、またそれを維持していくための基盤強化の取り組みづくりに着手することができます。またそれを通じて、2026年以降のホームレス・ワールドカップへの継続派遣にもつなげられるように、尽力してまいります。
プロジェクト開始当初は不安で一杯でしたが、私たちの呼びかけに応えてくださる方がこんなにもたくさんいらっしゃるということに、言葉にできないほどの感謝の気持ちで一杯です。本当に、本当に、ありがとうございます!
これからの私たちの使命は、このプロジェクトの支援者の皆さまと共に、8月のオスロ遠征を関係者全員にとって有意義なものにしていくこと、またその後も「仲間はずれを生み出さない社会」の実現のために「仲間はずれを生み出さないスポーツの居場所」を着実に広げていくことです。
今回の第三目標では、「新しい居場所」の維持継続のための仕組みづくりをご提案させていただきました。これを動かしていくには、新たに多くの人財が必要になります。事業を進めていく仲間になってくださる方に出会うために、「仲間はずれを生み出さないスポーツの居場所」の価値を直接お伝えする機会がとても重要になります。
1000万円を超える分のご支援は、より多くの方に私たちの活動趣旨をお届けするための広報機能の拡充や、確実に資金を活用するための人財強化など、更なる組織基盤の強化に当てさせていただきます。また「新しい居場所」の創出と継続の鍵となる担い手育成のための「仲間はずれを生まない」チームづくり研修やコーディネーター講習会、国内でのフットサル交流会についても、開催回数や内容の充実を図ることができます。
是非、23時まで、引き続きのご支援を、よろしくお願いいたします!
なお、研修・講習会・国内大会については、このプロジェクトのリターンにも設定させていただいております。既に各種研修・講演会・講習会・国内大会・代表練習会などに、参加申込をいただいております。クラウドファンディング中に発信させていただいてきた「仲間はずれを生まない場づくり」のポイントを、実際に体験していただくことができます。是非お申込みを検討いただけますと幸いです。
※研修・講習会・国内大会については、以下の活動報告や代表鈴木のnoteでもご説明しています。
https://readyfor.jp/projects/diversity-soccer-2025/announcements/380248
https://note.com/udonslax/n/n85d3e311fd83
■ 日本サッカー協会 会長 宮本 恒靖 様からの応援メッセージ
日本サッカー協会 会長 宮本です。
昨年13年ぶりにホームレス・ワールドカップに日本チームが出場したのに続き、今年もノルウェーで行われるホームレス・ワールドカップへ5度目の出場が決まったと伺いました。参加される皆さんとチームを支える関係者の皆さんに心からのエールを送りたいと思います。
サッカーは誰も仲間外れにすることなく、みんなが一緒になって楽しめる素晴らしいスポーツだと思っています。大会では自分の力を信じて、全力でプレーをしてほしいと思います。
選手の皆さんがピッチで見せる姿は、社会の中でもしかして生きづらさを感じている方々に対する社会の見方を変える力があります。そしてこの経験が皆さんのこれからの人生にとって大きなプラスになるとも思っています。皆さんの活躍を私も応援しています。日本中のサッカーファミリーの応援を胸に世界を感じてきてください。頑張ってください。
「仲間はずれ」の感覚、あなたは経験したことがありますか?
クラスで。チームで。職場で。SNSで。ふと気づいたとき、自分だけが「外」にいる気がしてしまった瞬間。その感覚のまま、社会から「仲間はずれ」にされる構造の中で、自分の居場所(ホーム)を探し続けている人たちがいます。ホームレス、難民、ひきこもり、依存症、障害、性的少数者…。
私たちNPO法人ダイバーシティサッカー協会は、そのような困難を抱える当事者に参加していただきながら、仲間はずれを生まないスポーツの居場所づくりを行っています。
その中の活動の一つとして、2025年8月に開催されるホームレス・ワールドカップ・オスロ大会に日本代表を派遣することを目指し、今回、350万円を第一目標としてクラウドファンディングに挑戦します。
実現すれば、昨年13年ぶりに派遣に成功したソウル大会に続き、初の2年連続の出場となります。初の連続出場を実現することは、ホームレス・ワールドカップに継続的に日本代表を派遣する体制を築くための第一歩になります。
「好きなサッカーで世界とつながれる」ということが、生活が困窮したり不安定な居住状態にある人たちが前向きに生きる希望になることが、ソウル大会の経験で明らかになりました。
派遣を毎年継続することで、益々多くの人に希望と活力を与えることができ、また困難を抱える当事者を支えるコミュニティが大きく強くなっていくことを確信しています。
それは日本国内で様々な社会的困難を抱え「社会からの仲間はずれ」になってしまった人たちの希望となり、私たちが「仲間はずれを生まないスポーツの居場所づくり」を広げていく力となります。
今後ホームレス・ワールドカップへの連続出場を目指し、実現し続けるにあたって、国内で日頃からサッカーの実力を高めていけるような居場所を新たにつくることも目指しています。
誰にでもお互いの「自分らしさ」を認め合える仲間がいて、だから「自分らしい」挑戦に出会い、踏み出すことができる。そんな世の中を目指す私たちの挑戦に、ぜひ力をお貸しください!
ホームレス・ワールドカップは2003年より毎年開催されている、ホームレス状態の人々が一生に一度だけ!選手として参加できるストリートサッカーの世界大会です。
サッカーを通じて自己肯定感の回復や社会との再接続を促進することを目的としており、およそ40の国と地域から、400人以上の選手が毎年大会に参加しています。
日本では、NPO法人ビッグイシュー基金が運営の中心となり、2004年のイェーテボリ大会、2009年のミラノ大会、2011年のパリ大会に出場しました。
その後、13年間のブランクを経て、ダイバーシティサッカー協会が運営を引き継ぎ、2024年の韓国・ソウル大会に日本代表チームを派遣しました。現在、2025年にノルウェー・オスロで開催予定の大会への出場を目指して準備を進めています。
ホームレス・ワールドカップ日本代表は、ホーム「レス」ではありません!
みなさんは「ホームレス」と聞いて、どんな方を思い浮かべるでしょうか?おそらく公園や駅構内、路上などで寝起きする人たちではないかと思います。
しかし世界的には、ホームレス状態とは行政や支援団体の提供する一時的な住居に住んでいたり、スラムのような劣悪な住居に住んでいたり、友人の家や安宿を渡り歩く状態など、多様な「不安定な居住状態」を含みます。
ホームレス・ワールドカップは、こうした広義の「ホームレス」状態を経験した人が一生に一度だけ出場できるストリートサッカーの世界大会です。出場する選手が困窮した生活から抜け出すことを支援するとともに、「ホームレス」に対するネガティブなイメージを払拭して、社会全体で「ホームレス」問題の解決を目指すためのプラットフォームでもあります。
日本では路上や公園などに寝泊まりする人の数は減っていますが、広い意味で「不安定な居住状態」にある人が増えています。特にネットカフェ等で寝泊まりする若年層の生活困窮者が増加傾向にあると言われています。
そこでホームレス・ワールドカップ日本代表の出場資格には、一年以内に以下のような状況になった経験のある方を含めています。
・路上や公園など屋外で生活したことのある方
・行政が提供する一時的な宿泊施設で生活したことのある方
・カプセルホテル・ドヤなど、民間が経営する安価な宿泊施設で生活したことのある方
・ネットカフェ・漫画喫茶・サウナなど、24時間営業の商業施設で寝泊まりをしたことのある方
・友人宅・知人宅を間借りして寝泊まりをしたことのある方
・生活困窮者支援や若者支援を行う非営利団体が提供する住居で生活したことのある方
・依存症からの回復施設で生活したことのある方
・難民認定申請中の方や難民認定申請を経て日本での居住資格を得た方
昨年、当協会と株式会社LIFULLが共同で実施した「ホームレス」に関するイメージと実態調査では、回答者の1/3(20代は約半数)が自身も広義の「ホームレス」状態になるリスクがあると思うと回答しています。
このように生活が困窮し居住が不安定になることは、多くの人にとって実はとても身近なリスクになっているようです。
また紛争等から逃れて来日して難民認定を求める外国人の方が、就労ができずに収入を得られないことや、言葉の壁のために助けを得ることができないことが理由で、路上生活に陥るケースが増えているとも言われます。
こうした多様な不安定居住のリスクの高い人たちの実態に光を当てることも、ホームレス・ワールドカップに代表チームを派遣する目的の一つです。
■ 2024年の韓国・ソウル大会の日本代表の監督を務めた中山さまからのメッセージ
自立援助ホーム峠のまきば ホーム長/精神保健福祉士
中山 崇志

宮城県で活動しております NPO 法人まきばフリースクールは、不登校や引きこもり経験者などが通うフリースクールや、障がい者就労支援事業所、虐待など様々な理由で家庭で生活することのできない子どもの暮らす自立援助ホームなどを運営しています。
昨年の韓国大会には、私が監督として、また自立援助ホームのOB等4名が選手として参加しました。今年のオスロ大会でも、引き続き私が監督を務め、選手も派遣する予定です。
その後の選手たち
昨年の韓国大会に参加した選手は、今でもサッカーを続けています。大会に参加する以前より、みんなサッカーがうまくなり、好きになっているのは間違いありません。変化はほかにも感じられました。
何事にも他者の影響を受けやすく、言われるままに行動してトラブルを起こし、問題児とされてきた少年は、 自分と他者の感情を区別して捉え、自分で考え、行動するしないを自分で決める力が大きく伸びました。いいことも悪いことも、行動の責任を引き受けることができるようになり、内省して次に生かせるようになりました。
能力に自信がなく、きちんとできるかどうか不安で、誰かの判断や指示がないと様々な場面で困ってパニックを起こしていた青年は、仕事を続けられています。チャレンジする勇気、「私がやります!」と言える小さな強さを得ました。
すべてをあげればキリがありませんが、大会から半年以上が経った今でも、小さいけれど明らかな変化が、継続的にみられています。
彼らを縛るもの
韓国大会に参加した彼らは、さまざまな事情で幼少期から困難な状況にあり、その人生において、諦め上手になることが生きるすべでした。
掛け算ができるようになりたい
一人でいいから友達が欲しい
親に愛されて、家族と暮らしてみたい
当たり前にできるとされることがどうしてもできない、当たり前にあるとされるものがいくら望んでも与えられない。そんな中で自分を保って、なんとか「普通」の範囲でやっていくためには、「どうせできない」からやらない、「どうせ与えられない」から得ようとしない、はじめから諦める力が必要でした。
けれどもその力は、年月を重ねるにつれて自分を縛る鎖に変わります。「望む人生に向かって変わっていく」力 を育てられず、現状を変えられる可能性は失われていきます。こうして貧困や様々な困難は世代を超えて、変わることなく連鎖してしまいます。
彼らは、ずっと長い年月たくさんの人間がつながれてきたその鎖の先端で、変わることがとても難しい状況のなかで生まれ、生きてきました。
何が人生を変えうるか
そんな彼らが大会終了後、小さな変化を積み重ねて暮らしています。
インドの選手に肩車されて、両チームみんなが誕生日を祝ってくれた。うれしかった
優勝したメキシコのコーチと、卓球対決した。何言ってるのかひとつも分らなかった。楽しかった
会場へのバス、イングランドの選手がスピーカーで音楽を流して歌っていた。誰も怒らなかった
試合後のバス待ち時間、世界中の選手たちと一緒に踊った。ちょっと恥ずかしかった
ユニフォーム交換で、JAPAN は結構人気だった。今度日本にも来てよ!
こうした普通ではない、誰にでも経験できることではない、黄金のような体験が、感情が、彼らの心の奥のほうを照らしてくれました。
あなたのなかに、ちゃんと輝くものがあるのだ
だからありのままでいいのだ
鎖につながれている今ここを、自分の力で明るくすることだってできるかもしれないよ
ただ誰かに言われても絶対に信じられない「きれいごと」だけれど、生涯一度だけのチャレンジ、はじめての飛行機、はじめての外国、自分の意志と力で参加して獲得した「きれいごと」だから、彼らはそれを今も信じられています。大切に必死に、なんとかきれいに保とうとがんばっています。
今年オスロで、来年また別の国で。
選手を派遣し続けるのは大変なことですが、チャンスが常にあることが、変わることを諦めていた、だけど本 当は変わりたかった誰かに可能性をもたらします。一人の人間が自分自身の内側に、希望を見出せます。
いきなり森を作れるような活動ではないかもしれない。けれど1本ずつでも、望むほうに伸びていく、色んな木を育てたい。
いつか多様性を象徴する森になったらと願いつつ。ならなくとも 1 本1本にこそ価値はあると自負をもって。
皆さまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
ダイバーシティサッカー協会とは、「スポーツで仲間はずれを生み出さない社会をつくる」ことを目指して活動する、スポーツを通じた居場所づくりに取り組むNPO法人です。
私たちは、サッカーをはじめとするスポーツや身体・芸術活動を核に、ホームレス、ひきこもり、精神障害、知的障害、発達障害、LGBTQIA+、移民・難民、依存症、児童養護施設出身者など、多様な背景・困難を持つ当事者と支援者がともに楽しみ、支え合う場を創出しています。

■ ダイバーシティサッカーが広げてきた「仲間外れを生まないスポーツの居場所」とは(居場所づくり応援事業)
一般的に「居場所」とは、不登校やひきこもり、生活が困窮する若者等を支援する団体が用意する、学校や家庭に安心して居られなくなってしまった人たちが自由に出入りすることのできるフリースペースのような場所を指します。
私たちはこれを転用して、様々な社会的困難を抱え、いわば「社会からの仲間外れ」になってしまった人たちが集い、共に楽しめるフットサルやサッカーの練習会やイベントを定期的に開催し、「居場所」と呼んでいます。
一般的な居場所は、マンションの一室などの屋内スペースであることが多く、そこで個々人のニーズに即した様々なプログラムを提供しています。私たちは、そうした一般的な居場所づくりをしている支援団体等と連携し、彼らだけでは提供することが難しい集団ベースでのスポーツ活動プログラムの共同実施や、ノウハウ提供を行っています。
これまで協力してプログラムを実施した支援団体が取り組む「社会的困難」は、ホームレス、不登校、ひきこもり、知的障害、精神障害、発達障害、聴覚障害、肢体不自由、社会的養護、ギャンブル依存症、薬物依存症、移民や難民、LGBTQIA+、若年無業、被災地の若者、貧困家庭の子どもなど、多岐に渡ります。
気をつけなければいけないのは、スポーツは放っておくと「仲間外れ」を生み出しやすいということです。実際に体育やスポーツでのネガティブな経験が、「スポーツ嫌い」をたくさん生み出しています。
そこで私たちの居場所では、「仲間外れを生み出さない」ことが最も重要な価値であると考え、どんな人も安心して参加でき、「自分らしさ」を表現することができるように、独自のインクルーシブなスポーツプログラムを提供しています。
特にNPO法人ビッグイシュー基金と共同で運営する「野武士東京」と「野武士大阪」のふたつの居場所は、当協会「直営」のプログラムとして月2回ずつ定期的に開催し、ホームレス経験者やひきこもり経験者が「いつでも戻って来られる居場所」として、参加者にとって重要な生活基盤の一部になっています。
■ 愛知で居場所づくりを広げてくださっている山口さまからのメッセージ
愛知県NPO法人ポパイ理事長
山口 未樹
1993年の「ドーハの悲劇」をサッカー部の寮で見届けた頃は代表戦を見ながら上手いだの下手だのと軽い冗談が言えるくらいサッカーは部活で十分楽しい身近なスポーツでしたが、Jリーグの開幕とともに瞬く間に特別な人のスポーツへと昇華していきました。
サッカー漬けの日々より障がい福祉の道へ進んだ私は、障がいのある人たちと日々過ごす中、サッカーを端から活動の対象外としていました。
ところがダイバーシティーサッカー協会の取り組みを知り「スポーツで仲間外れをつくらない」「スポーツを遊びに」などのメッセージに目を覚まされ、さっそく事業所に帰って簡単なボール遊びをしてみました。
ボールを介したコミュニケーションが心地良く、「楽しいサッカー」を実感。
このコミュニティーを名古屋でも広げたく2024年に鈴木代表理事と竹内理事を名古屋へお招きし講演会を開催、同年夏より数回の練習会を開きました。そこでは未経験者も現役サッカー選手も障がいのある人もコミュニケーションが苦手な人も混ざり合って、一つのボールを追いかけます。ひょっとして名古屋から日本代表選手が出るかも、なんて妄想もしながらダイバーシティーサッカー協会の挑戦を応援したいと思います。
■ 「あらゆる人の晴れ舞台」としての国内大会事業
こうしてそれぞれの「居場所」に集った人たちが、支援分野の垣根を超えて横に繋がり、「居心地のよい社会」を広げていくための仕掛けが、ダイバーシティリーグやダイバーシティサッカー・フェスティバル等の国内大会事業です。
大会といっても、一番強いチームを決めるための競技会ではありません。それぞれのチームや参加者個人が「自分らしさ」を思う存分に表現し、称え合うことが目的です。
日常的な居場所では、個々の「困難さ」の特性に寄り添う支援が必要で、その特性ごとに居場所を形成することになります。同じような困難を抱える人同士が支え合う居場所は重要ですが、同時に狭い世界に閉じてしまいやすいという問題があります。
そこで私たちの国内大会では、そうした支援分野の垣根を超えて、それぞれの居場所がより広い世界に接続することを手助けしています。
また「自分らしさ」の表現をサッカーやスポーツに閉じないために、ダンスやミュージカル、講談など、多様な文化・芸術活動をイベントのなかに取り入れています。
競技レベル、「困難」の種類、性別や年齢などの属性に関わらず、スポーツ好きもそうじゃない人も、次の機会をみんなが楽しみに待っていてくれる。そんな「晴れ舞台」があることが、ますます日常の居場所に活気や活力をもたらしてくれます。
■ 長くボランティアとして参加してくださっている方からのメッセージ
野武士東京チーム・ボランティアAさん
10年前に起業し、それまで会社の中のごく狭い世界の中で生きてきましたが、もう少し広く社会と関わろうと思い、野武士東京チームの活動に参加しました。多様な人が当事者や肩書きに関係なく、サッカーを通じて自然体でいられることが魅力でずっと参加させて頂いています。
ここ2、3年はチーム内に大きな変化があった様に思います。サッカーが大好きな元当事者はチームミーティングをしようと、より積極的に声をかけてくれたり、世話好きな人はダイバーシティリーグの運営により多く関わるようになりました。
また3年前からは宮城で開催されるMKBカップに、みんなでワゴン車にギュウギュウに乗り、一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、牧場の宿で虫と戦い、雑魚寝し、修学旅行のような遠征に行っています。3年連続で参加することで他のチームにも知り合いができました。優勝した他のチームが凄く喜んでいるのを見て、自分の事の様に嬉しく、少しづつサッカーの輪が広がっているのを感じます。
ダイバーシティサッカー協会の継続した活動にご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
■ みんなの「憧れ」としてのホームレスワールドカップ代表派遣(海外関連事業)
これまで私たちの居場所や国内大会では、サッカーの競技力が参加の妨げにならないことをとても大事にしてきました。しかしサッカーを続けていれば、もっと上手くなりたい、もっと強い相手と試合をしてみたい、という意欲が出てきます。
そんな人たちが「自分を高める」ことに思い切りチャレンジする機会を提供したい。私たちがホームレス・ワールドカップへの代表派遣を継続的に行っていきたいのは、このためです。
私たちは「社会的な困難を抱えている」と聞くと、「弱い」人たちであるかのように錯覚します。もちろん「弱さ」への配慮が求められる場面は多いですが、「自分は弱いわけではない、そのことを証明したい」という想いが強い方も大勢いるのです。
特に近年増えている若者の生活困窮者や、紛争などが原因で日本に逃れてきた難民の方々には、サッカーの実力があるのに、自分ではコントロールできない要因によってプレーする機会を断たれた人がたくさんいます。
昨年ソウル大会への派遣を実施したことで、こうした「サッカーを思い切りやりたい」社会的困難の当事者と接点をもつことができました。ホームレスW杯への派遣を継続することで、彼らが「自分らしさ」を存分に発揮することを後押ししたいのです。
もちろん「サッカー選手」になることだけが、「自分を高める」ことではありません。昨年の代表選手には、サッカーを本格的にやっていたわけではない方もいました。そんな彼らでも「代表」として「世界」と繋がれるということが、それぞれの「居場所」を共にする仲間にとって憧れとなり、本人にとっても大きな自信になることもわかりました。
代表になれるのは毎年8人に過ぎませんが、彼らを通じて「世界」とつながることが「居場所」を共にする仲間にとっても得難い刺激となり、また国内大会だけでは繋がることの難しい新たな「社会的困難」層への支援の道を拓いてくれます。
■ 「社会からの仲間外れ」がどうして起きるのか、そして、どうしたら起きないのかを突き止め、知ってほしい(調査・研究・広報事業)
私たちの事業は、代表鈴木の「スポーツを通じた社会的包摂」に関する長年の研究成果をもとにデザインされています。
ある困難さが「社会からの仲間外れ」に繋がるのは、個人の特性のせいではなく、社会の側に原因があることがほとんどです。
それは既存の社会が「悪い」のではなく、そのままでは「仲間外れ」になりやすい特性の人が存在することにまだ気づいていないからだ、と考えられます。
だから私たちがサッカーを通じて居場所づくりをし、国内大会や海外派遣に挑戦するのは、そうしたまだ広く知られていない「困難さ」の実情を、多くの方に知っていただきたいからでもあります。
「困難さ」の実情をよく知らないのは、実は私たちも同じです。だから個々の居場所づくりの現場や、国内大会での交流、そして世界大会を通じて、多様な「困難さ」を抱える人たちと出会うことが必要なのです。
私たちはこれまでの国内大会の参加者に対する調査を通じて、スポーツやサッカーの居場所が「仲間外れ」になった人をどのように社会に包摂しなおすことに繋がるのかを明らかにしてきました(社会をあそぶガイドブック サッカーがつくる居心地のいい社会)。
重要なことは、「仲間外れ」になった当事者が長期に渡り継続的に参加し続けられることと、それに伴って参加者それぞれが向き合っているチャレンジの難易度を徐々に高めることの2つです。
これが、居場所づくり→国内大会→海外大会派遣という段階的なチャレンジの構造を長期に渡って継続できるようになりたい理由です。

■ 第一目標:ホームレスW杯2025への出場
2025年オスロ大会は2025年8月23~30日に開催が予定されています。
4月から代表選手候補者とそれぞれの居場所の仲間などを集めた練習会を月1回ペースで開催し、6月初旬に代表選手8名が決定します。
選考は、生活困窮者や若者を支援する団体の推薦を通じて行い、NPO法人ビッグイシュー基金、まきばフリースクール、サンカクシャなどが選手を派遣する団体として参加しています。
今回の代表選手には、路上生活経験者、社会的養護の若者、紛争から逃れた避難民などが含まれる予定です。
日本からは選手8名+コアスタッフ2名+サポートスタッフ4名(計14名)での渡航を予定しています。
今回の第一目標(350万円)が達成できれば、大会主催者が定める最低必要人数(選手8名+コアスタッフ2名)の航空券代を賄うことができます。
この10名については宿泊代を主催者が負担するため、航空券のみで派遣が可能になります。
■ 第二目標:ホームレスW杯2025へのサポートスタッフの帯同
最低人数の10名に加えて、選手個々の困難特性に応じた支援、選手の適切な体調管理、通訳、広報を担う専門家やスタッフの帯同が必要です(この4名については現地滞在費を当協会が負担する必要があります)。
第二目標(+200万)が達成できれば、サポートスタッフ4名の航空券と滞在費用を賄うことができます。
サポートスタッフには、私たちの居場所に継続的に参加し貢献してくれている社会的困難の当事者1名を含むことで、ステップアップの機会にすることを目指しています。
■ 第三目標:「高みを目指したい」人たちの継続的な参加とステップアップのための「新しい居場所」の創出
ホームレスW杯への派遣を一過性のものにしないためには、代表入りを目指したい人たちや代表として戦って帰ってきた選手たちが長期的に参加し続けることのできる居場所が必要です。
既存の居場所は競技力の低い方を排除しないことに主眼があり、競技力を高めたい人たち向けの新たな居場所を創出する必要があります。
そうした居場所を求めている人のなかには、本来代表選手の資格があるにも関わらず、制度上の制約で海外渡航ができない方たちが多数います。難民認定申請中の方がその典型です。
そのため、ホームレスW杯だけをゴールにするのではなく、居場所の運営を通じて日本国内での就職などの機会が広がるための交流を促す仕掛けが必要になります。
具体的には、月1回の継続的な練習の場を開き、練習後には生活支援のための相談やネットワーキングのための交流会を実施することを目指します。現状では収入が極めて少ない人たちの参加を想定しているため、施設利用料と交流会での飲食代、練習参加に要する交通費、居場所を運営するコーチやスタッフの人件費を賄う必要があります。
第三目標(+450万円)は、このための費用を賄うことを目指します。
クラウドファンディング概要
目標金額・資金使途
第一目標350万円:ホームレスW杯2025への出場
第二目標550万円:ホームレスW杯2025へのサポートスタッフの帯同
第三目標1,000万円:「高みを目指したい」人たちの継続的な参加とステップアップのための「新しい居場所」の創出
これまでは助成金を主な財源とし、国内大会と居場所づくり応援事業を実施してきました。昨年のホームレス・ワールドカップ・ソウル大会への派遣事業は、株式会社LIFULLさんのスポンサーシップによって実現することができました。
しかし助成金にもスポンサーシップにも年限があり、今後、海外派遣と国内事業を安定して毎年継続するには不向きです。また、助成金のほとんどは人件費の拠出に制限が多く、私たちの活動はほぼすべて無給ボランティアに依存しています。
今後に向けての安定した自主財源として、寄付金の拡大が絶対に必要です。そこでまずは、広く多くの方に私たちの活動を知っていただくことが不可欠と考え、クラウドファンディングへの挑戦を決意いたしました。
特定非営利活動法人ダイバーシティサッカー協会 代表理事
鈴木 直文

生活が困窮する人たちが後を断ちません。いわゆる路上生活者の数が減少する一方、様々な形で居住が不安定になる若者や紛争等を逃れて来日した避難民が困窮するケースが増えています。
そんな方々に、最低限の生活支援を超えて、一人一人が自分らしく生き生きと暮らす機会を。ホームレス・ワールドカップは、その象徴であり、希望です。何卒ご支援のほど、よろしくお願いいたします!
NPO法人サンカクシャ代表理事
荒井 佑介

「日の丸を背負う」と人生が変わる
サンカクシャでは、若者の居場所、住まい、仕事のサポートに取り組んできました。困難を抱えている若者たちは、支援を受けることに抵抗があります。支援という形ではなく、スポーツを通じて、若者の人生を変えていく、その点においてホームレス・ワールドカップ(HWC)以上に適した機会はありません。
昨年、サンカクシャからも2名、日本代表としてHWCに出場しました。若者たちは、日本代表という肩書を背負って、慣れない海外で世界各国のプレーヤーと交流する。改めて、サッカーの素晴らしさ、そしてHWCの意義を感じました。毎年日本代表を送り続け、人生を変える機会を届けられるよう、クラファンへのご支援よろしくお願いします!
大阪大学大学院人間科学研究科教授
岡田 千あき

大阪大学の岡田千あきです。私は、スポーツを通じた社会課題の解決をテーマにしており、「ホームレス・ワールドカップ」を研究・支援してきました。
ホームレス・ワールドカップは、様々な困難を抱える人々がフットサルを通じて自己肯定感を高め、社会復帰のきっかけを得る国際大会です。スポーツは万能薬ではないかもしれませんが、これまでに人生を変わったという人々や支援者の挑戦を沢山見てきました。皆様の温かいご支援が、選手たちの未来を切り拓く力になります。ご支援をよろしくお願いいたします。
●プロジェクトに関するご留意事項
○ youtubeの掲載許可は取得済みです。
○「ワールドカップ」「W杯」の表記については大会事務局より掲載許諾取得済みです。
○ 天災や新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、大会の中止・延期等が発生した場合は、皆さまからいただくご支援は延期・来年開催にかかる費用等にあてさせていただくこととし、ご支援の返金は行わない形とさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
○本プロジェクトへのご支援は寄付金控除の対象にはなりませんので、予めご留意ください。
○ 支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
○ リターンにつきましては、プロジェクト達成後は、既にご支援いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。
○ 支援時に回答いただく質問項目への回答は支援確定後、変更できません。
○本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、こちらから「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。
○ ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。
- プロジェクト実行責任者:
- 鈴木 直文(NPO法人ダイバーシティサッカー協会)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年9月1日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
2025年8月23〜30日に開催されるホームレスワールドカップ・オスロ大会への遠征費
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プロフィール
ダイバーシティサッカー協会は、「誰もがスポーツを通じて、自分らしく生きられる社会」目指して活動するNPO法人です。ホームレスやひきこもり・不登校の経験者、難民や依存症、LGBTQや精神障害など、多様な背景を持ち支援を必要とする人やその支援をする人が集うフットサル大会や居場所づくりにつながる練習会を開催しています。また、ホームレス状態の人が参加できるストリートサッカーの世界大会「ホームレス・ワールドカップ」への日本代表チームの運営や派遣事業もしています。加えて、上記の活動を通じて通じて得られたサッカーを通じた場づくりのノウハウを発信するほか、同様の活動を行う団体への調査・研究等も行なっています。
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リターン
3,000円+システム利用料
3,000円でシンプル応援コース
●お礼メール
●2025年度の活動報告書
- 申込数
- 327
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年7月
10,000円+システム利用料
10,000円でシンプル応援コース
●お礼メール
●2025年度の活動報告書
●HPにお名前掲載(希望制)
・ホームレス・ワールドカップ2025オスロ大会の日本代表チーム特設ページにお名前を掲載させていただきます。
●応援メッセージを横断幕に掲載(希望制)
50文字以内でお寄せいただいたメッセージを掲載した横断幕をW杯へ持っていきます!
- 申込数
- 87
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年7月
3,000円+システム利用料
3,000円でシンプル応援コース
●お礼メール
●2025年度の活動報告書
- 申込数
- 327
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年7月
10,000円+システム利用料
10,000円でシンプル応援コース
●お礼メール
●2025年度の活動報告書
●HPにお名前掲載(希望制)
・ホームレス・ワールドカップ2025オスロ大会の日本代表チーム特設ページにお名前を掲載させていただきます。
●応援メッセージを横断幕に掲載(希望制)
50文字以内でお寄せいただいたメッセージを掲載した横断幕をW杯へ持っていきます!
- 申込数
- 87
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年7月
プロフィール
ダイバーシティサッカー協会は、「誰もがスポーツを通じて、自分らしく生きられる社会」目指して活動するNPO法人です。ホームレスやひきこもり・不登校の経験者、難民や依存症、LGBTQや精神障害など、多様な背景を持ち支援を必要とする人やその支援をする人が集うフットサル大会や居場所づくりにつながる練習会を開催しています。また、ホームレス状態の人が参加できるストリートサッカーの世界大会「ホームレス・ワールドカップ」への日本代表チームの運営や派遣事業もしています。加えて、上記の活動を通じて通じて得られたサッカーを通じた場づくりのノウハウを発信するほか、同様の活動を行う団体への調査・研究等も行なっています。

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