保護犬レーベンの話

クラウドファンディングのリターンで紹介している、

アメリカン・コッカースパニエルの保護犬、レーベン。
男の子で、年齢は、12歳・・・。

トリミングを行っている方からの保護の依頼でした。

 

口に腫瘍がありよだれが止まりません。

何度も病院に行くように話したが、
高齢のおばあさん独り暮らし。

お金も無いし、足腰悪く病院に行けない。

トリマーさんが車を出して、病院で検査しました。
悪性腫瘍で、もう手のほどこしようが無いと獣医さんに言われたそうです。

汚いサークルに入れっぱなしの状態でしたので、
愛情も考えられずに保護をと考えたらしいのですが、
他に面倒を見ている子がいるとのことで難しい。

里親さんも探してみましたが、
高齢で悪性腫瘍では中々みつかりません。

 

助けてもらえませんか？
とドッグデュッカに。

保護することにしました。

ワンちゃんには何の罪もない。

痛みや苦しみ、
痒み等を抱えて苦しみながら息を引き取ることは耐えられません。

最後を迎える時には愛情ある人の腕の中で安らかに迎えてほしい。

すぐにかかりつけの
もりやま犬と猫の病院に行き、
再度しっかり検査してもらいました。

悪性黒色腫(メラノーマ)でした。
急速に拡大し、転移が早い悪性腫瘍。

 

肺に転移してしまうと数ヶ月の命ですが、
肺の転移は今のところありません。

しかし放置期間が長い為に、腫瘍は大きく拡大。
6センチほどもあります。

ヨダレ、出血、食べることも痛い、水をよく飲む等
生活が快適にできていません。

腫瘍を切除する手術をしても完治するものではありません。
長く生きられるようになることもありません。
残された時間は数ヶ月かもしれません。

しかし、切除してあげれば
食べることも、
飲むことも
苦しむことを軽減させてあげられます。

生活改善の為の手術しかしてあげられませんが、
デュッカにたどり着いた今

少しでも快適に過ごせるように手術を行いました。

 

 

これで毎日、大好きなごはんが食べられます。

新たな名前は「レーベン」
ドイツ語で『生きる』にしました。

レーベンは、本当に元気です。
散歩も大好きです。
人もワンちゃんも大好きです。

 

楽しそうな散歩の姿はインスタグラムにて公開中です。

動画①　動画②

 

 

それでも、

腫瘍そのものがなくなるわけではありません。

 

もっともっと早く適切な治療をしてあげていれば
運命は変わっていました。

「飼い主によって運命が変わる」

こういう姿を見るたび、
やるせない気持ちになります。

 

何年生きられるかわかりませんが、

最期の時まで、楽しく、幸せに過ごさせてあげたいです。