皆様のご支援を得てからのこの１年

本プロジェクトをご支援くださった皆様方、ご無沙汰しております。皆様からのご寄付により、膵がん・膵良性疾患・健常者の血液サンプルからエクソソームを抽出し、エクソソーム内のタンパク質を解析しました。

その結果、膵良性疾患・健常者と比較して膵がんでエクソソームタンパク質量が多い分子が明らかとなりました。この分子が膵がんの病態でどのような役割を果たしているのか、鋭意研究中です。また、血液マーカーとしての社会実装を目指して企業との共同研究を開始しました。

さらに、私達と同様に膵がんの新規エクソソームマーカーの創出を目指す他の医療機関の先生方とも連携させていただくこととなりました。エクソソーム内には診断に有用な情報リソースとしてタンパク質以外にも核酸（RNAやDNAなど）があります。こうしたリソースを皆で研究することにより膵がんの早期診断を目指したエクソソームマーカーの開発をさらに加速させていく方針です。

現在、ともに新規エクソソームマーカーの創出を目指す旭川医科大学の高橋賢治先生がReady Forにて絶賛クラウドファンディングに挑戦中です！高橋先生はエクソソーム内に含まれるRNAに着目し、新たな診断パネル（診断に有用な複数のRNAのセット）の開発を目指しておられます。ぜひ、高橋先生のページも一度ご覧いただけますと幸いです。

膵がん早期診断へ向けた、血液を用いる新たな診断法の開発（高橋　賢治 2025/01/15 公開） - クラウドファンディング READYFOR

皆様のご支援が素晴らしい種となり、今このように新たな仲間とともに研究を加速させる段階までくることができました。膵がんを治るがんへ！この想いを胸に皆様のご支援に報いることができるよう今後とも精進いたします。