支援総額
目標金額 8,000,000円
- 支援者
- 1,192人
- 募集終了日
- 2024年12月16日
言葉には出来なくても、心地よさを感じられたベイリーとの時間

シャイン・オン!キッズ事業担当の白子です。
『ワンダードッグ 人に寄り添う犬たち』から日本初のファシリティドッグ、ベイリーが登場する13章。多くの人の熱い想いとお力添えによって導入が決まり、ベイリーとハンドラーの森田優子が静岡県立こども病院で活動を始めた頃のこと。そして静岡を訪れた本の著者モーさんが出会ったひとりの少年、大和くんとの想い出が綴られています。
日本語版オリジナルの特別付録『ありがとう ベイリー』にも寄稿いただいた大和くんのお母さま、植野寿美さんに、当時の想い出をお話しいただきました。
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12歳のある日、意識障害で倒れてドクターヘリで病院へ運ばれるまで、大和はバスケットボールが好きな元気いっぱいの子でした。なかなか痙攣が止まらず、脳が委縮していき、話すことも身動きもできずにいる大和を見つめながら、「この先どうなるのだろう」と先の見えない想いを抱えて付き添う毎日でした。
入院から1年経った頃、病棟に貼られた犬のポスターを見ていた私に、看護師さんが声をかけてくれたんです。「ベイリーというワンちゃんが病院に来ているんです。大和くんは会えると思うから、予約してみましょうか」と。
当時、ベイリーは大和が入院していた病棟へ入れなかったので、車椅子に乗って相談室まで出向きました。入院して以来、大和はずっとベッドの上。私もまた、病棟から外に出るのは検査の時しかなかったので、他のことをするために病棟を出られたことに少しホッとしたのを覚えています。
初めてベイリーと森田さんに会った時、「本当に病院の中に犬がいる!」という驚きと共に、森田さんのやさしい声で話しかけられて、ピンと張り詰めていたものがほぐれていき、ふわっとした温かさに触れた気がしました。それまで、せめて私だけは笑っていなければ、と努めて笑顔で明るく振る舞っていたことにやっと気付いたのかもしれません。
元気だった頃の大和はとてもやさしくて、お姉ちゃんとけんかしても、自分から譲るような子だったんです。ずっと眠る薬を使っていたので、誰とも話すことはありませんでしたが、病棟の看護師さんたちから、寝顔を見ているだけで癒される、やさしいのがわかる、と言われていたぐらいでした。
そんな大和だけに、森田さんのゆっくりとしたテンポのやさしい話し声を心地よく感じていたのかなと思うんです。ぬいぐるみのようなふわふわしたものが好きだという話から、ベイリーの耳もふわふわしているから、触ってみますか、と。大量の薬を使っていたので、1日のほとんどの時間、寝ていて目を開ける事がなかったけれど、大和の手を持ってベイリーの耳を触ったらパッと目を開けたんです。
私は驚いて声も出せずにいましたが、思ったのは「やっぱりわかっていたんだね!」ということでした。自分から言葉で伝えられないだけで、大和には聞こえているはず、感じているはずだと思っていましたが、それが確信に変わった瞬間でした。そして思ったんです――もしかしたら薬を使うことだけが治療ではないかもしれない、と。
それから何度か予約して、ベイリーに会いに行きました。ベイリーと森田さんならではの雰囲気に触れると、大和が目を開いたり、止まらなかった痙攣がやわらいで体から力が抜けたり…。きっとその時、大和はすごく心地いい空気に包まれていたんでしょうね。
私にとっても、笑顔でいなきゃとか、大和から目を離すまいという気持ちを少しだけ下ろして、ベイリーのしぐさに笑ったり、森田さんとおしゃべりしたり出来る、病室とは違う空気が流れる時間でもありました。
ベイリーの育ての親、モーさんにお会いした時には、こう言ってくださったんです。
「ぜひ大和くんと一緒にハワイに遊びに来てね!」
その言葉に、明日への希望を感じることができました。その日に向けて、今日も頑張ろうと思えたんです。
大和の入院中に、日々のことを書き留めたノートが58冊あります。今回、寄稿させていただくために、ベイリーや森田さんとの時間を振り返ってみて、大和は本当に精いっぱい頑張って自分の人生を生き抜いたのだと感じました。
大和が病気になったことは悔しいけれど、ベイリーと出会ったことで、ファシリティドッグの素晴らしさを皆さんへ伝えることができる。これは、大和が私に残してくれた役割なのかなと思うんです。大和は自分の言葉で伝えられなかったけれど、今なお誰かの力になっている、そういう人生だったのかな、と。大和が自分の人生を生き抜いたように、今は大和の思いを持ちながら、私が出来ることをしたい。そして私自身の人生を進んでいきたいと思っています。
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~白子より~
モーさんの「静岡県立こども病院」訪問時に通訳として同行し、大和くんとお母さまとの時間にも立ち会わせていただいた日のことは、今でも私の中に鮮やかに残っています。
当時私は入職したばかりで、ファシリティドッグの素晴らしさを聞いたり、読んだりはしていましたが、ベイリーに触れた大和くんのこわばりがやわらぎ、腕をぐーんと大きく伸ばす様子を目の当たりにして、ファシリティドッグにこんな力があるのだと心に響くものがありました。
植野様をはじめ、心に残るベイリーの姿を皆さまから寄稿いただいた特別付録も、本編とあわせて、ぜひお楽しみください。
リターン
3,000円+システム利用料

ファシリティドッグ育成 応援コース(3,000円寄付)【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
ーーーーーーーーーーー
こちらのコースはリターンをお届けしない分、より多くのご寄付をプロジェクト実施のために使わせていただくコースです。書籍に関する費用を超えていただいたご支援は、全てファシリティドッグ育成のために大切に使わせていただきます。
※お一人様複数口でのご寄付も可能です。
※税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和6年(2024年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和7年(2025年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
- 申込数
- 247
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
5,000円+システム利用料

ファシリティドッグカレンダーコース【税制優遇対象外】
■ファシリティドッグ 2025年度カレンダー
■お礼のメール
現在4病院で4頭のファシリティドッグが勤務しています。彼らの写真は日々ハンドラーたちが撮りためており、ハンドラー自らが厳選した写真の中からカレンダーを作成しました。
※画像は過去のカレンダーです。実際にお送りするものとは異なりますのでご了承ください。
※お送りするカレンダーの日付は2025年4月~2026年3月となります。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。
- 申込数
- 187
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月
3,000円+システム利用料

ファシリティドッグ育成 応援コース(3,000円寄付)【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
ーーーーーーーーーーー
こちらのコースはリターンをお届けしない分、より多くのご寄付をプロジェクト実施のために使わせていただくコースです。書籍に関する費用を超えていただいたご支援は、全てファシリティドッグ育成のために大切に使わせていただきます。
※お一人様複数口でのご寄付も可能です。
※税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和6年(2024年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和7年(2025年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
- 申込数
- 247
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
5,000円+システム利用料

ファシリティドッグカレンダーコース【税制優遇対象外】
■ファシリティドッグ 2025年度カレンダー
■お礼のメール
現在4病院で4頭のファシリティドッグが勤務しています。彼らの写真は日々ハンドラーたちが撮りためており、ハンドラー自らが厳選した写真の中からカレンダーを作成しました。
※画像は過去のカレンダーです。実際にお送りするものとは異なりますのでご了承ください。
※お送りするカレンダーの日付は2025年4月~2026年3月となります。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。
- 申込数
- 187
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年3月

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- 6,818,000円
- 支援者
- 543人
- 残り
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- 1,361人
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物価高でごはん食べられない若者に今すぐ食糧を|緊急支援2025冬
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- 11,807,000円
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- 10/27
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- 12/11

決して投げ出さない。シェルターの猫たちの命を守り続けるために
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- 5,783,000円
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- 422人
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- 2/14

ハーツ 存続をかけた挑戦。シェルターの猫たちの命を守り続けるために
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- 5,369,000円
- 支援者
- 424人
- 終了日
- 2/14

子どもたちが願いを掲げ、郷土愛を育む七夕のお祭りが開催のピンチです
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- 2,112,000円
- 支援者
- 98人
- 終了日
- 2/17





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