支援総額
目標金額 12,150,000円
- 支援者
- 12人
- 残り
- 59日
応援コメント
プロジェクト本文
奈良時代は国家安寧を祈る
七大寺の一つであった元興寺(がんごうじ)。
無住となり危機に瀕した古刹が、
歴史的寺宝「八雷神面」を里帰りさせ、
信仰と大伽藍の復興ロードマップを始動します。
奈良時代の大元興寺伽藍と華厳宗 南都元興寺(五重大塔・観音堂跡)
宗教法人元興寺(所在地:奈良県奈良市、代表:池田圭誠)は、平城京への遷都に伴い法興寺(飛鳥寺)の別院として718年に建立された“日本仏教のルーツ”とも言える寺院です。
創建時の元興寺は、平城京への遷都に伴って、日本仏教普及の元となった法興寺(飛鳥寺)が奈良に718年別院を建立した事に始ります。奈良時代は国家安寧を祈る七大寺の一つでした。
しかし、時代を経て国家の保護がなくなると次第に衰え、大元興寺伽藍は、五重大塔と観音堂(東塔院)・極楽坊・小塔院の三寺に分立し、時代を経てならまちを形成、現在はUNESCO世界遺産と緩衝地域として保護されています。(※ 世界遺産登録は現状、極楽坊=真言律宗元興寺のみです。)
わたくしたちは五重大塔と観音堂であったかつての東塔院の寺域、南都元興寺(華厳宗)の寺院行事の復活を進め、いにしえの元興寺のレガシーを多くの人々に伝え直したいという思いを高めています。
当寺には、平城京のこの地へ飛鳥より移された飛鳥時代の礎石や、当時飛鳥寺で仏教布教に尽力された道昭菩薩のものと推定される像があります。中世以降、南都元興寺(東塔院)の僧たちは、勧進を精力的に行い、五重大塔や観音堂の修繕・維持を続けてきました。
今回寺に戻す予定の八雷神面もいにしえの当寺での厄除信仰の対象だった寺宝です。しかし、幕末の1859年の火災により大塔や観音堂はいずれも焼失し、八雷神面や国宝薬師如来などいくつかの文化財は焼失を免れましたが、他所での保管となりました。その後、昭和の初めに水野圭真和尚が本堂と寺域を再建し、再び勧進活動や寺院行事復活を進め、奈良時代の十七の礎石がそのまま残る塔跡は国の史跡に指定されました。
その後も精一杯の寺域の維持活動が続けられてきましたが、2023年、再び当寺は無住となり、寺域や建物の劣化もさらに深刻な状態になりました。 水野和尚とは血縁関係にある私、池田圭誠が昨年新住職となり、ボランティアや地域の有志の方々との整備活動を始めさせていただき、皆様からの応援、激励をいただいて、この寺のいにしえの営みを復興するという決意をいたしました。
華厳宗 南都元興寺の寺宝と復興へのロードマップ
檀家のない当寺では拝観等の収入や補助金などに頼りながら、維持運営をしていかねばなりません。わたしたちは、有識者の方々のアドバイスを受けながら、当寺の本来あるべき復興計画を検討してきました。
それは、
①発掘事業実施による元興寺歴史真性の更なる解明
②収蔵庫建設(または収蔵庫機能を持つ本堂再建築)と博物館からの寺宝返却
③古来からの信仰参拝や行事の復活
という壮大なロードマップです。
寺域と寺院行事の復興にはまだまだ多くのやるべきことが山積しています。
博物館に寄託している寺宝には、今回返還される八雷神面以外に、国宝薬師如来像、重要文化財十一面観音像などがあります。この仏様たちにもお戻りいただき、信仰参拝や行事を完全に復興するには、着実かつ段階的な取り組みが必要です。
そのようななか、去る4月に奈良国立博物館に長らく寄託していた当寺の八雷神面が展示され(特別展「超国宝ー祈りの輝き」)、多くの方々の注目を集め、ぜひこの八雷神面だけでも先に戻ってきていただいて、厄除け信仰の復活にまず取り組めないかという思いが強くなりました。
<八雷神面の由緒>
9世紀に薬師寺の僧、景戒が記した仏教説話『日本霊異記』には、雷の申し子である道場法師(どうじょうほっし)が元興寺で鬼を退治する話が登場します。尾張の国で雷神を助けた夫婦が授かった子供は、怪力の持ち主で、力士となり様々な活躍をします。そして成人して元興寺にて出家し、道場法師となります。元興寺で夜な夜な現れ悪さをする鬼を退治すべく闘うのですが、その際法師が八雷神の鬼神の形相となったと言われ、この形相を表す面が信仰の対象となりました。江戸時代には、観音堂などの修復のためにしばしば開帳され、その霊験を広めるために『八雷神面略縁起』が作られました。この神面を拝すれば「疫病疫難を払い、雷火の難を遁れ、生霊・死霊・不正の邪鬼を除く」とのご利益が説かれて版木が作られ、護符が刷られていました。その後、19世紀には雨乞いのために開帳されるようになり、県内の農村から貸し出しを希望する声もあったと伝えられています。また、奈良奉行であった川路聖謨が訪問した際には、厨子に収められていたことが記録されています。八雷神面は、室町時代後期から江戸時代前期にかけて作られたとされ、作者は不詳です。 八体の雷神は、八雷神そのものに加え、頭上の小鬼、龍、頬の二魂(顔)、さらに面の上部を外した際に現れる三魂(顔)を含め、合計八つの顔で表現されていると考えられます。
昨年度より、個人ボランティアの皆様に加え、なら・観光ボランティアガイドの会「朱雀」様、そして地域の方々の多大なるご協力により、季節の限定拝観やイベントの運営対応もお願いして、少しずつですが収入を得られるようになってきました。
私の住職就任以前から、四季折々の花や野鳥の観賞・撮影を楽しみに来られていた方々、静かな自然の中や五重塔跡に佇みに来られていた方々、長らく開扉していなかった本堂の本尊や諸仏をご覧になり、その素晴らしさを評価して拝観にお越しくださるようになった方々、そして、この境内を子どもたちの居場所として活用したいと願われる方々など、多くの方々にさまざまなかたちで愛されているお寺であると、改めて実感しています。
また、隣接町からお手伝いにお越しいただいている方の中には、「元興寺の隣に住まいできることをありがたく思って引っ越してきて、ここに住まわせてもらっている。だから、お寺を守っていくこと、復興していくことに少しでも協力できればと思います」と心を打たれるお言葉をいただけた方もいらっしゃいます。
このように、多くの方々に支えられて、復興活動はスタートしたのですが、前述のような壮大な復興のシナリオに挑戦するための資金は桁が違う額が必要になります。
そこで、八雷神面の奈良国立博物館展示の機会をきっかけとして、元興寺の歴史を復活させるプロジェクトの第1号となる八雷神面返還のためのクラウドファンディングをまずは実行させていただくということになりました。
プロジェクトの内容
八雷神面を本堂に良い形で安置できるよう、本堂の改修、セキュリティ対策を施し、また、拝観や行事法要を行う際の控え場所休憩場所としての庫裏の設備も改善いたします。また、寺院としての本格的な情報発信を今後行っていけるようホームページなどのメディアの充実も実施してまいります。
当元興寺では、以前はこの寺の維持管理をお任せしていた方々の多大なるご尽力で寺域の植栽や環境の維持がなされてきましたが、前述のとおり檀家もなく、拝観収入もない状態でした。私共は、今後拝観収入、授与品収入や観光収入などで、未来のシナリオ実現に向けた自己資金を蓄えていくつもりではおりますが、現時点ではお恥ずかしいことですが、これまでの蓄えなどなく、寺院が金融機関などから借入を行うこともそう簡単なことではありません。
私たちがこの復興活動を進めていくためには、まず最初に動き出すための「燃料」と「駆動力」が必要です。今回、寺宝である八雷神面を寺にお迎えし、多くの方にこの面と、日本の仏教の始まりに深く関わってきた当寺の歩みを知っていただきたいと考えています。そうすることで、より多くの方々がこの地を訪れ、元興寺の物語に触れていただけることを願っています。
この想いを実現するために、すべての費用をクラウドファンディングで募ることにいたしました。皆さまお一人おひとりの温かいご支援が、この復興の第一歩を踏み出す大きな力になります。どうか、心を寄せていただけましたら幸いです。
目標金額と資金使途
■第一目標金額:1215万円
■資金使途
①八雷神面安置のための本堂の環境整備・セキュリティ対策工事
②当時や八雷神面をより知っていただくためのホームページ制作や関連授与品開発、デザイン委託費
③八雷神面返還時の特別梱包と特別輸送
④行事・法要時来賓用トイレ増築および休憩・イベント場所としての和室へのエアコン導入
⑤拝観受付予定、法要、公告掲示のための掲示板設置
⑥その他業務外注等 (ボランティア対応不可の作業、不用品の廃棄など)
①八雷神面安置のための本堂の環境整備・セキュリティ対策工事
本堂納戸を位牌堂へ改修、現在礼堂にある位牌を移して八雷神面安置場所の準備工事実施、本堂正面扉の改修工事(アラームシステム強化)、内陣・外陣の照明設置、オートロック導入、不足している法要用荘厳品、備品 など
②当寺や八雷神面をより知っていただくためのホームページ制作や関連授与品開発、デザイン委託費
これまではフェイスブックやXなどのSNSのみで情報発信をしてまいりましたが、今後復興に向けての本格的な活動へ移行していくためにはホームページによる情報発信、令和版八雷神面護符制作、拝観パンフレットの再デザイン、およびより多くの授与品をそろえることなどが必要になります。今回これらについてもデザイナーにお願いし、返礼品においても応援者の皆様にお届けさせていただこうと考えております。
③八雷神面返還時の特別梱包と特別輸送
奈良国立博物館からの輸送と安置には、厳重な梱包、輸送、安置作業が必要になります。このための美術品専門輸送のプロ事業者への業務委託を行います。
④行事・法要時来賓用トイレ増築および休憩等場所としての和室へのエアコン導入
元々、庫裏は居住の為の設備しかなかったため、今後の拝観や観光における団体様の受け入れや休憩のための場所として整える必要があります。トイレはセキュリティを確保したうえで、境内側からも建屋内からも使えるような動線で設計し、かつ個室トイレを3室に拡張します。
和室は休憩場所や、イベント時の追加展示場所、イベントの実施場所として活用できるのですが、空調設備がないため夏期は利用できません。この空間を通年利用可能とできるよう空調設備を導入します。
⑤拝観受付予定、法要、公告掲示のための掲示板設置
当寺の境内は、下図の大和名所図会に掲載されていたころからほとんど形は変わっておりませんが、現在は四方をほぼ住宅に囲まれ、ならまちの往来が多い表通りからはわかりにくい場所にございます。
参道の端(大和名所図会では左下部)が表通りに面しており、ここの山門の前の植え込みスペースを活用して、掲示板を設置したいと考えております。
⑥その他業務外注等 (ボランティア対応不可の作業、不用品の廃棄など)
ボランティアの方々にはお願いできない、負荷の大きい作業や、専門性の高い業務、廃棄品の処理費用などを賄いたいと存じます。
スケジュールとしては、上記③以外を令和8年3月月初までに完了させ、3月末までに③の八雷神面返還を実現、令和8年度4月に厄除法要を行いたいと考えています。
応援メッセージのご紹介
華厳宗管長・第224世東大寺別当 橋村公英
華厳宗元興寺の池田圭誠住職は、東大寺においても長年にわたって寺務の一端を担い、奈良時代から続く伝統を継承するとともに未来に引き継ぐ役割を果たそうと尽力してきました。また、東大寺二月堂で行われる修二会(お水取り・お松明)の行法にも、修行僧(練行衆)として15年以上にわたって参加し、世界の安寧と人々の除災与楽を祈り続けてきました。
その彼が、華厳宗元興寺住職に就任して以来、「現本堂を建て直して外部寄託している仏さまにも戻ってきていただけるお寺にしたい」、という志を膨らませている事を知りました。今回はその寺宝返還プロジェクトの第一歩として、寄託中の寺宝のひとつである「八雷神面」の返還が受けられるよう、現本堂の安置環境を整備したいという事であります。寺宝が人々の信仰の場に戻ることができるというのであれば、何にも増してうれしい事です。
今回の試みを通して、華厳宗元興寺や地元で元興寺を支援して下さる方々と全国の皆様方との御縁が深まり、多くの方々のお力添えをいただけますようお願い申し上げますとともに、寺宝返還事業の第一歩である「令和の八雷神面返還勧進」プロジェクトが是非とも成就しますよう、心から応援の言葉を贈りたいと思います。
奈良国立博物館名誉館員 西山 厚
奈良時代には、猿沢池の北に興福寺、南に元興寺があり、元興寺は日本を代表する大寺院でした。その(大)元興寺は、真言律宗の元興寺(世界遺産)、華厳宗の元興寺、真言律宗の小塔院になって、今も「ならまち」に存在しています。
このうち華厳宗の元興寺は、幕末の火災で五重塔と観音堂を失って衰えましたが、礎石が残る塔跡、わが国を代表する仏像のひとつである薬師如来像(国宝)、不思議な八雷神面像など、たくさんの寺宝があり、今も魅力的なお寺です。
そして新しい住職のもと、活気が戻ってきました。本堂の改築、収蔵庫(宝物館)の建設など、課題=夢はいっぱいありますが、奈良時代から1300年、この場所にあり続けた元興寺は、長い歴史と場所の力と元興寺を愛する人たちに支えられています。たくさんの夢を実現させるためのクラウドファンディング、応援します!
奈良教育大学名誉教授 中澤静男
元興寺は、蘇我馬子によって創建された日本最初の仏教寺院・法興寺が、平城遷都の際にこの地へ移されたものです。現在も、法興寺から移されたと推察される飛鳥時代の石材を目にすることができます。かつてこの地には五重大塔がありましたが、残念ながら江戸時代末期に近隣の火災によって焼失し、今は礎石だけがその跡を伝えています。
東大寺の大仏様の建立には、全国から260万人もの人々がボランティアとして参加したと伝えられています。さらに、鎌倉時代や江戸時代には全国から寄進が寄せられ、焼失した大仏様の復興が成し遂げられました。大仏様の存在は、「多くの人々の協力によって、不可能と思われることも実現できる」という力強いメッセージを今に伝えています。
その志を受け継ぎ、東大寺の末寺である華厳宗元興寺(塔跡)も、いま再び復興に向けて歩み始めようとしています。現在、奈良国立博物館に寄託している八雷神面をお迎えし、多くの方にご覧いただける機会をつくる計画です。「令和の大勧進」として進める元興寺塔跡のクラウドファンディングに、皆さまの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
NPO法人 奈良まほろばソムリエの会 専務理事 鉄田憲男
ならまちガイドの途上、門前で「平城遷都に伴い、日本初の本格的な寺院である飛鳥寺(法興寺、元興寺)が、奈良に遷りました。広い敷地に七堂伽藍を備えた大寺でしたが、室町と江戸時代の火災で、ほとんどの建物が焼けました」と申し上げますと、「えーっ」という軽い落胆の声が上がります。
「元興寺は3つのお寺に分かれ、こちらは華厳宗元興寺です。五重塔は焼けましたが、17の礎石全てが残り、国の史跡に指定されています。春の桜で有名ですが、今の季節はアジサイもきれいですよ」と申し上げますと、気の早い人は境内に向かって歩き出します。
そんな魅力的なお寺が、奈良国立博物館に寄託されている寺宝「八雷神面」をお迎えするとうかがいました。同館の特別展「超国宝」では、あたかも左右に興福寺の「天燈鬼・龍燈鬼立像」を従えたような展示で、多くの人に感動を与えました。本プロジェクトのご成功に向け、微力ながら応援いたします。
返礼品のご紹介
八雷神面御守カード(金色)(祈祷済)
昭和初期、幕末の大火以降荒れていた寺を復興した、水野圭真和尚は八雷神面厄除信仰を復活すべく、江戸時代に使われていた版木(小)で護符授与を再開しました。その護符意匠をもとに お財布に入るサイズのお守りカードを現在拝観実施時に授与しています。
その護符意匠をもとに お財布に入るサイズのお守りカードを現在拝観実施時に授与しています。 江戸時代につくられた八雷神面略縁起版木文を活字に起こしたものもお付けしております。
八雷神面護符 (祈祷済)
当寺に現存している八雷神面護符の版木は 江戸時代のものが大小2枚(異なるデザイン)あります。おそらく、水野圭真和尚入定後の当寺では、これまでこれらの版木を実際に手刷りした護符を授与してきたことはなかったのではないかと思われます。
今回は特別に限定数をそれぞれの版木で手刷りし、お送りいたします。(下記画像は手刷りした護符そのものではありません。)新たに令和版の護符(こちらは数量限定なし)もデザインを考案していただいており、返礼品に加えたいと考えております。
※令和版護符の面や版木のデザイン決定・制作過程は、活動報告で共有しますのでご期待ください

南都元興寺五重大塔てぬぐい
はるか昔から人々の生活に寄り添ってきた手拭いは、近年、世代や性別を問わず幅広く注目されています。今回、文政五年(1822)に行われた南都元興寺五重大塔修繕勧進帳のチラシに描かれた大塔図をもとに、新たなデザインでオリジナル手拭いを制作します。
この手拭いは、大阪で明治時代に生まれた伝統の染色技法「注染(ちゅうせん)」により、染料を布に注ぎ込むことで裏表ともに美しく染め上げ、独特のにじみやぼかしを特徴としています。(画像はイメージ図です)
八雷神面(護符用江戸時代版木 小)Tシャツ
厄除、雷除け、疫病除けなどの為に授与されてきた江戸時代護符用版木(小)意匠を元に、Tシャツを限定数つくりました。(6.5オンスのしっかりしたTシャツです)
八雷神面固形墨
奈良は墨の一大生産地であり、数少ない熟練の墨職人や墨型彫刻師が手作業で今も墨や墨型を作り続けています。江戸時代版護符版木(小)意匠を元に、「型集」佐藤奈都子氏に型制作を、龍禪堂に墨制作をお願いしました。
墨づくりはすべて手作業であり、また1年をかけて自然乾燥させますので多くつくることができません。すでに今期製作中のものから限定数をお届けさせていただきます。(7/24~10/19 なら工藝館の企画展「なら すみ きがた できるまで」にて展示されていたものと同じものです)
令和8年4月の塔跡桜ライトアップ拝観ご招待
五重大塔焼失後、国内では珍しく十七の塔の礎石はすべて残っており、大きく育った桜の木が美しい景観をつくっています。
この通称「塔跡桜」の開花時期を狙い、十七の礎石すべてをライトアップし、本堂夜間拝観と併せてご鑑賞いただける特別企画にご招待いたします。(一般拝観とは別日とし、2026年4月5日(日)頃の予定にて招待制といたします。 基本的に延期はございません。詳細については、同年2月末頃までにメールにてお知らせいたします。)
南都元興寺歴史追体験ツアーご招待
文化庁補助金事業「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」で造成されたツアーと同内容のツアーにご招待いたします。(交通・宿泊の手配のない旅行業法に抵触しない現地体験のみのツアーです)
住職池田圭誠が1日様々な体験を皆様とともにご一緒させていただき、飛鳥から移ってきたこの寺の波乱の歴史トークや、奈良の笙演奏家「井原季子氏」の演奏、地元奈良町の酒造会社「奈良春日山酒造」さんによる日本酒テイスティング、当寺や奈良にちなんだ食材をつかった地元有名シェフプロデュース特別メニューのお食事などを楽しんでいただきます。(2026年4月9日(木)頃の予定にて実施いたします。基本的に延期はございません。詳細については、同年2月末頃までにメールにてお知らせいたします。)
最後に
前述のとおり、①発掘事業実施による元興寺歴史真性の更なる解明、②収蔵庫建設(または収蔵庫機能を持つ本堂再建築)と博物館からの寺宝返却 ③古来からの信仰参拝や行事の復活 の順に進めていくのがあるべき道と考えておりますが、③はできることから始めて行きたいと思っております。
わたしたちの南都元興寺(華厳宗元興寺 通称 元興寺塔跡)の境内庭園は、よくある砂利敷でなく、自然のままの姿に季節ごとの花が咲き、野鳥も多く訪れる別世界のような空間ですが、本堂(元の観音堂)の地下や国指定史跡塔跡の本格的調査は未実施のままであります。
かつて飛鳥の地から奈良の都にこの寺が移ってきたときの知られざる秘密がまだこの境内の下に眠っている可能性があります。この秘密を明らかにしたうえで、安全な収蔵庫を再建築し、八雷神面以外にまだ外部に寄託している国宝薬師如来や重文の十一面観音などを将来的には当寺に戻すという5年10年がかりのロードマップへの挑戦にぜひ、全国の多くの方々のご賛助を賜りたいと存じます。
南都元興寺は日本仏教を広める大きな役割を飛鳥・奈良時代に担い、奈良の都に移ってきたわけですし、江戸時代においては、南都元興寺の大伽藍跡に形成された奈良町は江戸幕府の直轄地となり、門前町として栄えていました。
私たちが、華厳宗南都元興寺(五重大塔跡)を復興し、寺宝が一尊ずつでもお戻りになれば、行事や参拝もこのいにしえの時代のように賑わいを取り戻せると信じます。それは、この奈良町に住まわれる方々のシビックプライドとなっていくでしょうし、お店を営まれる方々にもプラスになるのではと考えます。
そして、常時拝観の体制をとれるようになれば、純粋にこの寺と境内の自然を愛する多くのファンの方々に、より自由にいつでもお越しいただけるようになるでしょう。
私はそのような未来を実現したいと思っています。
是非皆様のお力添えをなにとぞよろしくお願い申し上げます。
華厳宗 南都元興寺 住職 池田圭誠 謹白
意匠関連デザイナーご紹介
今回の意匠関連(五重大塔てぬぐい、寺紋デザイン、ホームページデザイン、など)を、デザイナーの玉野由理さんに制作・監修をお願いしております。玉野さんは、創作教室を当寺内に開設し、地域の拠り所になることを目指すクリエイティブグループ「創造する元興寺組」のメンバーでもあられます!彼らの今後の活躍にもご期待ください!
プロフィール:
玉野由理(たまの ゆり)
1982年奈良市生まれ。画家/イラストレーター/グラフィックデザイナー。ロンドン大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート絵画専攻。2005年より姉妹でアーティストユニット 「TAMARI」 をスタート。古い素材を生かしたファッションアイテムや、自然をテーマにしたアート作品を発表。現在は、グラフィックデザインやイラストレーションの分野でも活動し、暮らしやアートをつなぐ表現を探求している。
奈良国立博物館様からプロジェクトを行うこと、名称掲載を行うことの許諾を取得しております。写真利用についても許諾をいただいております。
- プロジェクト実行責任者:
- 池田 圭誠(元興寺)
- プロジェクト実施完了日:
- 2026年6月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
①八雷神面安置のための本堂の環境整備工事 (約185万円) 本堂納戸を位牌堂へ改修、現在礼堂にある位牌を移して八雷神面安置場 所の準備工事実施、本堂正面扉の改修工事(アラームシステム強化)、内陣・外陣の照明設置、オートロック導入、不足している法要用荘厳品、備品 など ②当寺や八雷神面をより知っていただくためのホームページ制作や関連授与品開発、デザイン委託費(約144万円)③八雷神面返還時の特別梱包と特別輸送 (約13万円) ④来賓用トイレ増築およびイベント等実施場所としての和室へのエアコン導入(約490万円) ⑤拝観受付予定、法要、公告掲示のための掲示板設置 (約38万円) ⑥その他業務外注等 (ボランティア対応不可の作業、不用品の廃棄など)(約91万円) 残りの費用をReadyforへの手数料支払いに充当予定。
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プロフィール
南都元興寺(華厳宗)住職の池田圭誠(いけだけいせい)と申します。昭和初期に私の大伯父にあたる水野圭真和尚が成し遂げた元興寺の復興を、今度は私の代で再度取り組むことになりました。とはいえ、私は現在東大寺に勤め、これまで修二会の練行衆として毎年参籠しておりまして、元興寺の復興をとても自身のみで進めることは叶わない状況です。そのようななか、ありがたいことに地域や有志の皆様のお力添えをいただき、少しずつ復興へと歩み始めたというところです。参拝やお手伝いにおいでいただく方々には、時間の許す限り、この寺のストーリーや、私自身の東大寺僧侶としての過ごし方をお話し申し上げ、ご縁を結ばせていただいております。ぜひこのクラウドファンディングを通じて、全国の皆様ともご縁を持てればありがたく思います。
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リターン
5,000円+システム利用料

A 拝観権および祈祷済八雷神面御守カード(金色)
祈祷済八雷神面御守カード(八雷神面縁起文付き)をお礼状とともにお届けいたします。
拝観権について、「身分証(健康保険証、マイナンバーカード、運転免許証など)ご提示で、1回無料でご拝観いただけます。
※拝観時期はフェイスブックなどでご確認ください
※有効期限:令和8年12月31日
※発送完了予定月までに、メールにて詳細をご連絡いたします。
- 申込数
- 4
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年2月
5,000円+システム利用料
H 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
感謝のお礼状をお送りさせていただきます。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
10,000円+システム利用料

B 令和版祈祷済八雷神面護符および上記A授与品
令和版として新たに描かれた八雷神面図柄を元に護符を制作します。また、かつての五重大塔修繕勧進帳にちなんで今回つくられた「八雷神面令和返還勧進帳」へお名前を記帳させていただきます。(希望制)併せて上記Aの授与品やお手紙もセットでお届けいたします。
※令和版護符の面や版木のデザイン決定・制作過程は、活動報告で共有しますのでご期待ください
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年4月
10,000円+システム利用料

I 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
また、感謝のお礼状をお送りさせていただきます。八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載させていただきます。(希望制)
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
30,000円+システム利用料

E 元興寺五重大塔手ぬぐい 限定 50枚
文政五年(1822)の当寺五重大塔修復時の勧進チラシとして刷られた大塔の図から起こしたデータでプリントしたものです。(90x33cm)また、かつての五重大塔修繕勧進帳にちなんで今回つくられた「八雷神面令和返還勧進帳」へお名前を記帳させていただきます。(希望制)併せて上記Aの授与品やお手紙もセットでお届けいたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 50
- 発送完了予定月
- 2026年6月
30,000円+システム利用料

J 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
また、感謝のお礼状をお送りさせていただきます。八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載させていただきます。(希望制)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
30,000円+システム利用料

F 八雷神面(護符用江戸版木 小)Tシャツ 限定30着
厄除、雷除け、疫病除けなどの為に授与されてきた江戸時代護符用版木(小)意匠を元に、Tシャツを限定数つくりました。(6.5オンスのしっかりしたTシャツです)
また、かつての五重大塔修繕勧進帳にちなんで今回つくられた「八雷神面令和返還勧進帳」へお名前を記帳させていただきます。(希望制)併せて上記Aの授与品やお手紙もセットでお届けいたします。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 29
- 発送完了予定月
- 2026年6月
50,000円+システム利用料

C 江戸時代版祈祷済八雷神面護符 小(木版刷り)限定 30刷
当寺に眠っていたこの江戸時代版木(小)で30部だけ刷り、祈祷してお届けいたします。また、かつての五重大塔修繕勧進帳にちなんで今回つくられた「八雷神面令和返還勧進帳」へお名前を記帳させていただきます。(希望制)併せて上記Aの授与品やお手紙もセットでお届けいたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 30
- 発送完了予定月
- 2026年4月
50,000円+システム利用料

G 八雷神面固形墨 限定 20本
奈良は墨の一大生産地であり、数少ない熟練の墨職人や墨型彫刻師が手作業で今も墨を作り続けています。
江戸時代護符用版木(小)意匠を元に、型集佐藤奈都子氏に墨型彫刻を、および龍禪堂に墨製作を依頼しており、この冬には仕上がる予定です。
また、かつての五重大塔修繕勧進帳にちなんで今回つくられた「八雷神面令和返還勧進帳」へお名前を記帳させていただきます。(希望制)併せて上記Aの授与品やお手紙もセットでお届けいたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 20
- 発送完了予定月
- 2026年5月
50,000円+システム利用料

K 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
また、感謝のお礼状をお送りさせていただきます。八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載させていただきます。(希望制)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
50,000円+システム利用料

P 令和8年4月塔跡桜ライトアップ拝観ご招待(住職による案内)16名様限定
塔跡桜の開花時期を狙い、現存する十七の礎石すべてをライトアップし、本堂夜間拝観と併せてご鑑賞いただける特別企画にご招待いたします。(一般拝観とは別日とし、2026年4月5日(日)頃の予定にて招待制といたします。 基本的に延期はございません。詳細については、同年2月末頃までにメールにてお知らせいたします。)
八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載(希望制)
また、ご参拝時にAのお守りを授与いたします。
(桜の開花を保証するものではありませんので予めご了解ください)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 16
- 発送完了予定月
- 2026年4月
100,000円+システム利用料

L 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
また、感謝のお礼状をお送りさせていただきます。八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載させていただきます。(希望制)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
300,000円+システム利用料

D 江戸時代版祈祷済八雷神面護符 大(木版刷り)限定 10刷
江戸時代に制作された八雷神面版木で10刷のみ行い護符を制作します。祈祷済みのものをお届けいたします。
また、かつての五重大塔修繕勧進帳にちなんで今回つくられた「八雷神面令和返還勧進帳」へお名前を記帳させていただきます。(希望制)併せて上記Aの授与品やお手紙もセットでお届けいたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 10
- 発送完了予定月
- 2026年2月
300,000円+システム利用料

M 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
また、感謝のお礼状をお送りさせていただきます。八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載させていただきます。(希望制)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
300,000円+システム利用料

Q 元興寺歴史追体験スペシャルツアー(住職と1日すごす)6名様限定ご招待
文化庁補助金事業「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」で造成されたツアーと同内容のツアーにご招待いたします。(交通・宿泊・通訳の手配のない旅行業法に抵触しない現地体験のみのツアーです)(2026年4月9日(木)頃の予定にて実施いたします。基本的に延期はございません。詳細については、同年2月末頃までにメールにてお知らせいたします。)八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載(希望制)また、当日Aのお守りやGの固形墨を授与いたします。(桜の開花を保証するものではありませんので予めご了解ください。)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 6
- 発送完了予定月
- 2026年4月
500,000円+システム利用料

N 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
また、感謝のお礼状をお送りさせていただきます。八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載させていただきます。(希望制)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
1,000,000円+システム利用料

O 純粋応援ご喜捨コース
こちらは特別なリターン品をお届けしない代わりに、いただいたご支援のほとんどをプロジェクトに充てさせていただくコースです。
また、感謝のお礼状をお送りさせていただきます。八雷神面令和返還勧進帳へのお名前を記載させていただきます。(希望制)
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年3月
プロフィール
南都元興寺(華厳宗)住職の池田圭誠(いけだけいせい)と申します。昭和初期に私の大伯父にあたる水野圭真和尚が成し遂げた元興寺の復興を、今度は私の代で再度取り組むことになりました。とはいえ、私は現在東大寺に勤め、これまで修二会の練行衆として毎年参籠しておりまして、元興寺の復興をとても自身のみで進めることは叶わない状況です。そのようななか、ありがたいことに地域や有志の皆様のお力添えをいただき、少しずつ復興へと歩み始めたというところです。参拝やお手伝いにおいでいただく方々には、時間の許す限り、この寺のストーリーや、私自身の東大寺僧侶としての過ごし方をお話し申し上げ、ご縁を結ばせていただいております。ぜひこのクラウドファンディングを通じて、全国の皆様ともご縁を持てればありがたく思います。

緊急支援|スリランカでの洪水被害への支援を
#国際協力
- 現在
- 1,191,000円
- 寄付者
- 145人
- 残り
- 59日

靖國の桜を未来へつなぐ。平和への願いと記憶を次世代に|二期支援募集
#地域文化
- 現在
- 4,231,000円
- 支援者
- 201人
- 残り
- 87日

愛知 普門寺|国重要文化財 仏像を守る「仏像館」改修工事にご支援を
#地域文化
- 現在
- 7,510,000円
- 支援者
- 121人
- 残り
- 13日

丸岡城下に新たな歴史を 日向御前・国姫の顕彰モニュメントを未来へ
#地域文化
- 現在
- 7,325,000円
- 支援者
- 106人
- 残り
- 6日

地域に息づく宝を次世代へ!鞆淵八幡神社の修復にご協力ください
#地域文化
- 現在
- 4,590,000円
- 支援者
- 302人
- 残り
- 9日

滋賀の宝を未来に!「新しい琵琶湖文化館」の収蔵庫整備にご支援を
#地域文化
- 現在
- 1,120,000円
- 寄付者
- 28人
- 残り
- 76日

茨木別院|国登録有形文化財「本堂」を後世に。大改修へご支援を。
#地域文化
- 現在
- 845,000円
- 支援者
- 45人
- 残り
- 22日















