終了まであと10日！　～大道芸人とクラウドファンディング

　ゴールデンウィークに家族と出かけた際、公園の広場で大道芸人がジャグリングやアクロバットを披露しているところに遭遇しました。これまでの人生では、こうした場面は素通りすることになっていたのですが、娘が興味津々だったため立ち止まって見学することにしました。

 

　芸がおもしろいだけではお客さんを引き留めておけないので、巧みな話術が必要になります。できるだけ多くのお客さんの足を止め、ショーを最後まで見てもらい、そのうえで投げ銭を集めなければならない。大道芸を見ながら感じたのは、この投げ銭を気持ちよく払わせてくれるかどうかが決定的に大事だということでした。

　「最後まで見たんでしょ？じゃあ、お金払ってくださいよ。タダで楽しませてるわけじゃないんですよ」という雰囲気は気持ちのいいものではありません。大道芸人が芸を愛し、見る人に楽しんでもらいたいと心の底から願っていることが、ユーモアに包まれて観客に伝わったとき、投げ銭をすることすら楽しい経験に変わるように思います。

 

 

　クラウドファンディングも似ているような気がします。一口には言えませんが、プロジェクトについての語りが感情を動かし、支援することそれ自身が喜びとならなければ、支援は集まらないように思います。

 

　「軽トラックを購入したい！」という今回のプロジェクトはどうなんだろうと考えたりしています。感情に訴える何かがあるのか、それとも単なる独りよがりなのか。……考えても、答えの出るものではないですね。その意味では、結果がすべて。どのみち、あと10日で結果が出るのですから、それを楽しみに待ちたいと思います。

 

 

　ちなみに、件の芸人さんへの投げ銭ですが、娘２人にそれぞれ小銭（お札じゃなくて、ごめんなさい……）を持たせて、帽子の中に入れさせました。まだ幼い子どもにお金で何でも買えるなどとは思ってほしくありませんが、たとえば「楽しませてくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えるというようなお金の使い方もあることは少しずつ体験してもらいたいなと思ったからです。

 

　お金は悪事や不幸の原因になることもありますが、お金が媒介となることでそれまでは生じようのなかった出会いが生まれたりもします。クラウドファンディングは、お金というものが持っている、人と人をつなぐという面を活かすもので、とてもおもしろい仕組みだなと思います。

 

 

　話があちこちいって申し訳ありません……。

　引き続きご支援のほど、お願い申し上げます！