アートを発展させるということ

こんにちは。

今週からヒロのいくつかのお店や会社にスポンサーのお願いをして周っています。
制作中のパンフレットに広告を掲載することで掲載料を寄付金としていただくという仕組みです。

ひとりひとりにお話しする中で、いろいろなことを考えさせられました。
ハワイ島のアートをもっと発展させたい、レベルをあげたい、という思いをお話ししたところ、大勢の地元のアーティストのことを差別視しているのでは、というご指摘を受けました。
有名ではなくとも、作品作りが何よりも好きでアートをずっと続けている人たちのことをレベルが低いというのはおかしい、アートを観て感じることは個人で違うのだから、アートをレベルで論じるべきではないというご意見をうかがい、そんなつもりはなくとも、レベルが低いと思っている、そう取られてしまう話し方をしていたのかもしれないと気づきました。

どうしたって私たちは外からきた人間で、ロコ（地元の人々）にはなれない。
外側の人間が自分たちの価値観を押し付けようとしているのではないか？
変わりたくないと思っている人たちを無理やり変えようとしているのではないか？

そんな思いが去来します。

今回のイベントは日本とハワイのアート交流というコンセプトでまとまってはいますが、将来、この先に見据えるものをもっと明確に、掘り下げていく必要があることを痛感しました。
アウトサイダーの立場でありながら町の人々を巻き込むからには言動に責任を持てるように。

そんなことを考えた一日でした。

西園寺京子