信仰とロマンに生きた少年たち 「天正遣欧少年使節」出版プロジェクト始動

「潜伏キリシタン図譜」刊行におきましては、皆さまの多大なる御支援のおかげで無事に刊行することができました。

刊行後は、おかげさまで2022年度上智大学 ソフィア会コムソフィア賞を受賞するなど国内に留まらず海外よりもたくさんの反響がございました。

改めまして皆さまの御厚意に心より感謝・御礼を申し上げます。

ありがとうございます。

今日は、後世に残す文化的な事業として『信仰とロマンに生きた少年たち「天正遣欧少年使節」出版プロジェクト』が新たにスタートしたことをお伝えさせていただきます。

　天正10年（1582年）に長崎を出港した4人の少年。少年たちは、「天正遣欧少年使節」と呼ばれ、現代までその名が伝わっています。少年たちは、苦難の末にヨーロッパの地を踏み、ローマ教皇に謁見しました。異国の地での体験は計り知れない感動に満ちたものでした。その後、再び大西洋、インド洋を経て、長崎に戻ったのは８年後の天正18年（1590）のことでした。

　自分の命を顧みずに海を渡った少年らの心の中は、いったいどのようなものだったのでしょうか。

この度の図譜「天正遣欧少年使節」の刊行は、その歴史的痕跡や事情を伝えるべく、少年たちが持ち帰ったヨーロッパの先進的な文化や、海外で記されている少年たちの資料を改めて検証し新たな発掘に挑み、後世に残す一冊とします。

　本書は、日本語・英語の併記とし、世界の研究機関にも寄贈されます。併せて、今、歴史に例を見ない混迷の世界の中で夢やロマンを見失いがちの若者に「少年使節」の感動を再び伝えたいと願いを込めてプロジェクトをスタートしました。

今回もREDAYFORでクラウドファンディングを行っております。
https://readyfor.jp/projects/Tensho_Mission_to_Europe

皆さまの御支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。