深刻な燃料不足のネパールの冬

ネパール・カトマンドゥ在住の母親より現地の状況をお伝えます。

4月の震災で半壊、全壊した家々は、少しづつ瓦礫の整理をしています。また、各国の支援で建てた仮設住宅、または自分たちで作った簡単な小屋に住んでいます。

その後、雨期を乗り切り、これからという時にインドとの問題が起こり、9月頃から南部の補給路が封鎖されてしまいました。

現在は徐々に回復してきていると言われてますが、実際には、LPガス、ガソリン、ケロシン、薬などがまだまだ足りていません（今のところ20%）

さらにLPガスの備蓄も無くなり、自分たちで薪のかまどを作ったり、電気調理器で食事の準備をします。しかし毎日8時間程停電になるので、まともに炊事も出来ません。

今後、さらに停電時間は増えていくと思います。また各家庭で同時に使用する電気量が多くなり、あちこちで電気器具が壊れるということが起こっています。

ガソリンは、通常1リットルrs106（約121円）ですか、ブラックでrs300～400（約344～458円）で売られており、街中では常に渋滞が続いています。その脇では、ガソリンスタンドに並ぶ車、バイクが長い列をなしています。奇妙な光景です。

レストランでは、通常の食事が出せない為、限定メニューのみで営業しているところが多いです。

今後も、しばらくこの状態が続くと思われます。人々は本当に苦しみながら生活しています。まずは、一刻も早く国と国との間で問題を解決して欲しいと思います。