【残り5日間】今日は火野正平さんのことについてお話ししたいと思います！

こんにちは、保護わん 巽です。

今回、初めて文章として火野正平さんについて書かせて頂きます。

 

もうとにかく、吾輩の声として、火野正平さんのお声と演技がハマりすぎていると、映画を観た皆さんならどなたも思われたことでしょう。

ある上映会場で火野さんの吾輩の声が良かったかについて尋ねたところ、大拍手の渦となりました。

火野正平さんのファンの方も多く劇場に足を運んでくださいました。

 

火野正平さんからは、以下のような舞台挨拶用のコメントをいただいており、上映会の初期ではこのコメントを読み上げさせて頂きました。

 

「今回、ご縁があって"吾輩"の声をさせてもらいました。

昔から俺は犬が大好き。犬は俺の相棒なんだ。

みんな見てね～！」

 

とても純粋に犬を愛し、素朴に率直にその気持ちをまっぐに、犬に伝えられる方だと思いました。

それを感じていたのが、あの13年間続いた長寿番組NHKBSの「こころ旅」です。

この番組の中で、各地の犬たちに対する火野さんの様子に、この方の犬好きはちょっと尋常でないな、と思っていました。

そうして、映画の構成を「吾輩は猫である」からもじる事を考えた時に、ますば火野正平さんの存在が浮かびました。

思い立ったらすぐに行動を起こすのがモットーでしたので、火野正平さんへラブレターを送ったわけです。

そして、なんと、火野さんご本人のご快諾を頂いたのです！

更になんとノーギャラで受けて下さったのです！！

 

ナレーション(吾輩の声)収録の当日は1月半ばでけっこう寒かったことのを覚えています。

マネージャーさんが運転するワゴン車でお越しになった火野正平さんの私に対する初対面の最初のセリフでこうでした。

「ちょっと今日俺熱があるんだ、37度」

驚きましたが冗談かなとも思いました。

それも、そうおっしゃる火野さんのご様子も声の感じがまるで同じだっためです。

次に火野さんは

「コロナの検査をしてきて、大丈夫だったから」

と笑みながらおっしゃいました。

なんだか、火野さんらしい律儀さと真面目さを感じたのでした。

火野さんはスタジオ収録の日程移動についての困難を知っていらして、体調を押してでも来て下さったのだと思います。

 

駐車場からスタジオまでの移動中に、私が火野さんに伺ったのは、今回の吾輩の声を引き受けてくださった決め手です。

火野さんは冗談めいて怒ったよな言い方で

「犬のことっていうから、しょうがないだろ！」

とおっしゃいました(笑)

 

スタジオで簡単な打ち合わせを行いました、火野さんは台本のセリフの内容についてや読み方について、意見や提案をしてくださいました。

ノーギャラの仕事だからという妥協が一切なく、プロフェッショナルを感じました。

 

収録は順調に進みました。

私は昔取った杵柄で、精一杯でしたが、火野さんは流石のベテランで次々と消化して進んでいきました。

火野さんは寒気などと戦いながらのことで、空調を調整したりしながら収録の終了となりました。

体調の悪い中、約3時間に及ぶ収録はキツい物だったと思いますが、その苦を一切見せることなく収録後に

「また体調のいい時に会いましょう！」とおっしゃって下さったのでした。

最後に駐車場で、火野さんは私を振りかって聞かれました

「俺、保護犬のために、少しは役に立った？」

 

私にとって吾輩としての火野正平さんの存在はとても大きいものでした。

ですから亡くなったことは衝撃であり、その喪失感はなかなか厳しいものでした。

現在、続編の制作のためのクラウドファンディングを行なっていますが、もし実現したならばもう一度吾輩の声としてお願いしたかったです。

 

改めまして、火野正平さんのご冥福をお祈りいたします。

本当に、心より、ありがとうございました。

それしかありません！

 

R7年10月19日

保護わん　巽 祐一郎

 

p.s.相変わらず映画続編制作のクラファンのご支援の状況はかんばしくありません。

あと5日間になってしましました！

 

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https://readyfor.jp/projects/hogowan6

 

どうぞ、どうか、よろしくお願いいたします