血液検査でがんの早期発見・再発予測に挑戦!新技術の社会実装を推進

寄付総額
目標金額 4,700,000円
- 寄付者
- 377人
- 募集終了日
- 2025年9月29日

医療の未来を守り、育てる。膵がん治療の開発・力ある若手外科医の育成
#医療・福祉
- 現在
- 17,613,000円
- 寄付者
- 350人
- 残り
- 15日

新たな命を守る1分がここにある。新生児専用救急車の更新にご支援を
#子ども・教育
- 現在
- 47,783,659円
- 寄付者
- 1,361人
- 残り
- 8日

生まれつきの心臓の病気「先天性心疾患」 遺伝子解析から未来の医療へ
#医療・福祉
- 現在
- 8,403,000円
- 寄付者
- 242人
- 残り
- 29日

国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける
#子ども・教育
- 総計
- 679人

地域医療を守るため、ともに走ろう|ドクターカー更新プロジェクト
#医療・福祉
- 現在
- 7,093,000円
- 寄付者
- 251人
- 残り
- 29日

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 59,525,000円
- 寄付者
- 2,849人
- 残り
- 29日

済生会川口乳児院|子どもたちに安心と愛を。46年ぶり施設建て替えへ
#子ども・教育
- 現在
- 13,229,000円
- 寄付者
- 668人
- 残り
- 22日
プロジェクト本文
【成立のお礼】
「血液検査でがんの早期発見・再発予測に挑戦!新技術の社会実装を推進」のクラウドファンディングは、2025年9月29日23時をもって終了いたしました。
クラウドファンディングのページから377名の皆様から、そして、熊本大学基金を通して複数名の皆さまからご支援を頂き、最終的にはネクストゴールの11,000,000円を超えるご支援を頂きました。心より感謝申し上げます。
本プロジェクトは、皆さまからの温かく力強いご支援を頂き、これから速度を上げて推進していく所存です。プロジェクトに関わるメンバー全員が一丸となって、少しでも早く皆様のもとに届けられるよう全力で取り組んでまいります。
今後の本プロジェクトの状況や私たちの活動につきましても、本ホームページで報告・共有していきたいと思っています。引き続き見守って頂き、変わらぬご支援を頂けると嬉しいです。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
万が一、ご支援が間に合わなかった・・・と思われる方がいらっしゃいましたら・・・
熊本大学では 「熊大基金」 というご寄附の窓口がございます。
熊大基金HP
https://kikin.jimu.kumamoto-u.ac.jp/
詳細は、HPの「お問い合わせ」よりお尋ね頂くか、下記の「活動報告」のページをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/i-SCan/announcements/397302
2025年10月6日 追記
熊本大学 大学院先端科学研究部 中島雄太
熊本大学 大学院生命科学研究部 岩槻政晃
熊本大学 大学院先端科学研究部 北村裕介
皆さまからのご寄附をもとに目指す、がん医療の「未来」
がんは日本人の2人に1人が罹患し、3人に1人が命を落とす深刻な疾患です。現代医療において克服すべき大きな課題の一つですが、現在の診断で使われている医療画像診断では、小さな段階のがん(腫瘍)(しゅよう)を見つけ出すことが難しく、がんの早期発見・早期治療を阻む大きな壁となっています。
私たちは、がん患者さんの血液中にごくわずかに存在するがん細胞(循環腫瘍細胞:CTC)を検出するデバイスの開発に取り組んでいます。これまでの診断法では困難であったがんの早期発見や再発・転移の早期検出を可能にする新しいがん医療技術の開発に挑み、がんで苦しむ患者さんとその家族の未来に貢献し、がん医療のさらなる発展を目指します。
本技術の詳細は、以下の動画や本プロジェクトページにて解説しています。
血液1 mLの中に赤血球や白血球などの血球細胞は約50億個あるといわれています。がんに罹患した人はその初期から、血液1 mLの中に1個~10個程度のがん細胞(循環腫瘍細胞)が含まれており、この「50億分の1個のがん細胞」を見つけ出すことができるデバイスを開発しています。
開発の現在地点と、クラウドファンディングへのご寄附のお願い
血液の中にまぎれ込んだがん細胞(循環腫瘍細胞)をがん診断のターゲットにすることで、誰でも手軽に受診できるがん診断を実現する未来につなげたいと考えています。現在は、がん患者さんにご協力いただきながら臨床実験を進めている状況です。これまでに約70例の検体を用いて検証を進め、90%以上の正答率で検出に成功しています。この技術を実用化するためには、多くのがん患者さんの検体を用いて評価を進めることが必要です。
熊本大学病院消化器外科との連携により、消化器系のがん患者さんから多くの賛同を頂き、血液検体をご提供頂けるようになりました。しかし、その検体の評価を行うための人材が不足しており、研究協力をお断りするケースが増えてきました。
この状況では、プロジェクトの推進にブレーキをかけてしまうことになるため、多くの皆様からのご寄附で人材を雇用し、プロジェクトを加速度的に進めたいと考えております。皆さまからのご支援をお願い申し上げます。

熊本大学大学院先端科学研究部医工学部門 准教授の中島雄太と申します。
私は機械工学、特にマイクロ・ナノ工学技術を用いたものづくりが専門ですが、子供の頃は医師や薬剤師などの医療の道に興味がありました。しかし、ものづくりを通して多くの人たちを幸せにすることができるのではないかと考え、医師のように目の前の患者さんを治すことはできませんが、工学分野から開発を進める医療機器を通して世界中の人々に貢献することを考えるようになりました。

いろいろなことを学ぶうちに、半導体という小さなものを作る技術を使って細胞を扱う技術があることを知り、それを応用して医学や薬学などに結び付けたいという気持ちが強くなりました。
① 半導体加工技術をもとに、細胞を扱うことができる理由
生体を構成する細胞の大きさは10~100μm程度の大きさです。
この大きさの細胞を、人(メートル級のサイズ)が扱おうとすると、そこには10の4~5乗のサイズ差があるので、扱うことが困難です。人が容易に扱うことができる道具は数cm~1m程度の大きさ、つまり、操作する側とされる側が同じ程度のサイズであれば扱いやすいということになります。
また、半導体加工技術を用いて製作されるデバイスは、数10μm~数mm程度の大きさです。
さまざまな電子機器を小型化するための重要な技術で、電子回路の一本一本の電極を密集して集積化する必要があるため、微細な加工を必要としています。
生体を構成する細胞を扱うためには、半導体加工技術によって作られるツールはちょうど扱いやすいサイズと言えます。

当研究室では、ナノ・マイクロ工学技術や機械工学技術を基盤として医療診断や治療、創薬などのライフサイエンス分野へと貢献できるツールの開発を行っています。その一つが今回のプロジェクトである、がん患者さんの血液中にごくわずかに存在するがん細胞を検出する、手のひらサイズの小さなデバイスの開発です。
② 「血液」からがんの診断を目指す理由
勤めている人であれば、毎年1回の健康診断の際に血液検査を行います。つまり、血液検体でがんを診断することができれば、大きな負担をかけることなく、多くの人ががん診断を受診でき、早期発見・早期治療につながると考えました。非侵襲的で繰り返し行える採血でがんの診断ができることは、患者さんだけではなく医療従事者の負担を軽減し、ひいては医療経済的にも有用と考えます。
また、現在のがんの診断は、内視鏡下生検やCTなどの画像診断によるものです。内視鏡、生検は侵襲的であり、CTは少ないながらも放射線被ばくの問題があります。加えて、画像診断の分解能(どの程度まで細かく確認できるかを示す指標)は、技術的な限界により数mm程度です。
小さな病変は境界が不明瞭で周囲の構造に埋もれてしまうため、見つけることが困難だといわれています。場合によっては手術など、侵襲的な処置により診断を決定しないといけない場面もあります。また、わずかながん細胞の存在の有無が大きく治療方針を変えることもあります。

このプロジェクトを立ち上げた大きなきっかけは、2013年に岩槻先生と北村先生に出会ったことです。
岩槻先生は消化器外科を専門とする臨床医であるとともに、微量がんや希少がんをはじめとする新しいがん診断やがん治療に取り組む研究者でもあります。北村先生は分析化学を専門とし、特に遺伝子や核酸を用いた分析を得意とする研究者です。私はナノ・マイクロ工学をもとに小型・ポータブル型のデバイスを開発し、それを用いて細胞の操作をすることを得意とする研究者です。
この3者のがん医療に対する想いや研究者としての強み、プロジェクトを推進するための目的がぴったりとマッチし、手軽に受診できるがん診断の実現を願う共通認識をもって取り組んでいます。

研究成果を出しながら仲間集めを進めた結果、製造ができる企業や医療機器の製造販売業を持つ企業、薬事や認証に強い専門家、上市・事業化経験者など、それぞれの必要分野に強い仲間からさまざまな形で協力を得ることができるコンソーシアムも立ち上げました。
私たちはこれまでに、半導体加工技術と精密電鋳(でんちゅう)技術、遺伝子工学技術、3Dプリンティング技術などの工学的な技術を駆使することによって、微細な切り紙構造をもち動的に変形することができるマイクロフィルタデバイスを開発しました。

このマイクロフィルタデバイスでは、がん細胞に多量に発現するマーカータンパクをターゲットにして検出しています。このマーカータンパクに特異的に結合する核酸アプタマーと動的に変形するマイクロフィルタを組み合わせることで、がん細胞のみがマイクロフィルタ上に捕獲され、それ以外の血液細胞(赤血球・白血球など)はマイクロフィルタ上から流れ出ていきます。
この技術を用いて、血液中に存在する微量がん細胞を選択的に検出できることを実証してきました。

開発したマイクロフィルタデバイスは、臨床的には未承認で開発中の検査法ではありますが、現行の検査法(画像診断や腫瘍マーカーなど)では全て陰性判定であった症例に対して、本手法が唯一の陽性の判定を示し、主治医の所見を支持する結果になりました(14th International Gastric Cancer Congress、第60回 日本癌治療学会総会にて発表)。
また、がんの治療開始後の経時的なモニタリングを行った評価では、患者さんの体が抗がん剤に耐性を持ったタイミングを見極められることを示唆しました(American Association for Cancer Research (AACR) ANNUAL MEETING 2023、第81回 日本癌学会総会にて発表)。
これらの結果は全て患者さんへフィードバックしているのですが、これらの成果・実績を信頼いただき、今では自ら検査に関するお問い合わせをくださる患者さんもいらっしゃいます。そのような方々の思いを大事にして、開発に邁進してきました。
③ 循環腫瘍細胞を早期に検出する意義と、国内外での技術開発について
循環腫瘍細胞の役割は、現時点で良くわかっていないことも多いですが、がんの転移に関係していると言われています。がんが難治たる所以は、転移、再発をきたし致命的になることです。
がんの治療成績の向上には、正確な診断とそれに基づいた治療を早期に行うことが重要です。転移・再発をきたす前に、いち早く血液中の循環腫瘍細胞を検出することは、治療方針にも大きく影響を与えます。また、循環腫瘍細胞が存在すれば、その循環腫瘍細胞こそが治療標的にもなります。
血液中のがん細胞を調べることは、関連する技術開発も国内外で進んでおり注目を集めている分野です。有名なものにアメリカのFDA(食品医薬品局)に承認された装置があり、7.5 mLの血液中にがん細胞が何個存在するのかを調べるものですが、日本では薬事承認は得られていません。5年ほど前までは自費による検査ができましたが、1回の診断に20万円程度かかるため普及せず、現在は日本から撤退しています。近年では、血液中のがん細胞を濃縮する技術もアメリカのFDAの承認を得ました。また、日本でも複数の技術開発が行われています。
本プロジェクトでは、開発してきたマイクロフィルタデバイスの実用化に向けて推進するために、熊本大学病院消化器外科との連携により、実際の消化器がん患者さんの血液検体を用いた臨床試験を実施し、開発したマイクロフィルタデバイスとその診断法の有用性や実用性を実証します。
これまでの基礎技術の開発にあたっては、科学研究費補助金や経済産業省のプロジェクト、熊本県の助成金、財団の補助金、企業との共同研究費、学内の研究支援助成などのさまざまな予算を活用しながら取り組んできました。
基本技術が確立され、臨床検体を用いた評価を行うステップに入ったことから、基礎研究を推進するための助成金や補助金には応募することができず、研究を推進するための予算確保が困難になってきています。皆さまからのご寄附により、以下の研究を進めてまいります。

● 臨床研究の詳細について
臨床研究の目的
患者さんの血液検体を用いた評価をさらに促進し、そこで得られるデータから
① 医療現場で使用可能であることを対外的に示すこと
② 上記に加え、将来の医療機器承認に向けた取り組みを促進すること を目指しています。
臨床研究の対象者
本研究では、消化器がんの患者さんを対象としています。がん全体の中で消化器がんは約半数を占めており、画像検査では検出しにくく、転移・再発形式をとることが多く、難治性のがんと言えます。
臨床研究における検証の内容

本クラウドファンディングへいただいたご寄附の使いみち
・人件費
・消耗品費
・その他諸経費
・クラウドファンディング手数料、管理運営費
今回のクラウドファンディングは目標金額を470万円とし、主として本プロジェクトを推進するための人件費として利用します。これまでに開発したマイクロフィルタデバイスを用いて血液検体からがん細胞を検出する研究を遂行する人員を雇用する予定です。また、消耗品費として研究で利用するピペットや手袋、採血管や、がん細胞と血液の細胞を見分けるための蛍光試薬などを購入する予定です。
※本研究の実施にあたっては、熊本大学倫理委員会による承認をすでに得ております。
※本研究の実施完了予定・寄附金の使用完了予定はともに、2026年度末を予定しております。
本プロジェクトが進行すれば、消化器がんの患者さんだけではなく、頭頸部がんや肺がん、乳がんなどの、さまざまな臓器のがん患者さんへの展開を推進したいと考えています。
マイクロフィルタデバイスを使い、1 mLの血液中にわずかに存在するがん細胞を見つけることは、がんの早期発見だけでなく、がん患者さんの治療中の経過観察や再発のチェックにも有効です。抗がん剤治療を受けている患者さんの血液を調べ、がん細胞が減っていれば抗がん剤が効いていることがすぐにわかるかもしれません。また、がんの切除手術を受けたあとに、再発していないかどうかの確認にも活用できる可能性があります。
これらのように、血液検査によって「がん患者さんの現状」を手軽に検査することを可能にするための検証を、これからも積み重ねていく必要があります。

検査数を増やして信頼性が保証できるようになれば、健康診断などで実施する採血の中から1 mLだけ分けてもらい、がんの診断をすることも考えられます。多くの症例での評価を行い、有効性や信頼性を証明する必要があるため、ここまでの道のりはもう少し長いと思われますが、これを実現することができれば、世界中の人々が手軽にがんの検診を受けて、早期発見や早期治療ができる未来への道がひらけます。
本プロジェクトの成果によって、がんによって苦しむ人や亡くなる人を減らし、患者さんやその家族の未来に貢献できることを信じて、この挑戦を続けていきます。

国立大学法人熊本大学 学長
小川 久雄
この度は、本プロジェクトのクラウドファンディングページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
医療の進歩により、がんは早期であれば治療が可能な時代になりつつあります。しかし、原発性がんに加え、再発や転移に関しては、依然として早期発見が困難な状況が続いています。本研究は、熊本大学における医工連携のもと、約10年にわたり培ってきた基礎技術の成果です。開発したデバイスには、半導体加工技術が駆使されており、まさに熊本大学の強みを活かしてがんの早期診断や再発・転移のモニタリングを可能にする新たな挑戦を進めています。
この技術を実臨床へと展開し、社会実装を実現するために、そして、がん医療の未来を共に切り拓くために、皆さまの力強いご支援を心よりお願い申し上げます。

国立大学法人熊本大学 工学部長
井原 敏博
初夏の候、皆さまにおかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より本学工学部の教育・研究活動に格別のご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
本学では、医学と工学を融合させた取り組みとして、「少量の血液からがんを診断するシステム」の開発を推進しております。これは、迅速かつ低侵襲的にがんを検出できる革新的な技術を目指すものです。具体的には、被験者の体液中に含まれるがん細胞(初期のがんの組織からこぼれ落ちたもの)を、特殊なフィルターを利用して選択的に捕まえて分析する技術であり、将来的には多くの方々の健康と命を守る手段となることが期待されます。
この重要な研究を推進するため、この度、クラウドファンディングを通じて皆さまのご支援をお願いすることと致しました。皆さまからのご支援は、装置の試作、実証実験に使用し、これは社会実装に向けた重要な第一歩となります。未来の医療を形づくるために、そして何より、がんという病と向き合う多くの方々の力になるために、ぜひ本プロジェクトにご賛同いただき、温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

熊本大学大学院 生命科学研究部長
尾池 雄一
がんをもっと早く、もっと確実に見つける――そんな夢のような技術が、熊本から始まろうとしています。
わずかな血液から、微量ながん細胞をキャッチできるこの検出機器は、がんの早期発見や再発予測に革新をもたらす可能性を秘めています。患者さんの未来を守るために、そしてがんで悲しむ人をひとりでも減らすために、熊本大学医学部もこの挑戦を全力で応援しています。どうか皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします
公益財団法人 がん研究会がん研究所 発がん研究部部長
石本 崇胤 様
私はがんの転移や再発の鍵を握る細胞の正体を明らかにする研究を行っています。私もこのフィルターを使用して、実際にがん患者さんの血液中に潜むわずかながん細胞をキャッチし、そのがん細胞がどのような特徴を有するのかを研究しています。
この細胞を正確に捉えることができれば、がんの診断や創薬は飛躍的に進みます。この技術が日本だけでなく世界中の研究者に届けば、がん研究は新たなステージへと進むはずです。患者さんの未来を変えるこの挑戦に、どうか皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
株式会社堀場製作所 バイオヘルスケア本部 副本部長(開発担当)
メディカルソリューション部 部長
吉岡 和憲 様
リキッドバイオプシーは、血液や尿の中に含まれている遺伝子やがん細胞を解析し、がんの診断、治療効果の予測、再発の早期診断を低侵襲に行うことができます。リキッドバイオプシーのなかでも、CTC(がん組織から剥離し血液中に循環しているがん細胞)の解析は、がんの転移メカニズムの解明、病態のモニタリング、早期発見に非常に有効です。
CTCは、1mL中に赤血球50億個に対し100個未満で、CTCの捕獲は非常にチャレンジングな試みです。熊本大学が開発したマイクロフィルタデバイスはユニークな構造でCTCを効率的に捕捉でき、今後のがんの臨床研究に大きく貢献する技術です。堀場製作所も、このマイクロフィルタの技術開発に協力しています。我々のチャレンジに是非、応援とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

熊本大学大学院 先端科学研究部 准教授
中島 雄太
私は、ナノ・マイクロ工学や機械工学の技術を基盤に、医療診断・治療・創薬・再生医療といったライフサイエンス分野に貢献できるツールの研究・開発に取り組んでいます。学生時代、がん患者さんの血液中にはごくわずかにがん細胞が混入していることを知り、「この微量ながん細胞を何とかして検出し、がん医療に役立てたい」と強く思うようになりました。
2013年に熊本大学に着任し、岩槻先生や北村先生、共同研究企業、そして多くの支援機関の皆さまと出会ったことで、本プロジェクトを本格的に推進することができました。約10年に及ぶ研究を経て、現在では実際のがん患者さんの検体を用いた評価が可能となり、私たちの技術を信頼し、自ら評価実験にご協力くださる患者さんもいらっしゃいます。
このプロジェクトを通じて、本技術をより多くの方々に届け、がん医療の未来に貢献していきたいと考えています。皆さまからのご支援が、私たちの研究の大きな力となります。どうか温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

熊本大学大学院 生命科学研究部 消化器外科学教授
岩槻 政晃
私はこれまで外科医として進行がんの治療に手術という武器で挑んできましたが、完全にがんを取り除いても、術後に再発してしまう患者さまがいらっしゃいます。これは、画像には映らない微量ながん細胞がすでに体内に潜んでいるためと考えられます。
私は10年以上にわたり、わずかな血液からその“見えないがん”を検出する技術の研究に携わってきました。がんの早期発見と再発予測を可能にし、最適な治療を届けるために、本プロジェクトにかかわってまいりました。
皆さまのご支援が、がん診療の未来を切り拓く力になります。皆さまのご理解とお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

熊本大学大学院先端科学研究部 助教
北村 裕介
私は、核酸化学および分析化学の知見を基盤として、日々さまざまなバイオ分析ツールの研究開発に取り組んでいます。中でも注力しているのが、「核酸アプタマー」の活用です。核酸アプタマーは、抗体のように特定の標的分子に高い選択性で結合する特性を持つ、次世代の分子認識ツールとして注目されています。私は、米国フロリダ大学への留学中に核酸アプタマーに関する知識と技術を深めてまいりました。これまでの経験を活かし、本プロジェクトにて「血中に存在する微量ながん細胞を検出するオンサイト診断法の開発
」に挑戦しています。この技術が実用化されれば、がんの早期発見や個別化医療に大きく貢献できると信じています。
未来の医療を切り拓くイノベーションの実現に向けて、私たちの挑戦にご賛同いただけましたら、ぜひ本プロジェクトへのご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
本プロジェクトへのご寄附は熊本大学へのご寄附となり、確定申告を行うことにより2025年の税制上の優遇措置が受けられます。
領収書の発行日とお手元に郵送される予定月
領収書の発行日は、原則として本クラウドファンディングの募集終了日(2025年9月29日)以降、READYFOR株式会社より熊本大学に寄附金の入金されたことを確認後、2025年11月頃の発行となります。郵送しお手元に届くのは、2025年12月末までを予定しております。
寄附者が個人の場合
個人が行った寄附金については、一定額を所得税の課税所得から控除することができる「寄附金控除」の制度が設けられています。
本学へ寄附をされた場合は、(1)所得控除制度が適用され、寄附金額(総所得金額の40%を上限)から2,000円を差し引いた額が課税所得から控除されます。
※詳しくは文部科学省HPをご確認ください。
個人住民税の軽減について
寄附金の額が年間2,000円を超える場合、寄附をした翌年の1月1日現在熊本県内にお住まいの方は、次の金額が住民税額の控除対象となります。
控除対象額=(寄附金額-2,000円)×(4%[県民税]+6%[市区町村税])
※寄附金の額が年間の総所得金額等の30%を超える場合は30%を限度とされます。
※本学への寄附金を控除対象寄附金にしていない市町村の場合は「県民税(4%)」のみが控除となります。
※所得税と住民税の両方の控除を受けるためには、「寄附金証明書」を添えて所轄税務署で所得税の確定申告の手続きをしていただくこととなります
※住民税の控除のみを受ける場合は、「寄附金領収書」を添えて住所地の市区町村に申告してください。
(詳細につきましてはお住まいの市区町村税務担当課へお問合せください。)
寄附者が法人の場合
本学への寄附金の全額が法人税法上の損金に算入されます。
※詳しくは文部科学省HPをご確認ください。
▽本プロジェクトでは、必ずしも記載されているスケジュール通りに進行でき、想定していたとおりの結果が得られるとは限りません。計画等に大幅な変更が生じる場合にも、活動報告などを通じてお知らせしながら、みなさまのご寄附を大切に活用して関連した研究を継続いたします。
▽ご寄附の前に、利用規約を必ずご一読ください。
▽プロジェクト達成後の返金やキャンセルは、ご対応いたしかねますので、何卒ご了承ください。
▽本ページに掲載されている個人を特定できる写真は、本人の掲載許可を得ております。
▽銀行振込によるご寄附の場合、振込手数料は寄附者さまでのご負担をお願いいたします。
▽ご寄附完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
▽ギフトにつきましては、第一目標金額の達成後は、既にご寄附いただいたコースから別のコースに変更することはできませんので、ご了承ください。
▽ご寄附確定後に、アカウント情報を変更した場合でも、ご寄附時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄附時に入力いただいた宛名と住所にギフトの品をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。
▽ 本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
▽ご寄附に関するご質問はこちらをご覧ください。
第一目標達成のお礼と第二目標(ネクストゴール)への挑戦について
90名を超える多くの皆さまから心のこもったご支援をいただき、おかげさまで第一目標470万円を早期に達成することができました。力強い応援や温かいご寄付、そしてプロジェクトの周知など、改めて心より感謝申し上げます。
皆さまから寄せられた期待や激励のメッセージは、私たちプロジェクトメンバーにとって大きな支えであり、今後の推進力となります。血液検査でがんの早期発見と再発予測を実現する技術を確立し、社会実装に向けて着実に歩みを進めてまいります。
本クラウドファンディングは、開始したばかりであり、残り1か月半以上の期間がございます。このたび、プロジェクトの継続的な発展とさらなる展開を目指し、第二目標(ネクストゴール)として「1,100万円」に挑戦させていただくことにいたしました。ネクストゴールでは、現在取り組んでいる胃がんや食道がんの症例に加え、膵臓がんや大腸がんへと実施症例を拡大するための研究資金に充てさせていただきます。

いただいたご支援は、主に以下のような目的に活用させていただきます。
・各種がん患者さんからの検体収集および解析に必要な評価機器や消耗品の整備費
・検体の評価・解析を行う研究スタッフの人件費
・社会実装に向けた臨床研究の体制整備費(倫理申請や連携機関との調整等)
このプロジェクトの成果は、がんによって苦しむ人や亡くなる人を減らし、患者さんやご家族の未来に貢献できると信じ、挑戦を続けてまいります。どうか今後とも、変わらぬ応援とご支援を賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年8月6日 追記
熊本大学 大学院先端科学研究部 中島雄太
熊本大学 大学院生命科学研究部 岩槻政晃
熊本大学 大学院先端科学研究部 北村裕介
- プロジェクト実行責任者:
- 中島雄太(熊本大学大学院先端科学研究部)
- プロジェクト実施完了日:
- 2027年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
熊本大学にて、従来の診断法では困難であったがんの早期発見や再発・転移の早期検出を可能にする新しいがん医療技術の開発に挑んでいます。本クラウドファンディングを通していただくご寄附は、プロジェクトの人件費、消耗品費、その他諸経費、クラウドファンディング手数料、管理費として活用いたします。
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ギフト
3,000円+システム利用料
3千円|マイクロフィルタデバイスで切り拓く、未来のがん医療に向けてのご寄附
・お礼のメッセージ
・寄附金領収書
・研究報告書(PDF)
※寄附金領収書の発行日は、原則としてREADYFOR株式会社より熊本大学に寄附金が入金される11月10日を予定しております。その後領収書を発行・郵送し、皆様のお手元に届くのは、2025年12月末までを予定しております。
- 申込数
- 153
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2027年4月
10,000円+システム利用料
1万円|マイクロフィルタデバイスで切り拓く、未来のがん医療に向けてのご寄附
・お礼のメッセージ
・寄附金領収書
・研究報告書(PDF)
・クラウドファンディングHPでのお名前掲載(希望者のみ、活動報告ページでの掲載)
※寄附金領収書の発行日は、原則としてREADYFOR株式会社より熊本大学に寄附金が入金される11月10日を予定しております。その後領収書を発行・郵送し、皆様のお手元に届くのは、2025年12月末までを予定しております。
- 申込数
- 167
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2027年4月
3,000円+システム利用料
3千円|マイクロフィルタデバイスで切り拓く、未来のがん医療に向けてのご寄附
・お礼のメッセージ
・寄附金領収書
・研究報告書(PDF)
※寄附金領収書の発行日は、原則としてREADYFOR株式会社より熊本大学に寄附金が入金される11月10日を予定しております。その後領収書を発行・郵送し、皆様のお手元に届くのは、2025年12月末までを予定しております。
- 申込数
- 153
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2027年4月
10,000円+システム利用料
1万円|マイクロフィルタデバイスで切り拓く、未来のがん医療に向けてのご寄附
・お礼のメッセージ
・寄附金領収書
・研究報告書(PDF)
・クラウドファンディングHPでのお名前掲載(希望者のみ、活動報告ページでの掲載)
※寄附金領収書の発行日は、原則としてREADYFOR株式会社より熊本大学に寄附金が入金される11月10日を予定しております。その後領収書を発行・郵送し、皆様のお手元に届くのは、2025年12月末までを予定しております。
- 申込数
- 167
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2027年4月











