クラウドファンディングをきっかけに繋がった「ご縁」

みなさま、ご無沙汰しています。

市木木綿を未来へ紡ぐ会、織元の向井浩高です。

 

 

先日、市木木綿の工場で心暖まる再会がありました。

始まりは、昨年の6月にいただいたお電話でした。

クラウドファンディングの映像を見られた、津市にお住まいの女性から「向井さんが使っている織機は須山式力織機ですか？今でも動いていますか？」とご質問をいただきました。

私が使っているのは、約100年前に作られた須山式力織機です。

私「そうですよ、須山式力織機です、今も動いていますよ」

女性「須山式力織機は、亡くなった私の父と祖父が、浜松市の工場で作った物です。もう一度、動いている力織機を見たいと思って探していましたが、やっと見つけました。」

と感極まった涙声で言っていただきました。

 

その方は、お父様とお祖父様が作られた力織機がやっと見つかって感動されていました。そして私も、鳥肌が立つほど感動しました。

 

 

「必ず見にいきます。」「お待ちしています」と約束を交わし、1年半が経ちました。

 

その方が、遂にお二人の妹さんと旦那様の4人で市木の工場に来てくださいました。

 

お父様やお祖父様か写った写真もお持ちいたたき、実際に動いている須山式力織機と何十年ぶりの再会をとても喜んでおられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も、市木木綿を織るのに使っている力織機を、どんな人が作っていたのか興味津々で、お父様やお祖父様がどんな方だったかなど色々なお話しを聞かせていただきました。

創業者が、曾祖父様であったことや、当時の浜松の様子など貴重なお話しが聞けました。

私が使わせていただいている力織機の新たな歴史が分かり、感激でした。

聞けば、由美子さんは、10年くらい市木木綿のことを知っていたそうです。

それが、クラウドファンディングのニュースをテレビで見たことがきっかけで、本当に動いている姿を映像で見て、問い合わせてきてくれたということでした。

市木木綿と、このクラウドファンデイングが結んでくれたご縁に、私も妻も大変感動しました。

 

市木木綿は、この古い力織機がないと作ることはできません。　

これからも先人の方々から代々使われてきた織機を大切に使っていきたいと思います。

 

改めまして、クラウドファンディングでご協力くださった皆さま、応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

今後とも市木木綿を宜しくお願い致します。

 

市木木綿を未来へ紡ぐ会

織元　向井浩高