イラク情勢：モスル市奪還と避難民

皆さま

 

こんにちは。IVYイラク事務所の片野田です。

今日は、イラクの情勢と避難民について書きます。

 

イラク政府は、昨年10月、過激派組織ISの支配下にあったイラク第2の都市、モスル市を奪還するための軍事作戦を開始しました。周辺の村々から始まり、市街地での戦闘も続きました。

 

モスル市は2017年7月に解放されましたが、この過程で多くの方々が避難しました。作戦開始から1年以上経った今でも、この作戦の影響で79万人が避難生活を送っています。現在も、イラク西部では、政府とISの戦いが続いています。

 

 

IVYは、昨年の冬にも、モスル周辺から逃れてきた1万人以上に、冬服や生活物資を配布しました。軍事作戦は7月までだったので、昨年の冬が終わってから新たに避難し、今年の冬を越す準備が出来ていない方々がたくさんいます。

 

今回のプロジェクトでは、5000人に冬服を配布する予定です。もちろんキャンプに住む方々全員に配布をしたいので、体が大きな人のために、特大サイズのコートを600着購入します。

 

キャンプに暮らす方々は多くの困難を抱えていますが、せめて暖かい冬を越せるように、私たちが支援をしたいと思います。

 

 

（昨年の避難民キャンプでの越冬支援）