貧困層クラスの星、シャコーイ君19歳！

さて、今回はゲットープログラムからもう一人の選手を紹介させていただきたいと思います。シャコーイ君19歳。11年前、Marvaley Primaryという小学校でスカウトしました。

 

2008年放送の「グッと地球便」の際にも出ていました(YouTubeで完全版見れます)。こちらの少年です。

 

 

こんなに細かったんです。

 

 

こんなに細くても、私のセレクションにひっかかったという事は、何か光るものがあったはず！なんですが、実際練習を初めてみると正直体操のセンスはそんなになく（イコール私の選手の能力を見抜くセンスもそんなになく）、走らせてみるとふらふらするし、声は全然でない＆聞こえないし、お母さんがしっかりしていないもんだからあまり練習にこないしで、始めた当初はなかなか上達しませんでした。

 

ただ、彼にはジャマイカ人らしくない、本当にジャマイカではなかなか出会えない、すごい強味があったんです。

 

筋トレが大好き、練習が大好き、痛いの大好き、積み重ねるのが大好き。「どM」で「忍耐力」があり、「真面目」だったんです。

 

 

今ではこんなに腕がゴツくなり、吊り輪が得意種目になりました！ちなみに右のチェーンのついてる水色のトタンが、彼の家の入口です。

 

ゲットーに住み、多くの教育機会にも恵まれていない中、どうしてあのお母さんから、こんな子が出来上がったんだと本当に不思議でしょうがないんですが、そんな一面を持った彼、徐々に上達し(今でも床と跳馬はからっきしですが・・・)、吊り輪ではなかなかいい技の裁きをするようになってきました。アメリカの大会でも、吊り輪では50人いたレベル10の選手の中でも上位に入賞しました（アメリカのジュニアプログラムの総称で、Lv10は一番高いレベル）。

 

今では西田ジムでコーチとして勤務しつつ、吊り輪とあん馬のスペシャリストとして、世界選手権デビューを目指しています！

 

そんな彼からもインタビューをいただきました。2008年から2011年までいた一番最初の西田ジム。今回できる新体育館のまさに5分の1程度の狭い体育館でしたが、そこでの時間は、彼の健全な成長に間違いなく貢献していたんだな、と嬉しく思っています。

 

 

いよいよクラウドファンディングの期限、5月18日まであと一か月を切りました。皆様のご協力、ご支援のおかげで、ものすごい支援が集まり、本当に感謝しております！

 

しかしながら、最終目標にはまだまだ遠く、まだ勢いを止めるわけにはいきません。ジャマイカには盗難や空き巣などが多発しています。セキュリティー面や、防火対策などもしっかりできる体育館にするため、最終目標に向けてまだまだ頑張ります！

 

何度もお願いするのが億劫なのですが、共感していただけそうな友人の方に本プロジェクトのお知らせ、また記事の拡散のご協力など、ぜひとも宜しくお願い致します！