内戦状態と大地震…医療崩壊つづくミャンマーの人々に医療を届ける

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プロジェクト本文

内戦状態と大地震…医療崩壊つづくミャンマーの人々に医療を届ける

 

治療中の子ども・大地震で崩落した橋

 

ジャパンハートが日本人6名だけのまだ小さな医療ボランティア団体だった2004年、

最初に活動をはじめた地がミャンマー中部ザガイン管区にあるワッチェ慈善病院でした。

 

ここには今、内戦状態に伴う衝突の波が押し寄せています。

元々現地のなかでも治安が悪く行きづらいエリアとされていたなかで、今年からさらなる情勢の悪化により、病気と貧困に苦しむ患者さんたちは「命の砦」であるはずのジャパンハートにすらアクセスできなくなっている状態です。

 

内戦状態、大地震、貧困、医療崩壊―このような状況でありながら、海外からの支援受け入れに対して非常に厳しいこの国で、NGOが常駐拠点を構えて手術活動を行うことは非常に困難ですが、ジャパンハートは実施しています。

 

私たちがこの地で、苦難と闘う人々へ医療を届け続けていくため、あなたの力を貸してください。

 

 

ーミャンマーの医療の現状ー

 

東南アジア各国が著しい経済成長を遂げているなか、ミャンマーを訪れた人は口々に「ここだけまるで時間が止まっているみたい」と話します。

医療水準は低く5歳までに子どもが亡くなる”乳幼児死亡率”は1,000人のうち40人、日本の20倍です。

 

病院周辺の村の様子

 

さらに2021年に発生したクーデターにより、国立病院の医療者たちは軍事政権に対する抵抗として一斉にボイコットを開始。

彼らは今後、元に戻ることも医師免許の更新も難しいと考えられています。

 

そしてその影響を大きく受けているのが、貧しい人々です。

国立病院の医療者は僅か3割ほどにまで減ったとされており、年間5千件の手術を行っていた小児病院では外科医が一人もいなくなってしまった―まさに大規模な医療崩壊となりました。

一部の富裕層は私立病院や外国で治療を受けることができますが、医療保険制度が機能していないため多くの人々は治療費が払えず病院に行くことすらできなくなったのです。

 

手術を待つ患者さん

 

そのようななかで2025年3月、未曾有の大地震が発生。

発災直後は多くの国際支援団体が入りましたが、元々海外からの支援受け入れが厳しい国のため現在はほとんどいなくなり、医療体制は依然厳しい状況です。

 

ー原点と治療実績ー

 

1995年、吉岡秀人医師がたった一人でミャンマーで医療活動を開始してから30年が経ちました。

現地では、日本では考えられないほど病状が進行してから訪れる患者さんも少なくありません。

助からない命とたくさん出会うなかでも一人ひとりと向き合い続け、徐々にそれに賛同する仲間が増え、環境を進化させ、拠点を拡大し、

今は年間で外来診療約8,000件・手術約1,000件(すべて無償)を行い多くの命が救えるようになりました。

 

創設者 吉岡が活動を開始した当時

<創設者 吉岡秀人の活動開始時>

 

ー2025年3月28日 ミャンマー大地震ー

 

私たちの拠点・ワッチェ慈善病院はマグニチュード7.7の震源エリアにあり、吉岡医師は当時手術中で被災しながらも患者の緊急搬送や、外傷患者の治療にあたりました。

 

4月1日からは本格的に救援活動を開始し、一部倒壊したワッチェ慈善病院での屋外診療、巡回診療、都市部の基幹病院や町の人々のニーズに合わせた物資支援を展開。

情勢と大地震で、度重なる試練に見舞われたミャンマーの一人ひとりに寄り添う医療を通じて、安心と希望も届けました。

<発災直後に治療を行うスタッフ(左)・巡回診療の様子(右)>

 

【活動実績】

 

巡回診療:4,404件

ワッチェ屋外診療:621件(4-5月)

物資支援:4,732世帯

 

多くの方からご寄付や温かい言葉を寄せていただいたことで、被災地のフェーズが変わりゆくなかでも支援を続けられたほか、現在はワッチェ慈善病院も復旧し運営を再開しています。

 

<地震後の手術室(左)、復旧後の手術室(右)>

 

ー悪化する治安と活動の危機ー

大地震から少しずつ元の生活を取り戻す一方で、内戦状態は止まらず、ついに私たちの病院の前で武力衝突が行われるほどまで近づいています。

 

以前来院していた患者さんに連絡をしても、「治安が悪すぎて行けない」との理由で本来必要な治療が継続できなくなりつつあります。

 

そこで治安が安定して地方からのアクセスも良いヤンゴンに、手術もできる新たな医療拠点を開設しました。

また、国内病院との連携も深め、活動拡大の可能性を模索しています。

 

この国で30年活動し成長してきた団体として、ミャンマーの人々とともに困難を乗り越えていくため、ジャパンハートの挑戦は続いています。

 

ワッチェ慈善病院の入院病棟と手術
<ワッチェ慈善病院の入院病棟と手術の様子>

 

【ジャパンハート ミャンマーでの活動履歴】

1995年:吉岡秀人医師が単身渡航、無償の医療活動を開始

2004年:小児外科の技術習得のため一時帰国していた吉岡が、日本人5名と共に国際医療ボランティア団体ジャパンハートとして、ザガイン管区・ワッチェ慈善病院で活動を開始。

同年、小児がんのウィン君(3歳)の来日手術を実施

2008年:サイクロン・ナルギス緊急救援

2009年:脳瘤のアウン君(1歳)の来日手術を実施

2010年:視覚障がい者自立支援プロジェクト開始

2015年:心臓病プロジェクト始動

2019年:ミャンマー国内で小児生体肝移植成功

同年、口唇裂・口蓋裂総合治療プロジェクト始動

2020~2022年:新型コロナに伴う日本人渡航制限のなかで医療活動を継続

2024年:治安ヤンゴンに新医療拠点開設

2025年:ミャンマー大地震 緊急救援

 

入院の6日前から危険を避けつつ病院にやってきた患者クデイくん(3歳)

 

「親としての責任を果たせて、ほっとしています。」

口唇裂という、生まれつき上唇が割れた状態で生まれたクデイくん(3歳)のご両親が、 そう穏やかに話してくれました。

 

病院から北に約300km離れた町から、手術を受けにやって来たクデイくん。

実は3月の地震の際にも手術のため入院していましたが、 病院の一時閉鎖により手術を受けられず、一度退院。

再開を待って、再び危険を承知で病院へ向かいました。

 

本来なら車で6時間ほどの道のりですが、情勢悪化による検問や通行止めが相次ぎ、 ご家族は少しでも遅れないよう、入院予定の6日前に出発したそうです。

 

来院時、マスクで口元を隠しながら病院へやって来たクデイくん。

「みんなの目線を気にして恥ずかしがるようになり、本人も早く手術を受けたがっていました」と、お母さんは話してくれました。

手術後の痛みにも耐え、制限の多い生活を懸命に乗り越えたクデイくん。

そして退院の日、親としての責任を果たせたと、安堵の表情を浮かべるご両親の姿がありました。

 

 

ミャンマーで20年 医療活動を続ける看護師 河野より

 

20年前、看護師として私がワッチェ病院にやって来た当時もミャンマーは軍事政権下にあり、家族や友人たちからは「本当にそんな危ないところに行くのか?」と随分心配されました。

でも実際は、電気や水などのインフラが十分ではない中でも人々は助け合いながら穏やかに暮らし、そして慣れない土地で奮闘する私のことも、いつも温かく見守ってくれていました。

だから今もここミャンマーで活動を続けられています。  

 

その一方で医療は20年前も今も厳しい状況にあり、「ワッチェ病院に行けば、日本のチームが助けてくれる」という噂を聞きつけ、かき集めたわずかなお金を握りしめて遠路遥々やって来る患者さんたちがいます。

 

1人でも多くの患者さんたちに医療を届け続けるため、私は医療者として出来ることを常に模索し続けますので、そこに日本の皆さんからのお力も加えて頂けると心強いです。   

 

河野看護師

<患者にミャンマー語で語りかける河野看護師>

 

総選挙に向けて、混乱が加速するミャンマーで、医療を絶やさない

 

クーデターや大地震を経ても、私たちはミャンマーで医療を止めずに続けてきました。

しかし、今年に入り治安の悪化と物価の高騰が進み、医薬品や燃料の確保がさらに困難になっています。

そしてその厳しさや混乱は、年末に控える総選挙に向けてますます加速する一方です。

 

それでも私たちは、病院に来られない患者に医療を届けるため、 比較的安全な地方や都市部に新たな拠点を広げながら、現地医療者の育成も推進しています。

 

大地震の際は一時は多くの報道がなされた一方で、長引く情勢不安と閉ざされた情報体制により、再び日本と世界のミャンマーへの関心は薄れています。

 

そんな中だからこそ、この国で20年以上活動し続け、国内で外科手術も行うNGOとして、

現地の医療を絶やさないために…

 

今あなたの力が必要です。

 

 

ご寄付の使い道

目標金額 700,000円

 

目標金額の使途および実施する内容

ミャンマーワッチェ慈善病院で医療活動を行うため、また、新設した医療拠点の整備、地方への出張診療を行うために使用します。

 

・医療活動費(医薬品、消耗品)

・医療者人件費

・医療者の渡航費

・新拠点の整備、地方への出張費

 

※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、自己負担するなどして、必ず予定していた規模の実施内容の通り実行致します。  

 

ミャンマーの若手医療者

<ミャンマー人の若手医療者>

 

::寄付金控除について::

 特定寄付金による税制優遇について本プロジェクトを通じて寄付を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。

<内容>

・個人の場合:2000円以上の寄付をされた方は、寄付金受領証明書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。

一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。

※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

<寄付金受領証明書の発行について>

寄付をされた方には、後日「寄付金受領証明書」を送付致します。

証明書名義:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先の氏名」を宛名として作成します

証明書発送先:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします

寄付の受領日(証明日):READYFORから実行者に入金された日となります。

証明書の発送日:2026年2月中を予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 

::ご留意事項::

●ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応いたしかねますので、何卒ご了承ください。

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

●個人情報の取扱いについて特定非営利活動法人ジャパンハートは、個人情報の重要性を認識し、「個人情報の保護に関する法律」をはじめとする個人情報の保護に関する法令、ガイドラインを遵守し、細心の注意を払って取り扱いを行います。

本ページからご寄付をいただいた場合、以下のプライバシーポリシーに同意いただいたものとみなします。

詳しいプライバシーポリシーはこちらをご覧ください。

 

 

プロジェクト実行責任者:
吉岡 春菜(特定非営利活動法人ジャパンハート)
プロジェクト実施完了日:
2027年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

特定非営利活動法人ジャパンハートが、ミャンマーで医療事業を行うための資金として使用します。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差分は、これまでにいただいたご支援および自己資金で補填します。

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プロフィール

「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションに掲げ活動する、2004年に設立された日本発祥の国際医療NGO。アジアの開発途上国(ミャンマー・カンボジア・ラオス)で子どもの無償治療などを行い、その数は年間約4万件、累計30万件を超える。日本国内では地域医療や災害被災地への現地支援、小児がんの子どもと家族の外出を医療者がサポートする活動に取り組んでいる。

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プロフィール

「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションに掲げ活動する、2004年に設立された日本発祥の国際医療NGO。アジアの開発途上国(ミャンマー・カンボジア・ラオス)で子どもの無償治療などを行い、その数は年間約4万件、累計30万件を超える。日本国内では地域医療や災害被災地への現地支援、小児がんの子どもと家族の外出を医療者がサポートする活動に取り組んでいる。

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