いろんな「手」と握手会やります

皆さんは、握手をしたこと、ありますよね。

 

では、装飾義手と握手したことありますか？

筋電義手と握手したことありますか？

欠損や切断の手と握手したことありますか？

麻痺したり神経を失った手と握手したことがありますか？

 

装飾義手は、腕にはめて使う形を補うための義手です。浮き出た血管や皮膚のしわ、爪までリアルに作られていますが、動かすことはできないものです。人によっては、季節によって使い分けしているそうです。夏は日焼けした肌色じゃ無いと健手側と色が合わないから、だそうです。おしゃれなこだわりですねー。

 

筋電義手は、筋肉の動きによる電気信号を読み取って指を動かすことができる義手です。本当の手のような細かい動きはできないものの、ものを掴んだり、靴紐を結んだりできます。

 

欠損、生まれつき「無い」ことを言います。切断はもともとあったものを事故や病気で途中で失った場合です。

 

手のひらから先を欠損している場合、腕先は冷たくて強くつねってもあまり痛みを感じ無いそうです。手の指をグーパー動かすことで血流が良くなったり、神経がよく発達したりするのが欠損の場合、その刺激がないので血管や神経の発達に影響が出るようなのです。だから、その手と握手するとヒンヤリしているのです。

 

切断の場合、握手するの、気をつけて。ぎゅーっと握っちゃダメですよ。優しくタッチするくらいでお願いします。

 

麻痺のある手の場合、拘縮のため、開くことができません。神経引き抜きなどで形はあっても自分では動かせない手もあります。

 

写真右側が左手のひらから先を欠損している選手、写真左側（黄色い袖）が右手を事故で切断し、筋電義手を使っている選手。選手同士も自分以外のいろんな「手」と握手するのはこれが初めてだったそうです。

 

この大会は、障がい者立位テニス競技の大会ですが、試合だけして帰るなんて勿体無い。障がいを本人の言葉で正しく知り、体験していただくため、ぜひ会場にお運びいただき、選手たちのいろんな「手」と握手してください。