そのペット、本当に合法？

 

前の記事で、購入者にその取引が違法か合法か知らされないケースがあると述べました。

 

その例に、エキゾチックペットとして人気があるスローロリスが挙げられます。

 

 

スローロリスは、インド北部からフィリピン、インドネシアなど東南アジアに生息する動物で、全種が 2007年からCITESの附属書Ⅰに掲載され原則国際取引が禁止になっています。

 

しかし違法な国際取引により個体数が減少しているとの報告があり、エキゾチックペットとしての取引が、野生の個体群へ脅威となっています。

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日本国内で合法的に販売可能なスローロリスは、日本への輸入が2007年前の附属書Ⅰ掲載前の個体及び、それらの個体の飼育下繁殖によって生まれた個体です。

 

そして、これらの個体の国内での販売や譲り渡しは全て、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 (種の保存法)」により規制されており、個体の登録を行うことで可能となります。

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しかし、販売者がこの登録票を他の登録していないスローロリスの個体でも使い回すことで、不正に取引していることが問題になりました。

 

これにより、2018年から登録票に期限を設けるなどの法律改正がされました。

 

 

このように、消費者が知らずとも、合法的なルートで取引された個体ではない個体を購入・飼育している可能性もあります。

 

 

根本的に、違法・合法関わらず、感染症のリスクや飼育環境が不十分で動物福祉の問題もあります。

 

 

JWCSは、このようなスローロリスの違法取引にスローロリスの研究者とともに長年取り組んでいます。

 

 

ぜひ、今回のプロジェクトもご支援お願いいたします！