安心と安全性

　昨今ブリヂストンサイクルの自転車でリコールが頻発しています。ブリヂストンも時の流れに押されるように中国生産へ移行してしまったが故の製品不良に泣かされていますね。

　写真はステンリム。リコール品です。まるで薪を割ったかのように真っ二つ割れています。

　スタンドアダプタは頑丈だと言ってきています。スタンドが壊れてもアダプタは壊れないと。しかし、とてつもない応力がかかった時は取り付けるチェーンステーより先にアダプタが曲がって故障することでフレームへのダメージを回避します。フレーム＞アダプタの価値感なので、アダプタが壊れてくれた方が良いわけです。かといって普段使いで壊れては困ります。ここが難しいところ。

　チェーンステーを挟むブロックは樹脂です。樹脂はたわみます。これが味噌です。応力限界値を超えたとき、さらに他の樹脂特性滑りもつかい、ずるっと滑り、組付け全体がひしゃげます。これはモニターテスト２台で判別しています。この内１台は荷物50ｋｇの旅仕様の自転車で確認しています。このときもフレーム＝自転車本体には影響はなかったです。

　安心と安全性は表裏一体。ただ妥協がないだけでは安心安全は生まれません。